実は昨今、若者の間ではロング丈でもミニ丈でもない“ハンパ丈”が流行しているのをご存知でしょうか。
中には「サブリナパンツはスラッとした細長い脚ではくと美しいけど、私はししゃも脚だから……」と遠ざけてしまっている人もいるのでは? そこで今回は、サブリナパンツ再流行の理由と上手なはきこなし方についてご紹介します。
2000年代初期に流行ったサブリナパンツ、なぜ再流行?
サブリナパンツは1950年代の銀幕スターのオードリー・ヘップバーンが映画『麗しのサブリナ』(1954年)内で着用していたことで人気に火がついた、伝統的なクラシカルアイテム。以前から定期的にリバイバルされており、今回より前に再ブームを果たしたのは2000年代初期のことです。ファッション業界では現在、2000年代初期の流行アイテムが続々とカムバックしているので、ここにきて懐かしのサブリナパンツが再流行しているのもおかしくはないことでしょう。
また、現在はボリュームのあるジャケットやトップスが人気傾向にあり、そのようなアイテムとサブリナパンツを組み合わせるとナチュラルにスタイルアップできるということで再ブームがじわじわと浸透してきているのではないでしょうか。
ふくらはぎの太い部分が出て、脚が太く見えやすい
そんなサブリナパンツですが、実は意外と難易度が高いアイテムなのです。
スラリと細長く伸びた脚で、膝下が長ければ気にならないのでしょうが、そのようなモデル体型の方のほうが珍しいですよね。そのため、サブリナパンツは「いざはいてみたら、なんだか野暮ったくなってしまった」という声が少なくないのです。
ふくらはぎの太見え感を軽減するには
サブリナパンツはできれば、膝の関節あたりに位置する丈のものを選ぶのがおすすめです。それよりも長い丈を選ぶ場合は裾がややフレアになっているものや、サイドにリボンがついているもので裾まわりボリュームを足すことで、ふくらはぎの太見え感を軽減させられます。
チャンキーヒールなど存在感のある靴を合わせて
そして大事なのは靴との組み合わせ。多くの方は華奢なピンヒールを合わせがちですが、それはふくらはぎが細いもしくは足首がきゅっと引き締まっている方限定で似合う組み合わせかもしれません。ふくらはぎの太さや足首の細さにやや自信が持てないという方は、チャンキーヒールサンダルなどの存在感のある靴を合わせて、ふくらはぎのシルエットを目立たなくさせましょう。
巡る流行を、自分に似合う形で楽しむ
トップスやボトムスの丈というのは、その時代を強く象徴します。なので、流行のデザインを取り入れるよりも実は丈の長さを注視するほうがファッションの鮮度は高まります。昨今はロング丈至上主義からミニ丈へ、ミニ丈からハンパ丈へと時代が変化している最中。とくにハンパ丈のパンツアイテムは今後ブームが加熱していくので、今のうちから取り入れて、ご自身に似合う着こなし方を探求してみてくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105