アジア系の母と、白人の父を持ち、エキゾチックな魅力で人気を博しているオリヴィア・マン(44)。家族の仕事の都合で一時日本に住んでいたようだが、米芸能界でデビュー後は俳優やモデルとして活躍している。
しかし、その華やかさとは裏腹に、ストレスが原因で精神疾患の「抜毛症」を発症したこともあったという。

 これまで自身の健康問題についてオープンに語ってきた彼女は、2024年には乳がんと診断されたことを公表し、乳房の切除手術の痕も公開した。

引き金となったスター俳優との密会写真

「もう隠さない」米女優、抜毛症に悩んでいた過去を告白。乳がん...の画像はこちら >>
 オリヴィアは先日、ポッドキャスト番組『アームチェアー』に出演。そのなかで、過去に「抜毛症(トリコチロマニア)」を発症していたことを告白した。

 心的ストレスや不安がきっかけで、自分の髪や眉毛、まつ毛などを繰り返し引き抜きたいという衝動に襲われる精神疾患「抜毛症」。その症状に悩まされていた日々について、次のように語った。

「衝動に駆られるの。『このまつげが抜けそう』ってね。そんなこと実際にはないはずなのに」
「それで抜くと、一瞬痛みが走るけど、満足感が得られて、その直後にすごく後悔する」

 また、引き金となった出来事についても明かされた。

「彼と私のパパラッチ写真があったの。タブロイド紙に出たのはそれが初めてだった」

 現在は米大物コメディアンのジョン・ムレイニーと結婚し、3歳の息子もいる彼女だが、2009年から2010年頃までは、伝説の米SFシリーズ『スター・トレック』で知られるクリス・パインと交際。2人の密会写真が激写されたこともあった。

「彼の家の外にパパラッチが待ち構えてた。
彼は『スター・トレック』とかに出てたから。それで私の写真を撮られて『どうしよう』って思ったわ。それが世に出たとき、友達からは『へえ、クリス・パインと付き合ってるんだ』って言われた」

 スター俳優との交際報道に対する友人の反応にもショックを受けたそうだが、世間の人々のコメントを知ってさらに傷ついたという。
 
「みんなから『どうせ撮られるように自分でお膳立てしたんでしょ』って疑われた」
「そこから抜毛症が始まったの」

「マンモでも遺伝子検査でも異常なし」の2か月後に乳がん発覚

 これまでも、自身の健康問題について積極的に発信してきたオリヴィア。2024年3月には、乳がんと診断され、乳房の切除手術を受けたことを公表した。

 インスタグラムに治療や検査に挑む写真とともに長文を投稿し、「2023年2月にがんリスクを判定する遺伝子検査を受けて陰性」だったこと、「マンモグラフィでも異常は見つからなかった」としたうえで、「それから約2カ月後に乳がんと診断された」と明かした。

 発表文によると、彼女の年齢や家族の乳がん既往歴、出産経験などを踏まえて、乳がんのリスクを評価する検査を受けるよう医師から勧められたそう。検査の結果、リスクが高いと判断されたため精密検査を重ねたところ、進行が早いルミナルB型乳がんと診断されたという。

乳房の切除手術による痕を公開「もう隠さない」

 2024年10月には、キム・カーダシアンの下着ブランド「SKIMS」の広告に登場。同社の大ヒット商品「ULTIMATE NIPPLE BRA」などを着用した下着姿を披露した。

「ULTIMATE NIPPLE BRA」は、“乳首に見える突起”を内蔵している“究極の乳首ブラ”。着けてみるとバストトップがやたらと目立つという作りになっている。あまりにも画期的すぎて発売当初は「冗談でしょ?!」「意味わかんない」などと物議を醸した商品だ。


 ではオリヴィアはなぜ、そんないわくつきのブラを着て広告に出演をしたのか? 実はこれ、SKIMSによる乳がん啓発キャンペーンの一環で、同社のブラジャーの売り上げの10%を啓発団体に寄付するとともに、乳がん検査の受診を勧めるメッセージを発信するために行われた。乳がん闘病を経験した彼女は、モデルとしてキャンペーンに参加したのだ。

 さらに、この活動に参加するにあたり、トップレスの写真をSNSに投稿。乳房の切除手術による痕を公開し、あえて「隠さない」と決断した理由をこう綴った。

「SKIMSのキャンペーンの途中で、乳房切除手術の痕を気にするのはもうやめようと決めました。これまでの人生で、私の体に残った全ての傷痕は、私が必死に闘った証拠です。自分の傷痕が人からどう見られるか。そんな思いを抱いている女性たちが、この写真を見て、私からのありったけの愛を感じてくれますように」

 深い傷跡さえも個性や人生の一部として大切にしようと呼び掛けているオリヴィア。その前向きな生き方が多くの人々の共感を呼んでいる。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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