2005年の子役デビューからキャリア20年。現在、26歳の恒松祐里さん。
今年は配信されたドラマ『ガンニバル シーズン2』でも、その妖艶さが話題を集めました。

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 そして現在は、2022年に公開された都市伝説ホラー『きさらぎ駅』の続編『きさらぎ駅 Re:』が公開中。なぞの異世界「きさらぎ駅」に取り残された春奈役を熱演している恒松さんに、過去の話題作への反響もあわせて聞きました。

朝ドラから『全裸監督』まで──キャリア20年、26歳女優が語る“大爆笑できるホラー映画”
きさらぎ駅①

続編決定に「うそ、超楽しみ!」

――前作が口コミで大ヒットして、配信でも人気になり、続編公開へと繋がりました。今回も面白かったです。それも全く違った空気感で、最後はホラーに収束しつつ、笑ってしまう場面も。

恒松祐里さん(以下、恒松):そうなんですよね! いい意味でホラーじゃないというか。みんなで楽しめるファンムービーですよね。「ホラーが苦手な人でも楽しめる」とよく聞くフレーズですけど、この映画は本当にその通りだと思います。

――脚本を読んだときから、この雰囲気は伝わってきていたのでしょうか。

朝ドラから『全裸監督』まで──キャリア20年、26歳女優が語る“大爆笑できるホラー映画”
きさらぎ駅②
恒松:はい、大笑いしました。前作が多くの方々に愛された作品であり、その続編ということで、マネージャーさんから「『きさらぎ駅』の続編をやるらしい」と聞いたときには、「うそ、超楽しみ!」と脚本を読みました。

 読んだ時点で「これは撮影もきっと楽しいし、きっと観る人たちも絶対に楽しめる作品になるだろう」と確信しました。
さらに、「早く完成しないかな、もう観たい!」という気持ちに駆られつつ、「あ、これから撮影だ」と我にかえりました(笑)。

まさかの『きさらぎ駅 Re:』で感動

――出来上がりをご覧になったときは。

恒松:やっぱり大笑いでした(笑)。

――確認ですが、笑っていいんですね?

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きさらぎ駅③
恒松:いいですよ。なんかもう、私たちが石でおじさんを倒したりとか、いろんなシーンがあるんですけど、春奈も明日香(本田望結)も「強すぎるでしょ!」とか、観ながら突っ込んでいました。かっこいいアクションも含めて、笑えます。

 私は応援上映があると楽しいなと思っています。「いけ!春奈!」とか「いけ!明日香!」とか言いながら観たら楽しいんじゃないかなと。

――いいですね! 合っていると思います。

恒松:それから、今回は青春的な要素も含まれているんです。みんなで切磋琢磨して挑んでいくみたいな。それをずっと観ているうちに、観客の方も一緒に頑張っているような気分になると思うんです。

朝ドラから『全裸監督』まで──キャリア20年、26歳女優が語る“大爆笑できるホラー映画”
きさらぎ駅④
 それで、まさかの『きさらぎ駅 Re:』で感動するという体験につながるんです(笑)。
「『きさらぎ駅 Re:』で感動できるんだ!」と驚きました。物語が映画的により深くなっていて、それも面白いと思いました。

朝ドラは視聴者のみなさんと一緒に役を深めていける

朝ドラから『全裸監督』まで──キャリア20年、26歳女優が語る“大爆笑できるホラー映画”
恒松祐里②
――ほかのことも聞かせてください。子役時代から活動されてきた恒松さんですが、連続テレビ小説に2作品(『まれ』『おかえりモネ』)出演されています。俳優の皆さんが多くの方に見てもらうきっかけになると語る朝ドラへの出演を通じて、俳優として変化や反響を感じましたか?

恒松:やはり、幅広い方に見てもらえますし、感想も多くいただきました。それに朝ドラは1年間という長期撮影の中で、主人公の人生だけでなく、周りにいる人物たちの人生も、色濃く描かれるのが特徴のひとつだと思います。

 たとえば映画の場合、お客さんは2時間という限られた時間で作品に共感しながら観ていってくださるわけですが、朝ドラでは放送期間中、視聴者の方々がその役に共感しながら、私と一緒に考え深めていけるような気がします。

朝ドラから『全裸監督』まで──キャリア20年、26歳女優が語る“大爆笑できるホラー映画”
恒松祐里③
――なるほど! 『おかえりモネ』が放送された2021年は、『全裸監督 シーズン2』でも高い評価を得ました。こちらも大変な反響があったと思いますが、視聴者層は全く違ったかと。

恒松:そうですね。こちらでも多くの感想をいただきました。本当にたくさんの方に知っていただけた年だったなと思います。

ピンクで気分をプラス!恒松祐里のハッピーなこだわり

朝ドラから『全裸監督』まで──キャリア20年、26歳女優が語る“大爆笑できるホラー映画”
恒松祐里④
――最近では『ガンニバル シーズン2』の妖艶さも素晴らしかったですが、Instagramでは恒松さんの素顔をうかがい知ることができます。


恒松:Instagramはただ好きなことをやっています。自分で作った手芸を載せたり、好きな服を載せたり、テーマパークに行ったときの写真を載せたり。ただの恒松祐里。普通の楽しいSNSです。

――小物や洋服はPOPなものがお好きですか?

恒松:そうですね。元気になれるので。ピンクとか。ちょっと気分が落ちているときでも、ピンクなどを着ると「今日もがんばるぞ!」となりますし。まあ、落ちてなくても早朝の撮影のとき無意識にピンクの靴下を履いて出かけていますけど(笑)。

朝ドラから『全裸監督』まで──キャリア20年、26歳女優が語る“大爆笑できるホラー映画”
恒松祐里⑤
 でもそれで自然と「シャキ!」となるし、ハッピーな気分になれるので。それって重要だなと思います。

<取材・文・撮影/望月ふみ スタイリスト/武久真理江 ヘアメイク/横山雷志郎>
(C) 2025「きさらぎ駅 Re:」製作委員会
『きさらぎ駅 Re:』はヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマほか全国順次公開中

【望月ふみ】
70年代生まれのライター。
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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