Tシャツが似合わない原因は「下垂」と「くすみ」
一年ぶりに夏の白Tシャツを着ると、なぜかTシャツが浮いて見える。もしくは、妙にだらしなく見える。そういった現象になるのは、去年の夏からおよそ365日分生きてきただけの体型の変化と肌のくすみを実感するからです。とくに真っ白なTシャツは、肌がくすむとTシャツの色とミスマッチを起こして違和感を覚えやすいですよね。また、Tシャツのようなシンプルなデザインの服は、ボディラインを目立たせます。体重や体型に変化がないと思っていても筋力が低下すると去年よりも腰回りに肉がついたり、お尻やバストの位置が去年より下がったりしてしまうものです。そして悲しいかな、顔のしわも去年より濃くなっているということを実感するでしょう。
似合わないなら、似合うTシャツを探せばいい!
Tシャツがなぜかわからないけど似合わないのは、そうした様々な箇所で顔の雰囲気・体型の感じが、自己認識している自分のイメージよりも実際には衰えてしまっているからです。筆者も年々それを実感しており、大変悲しいことです……。しかし、そうした体の変化は何も悪いことではありません。似合わないからTシャツは着られないということでもありません。要は今まで着ていた“その”Tシャツが似合わなくなっただけなので、新たに歳を重ねた自分に似合うTシャツを選び直す良い機会ともいえますね。
40代女性、似合うTシャツの選び方
おおむね似合わないと感じる要因は、肌のくすみと体のシルエットが下垂したことによるので、それをカバーできるTシャツを選べば、見違えるほどに素敵なTシャツコーデを楽しむことができます。
まず、Tシャツの色は真っ白よりも柔らかみのあるオフホワイト系で肌馴染みの良いものにしましょう。素材は薄手すぎるとボディラインを拾ってしまうので、やや厚みのある生地が理想的です。薄手の場合はやや光沢感のある質感を選ぶと光の屈折によってボディラインが悪目立ちしにくくなりますよ。
次にシルエットはあまり体のラインを沿わないものが良いので、直線的なカッティングのボックスシルエットや半袖の裾幅が広いデザインを選ぶのがおすすめです。腰回りの太さをカバーしたいときはAラインシルエットやウエストタックのあるデザインを選んでみてくださいね。
ネックラインは「クルーネック」が◎
かつてはVネックやラウンドネックなど襟元が大きく開いたTシャツが人気でしたが、現在は男女兼用型のユニセックスデザインが主流。その影響から、流行のTシャツや人気のデザインも襟ぐりはクルーネックタイプが基本となっています。とはいえ、首が短い、太いというお悩みを持つ方はクルーネックだと詰まった印象にもなりやすいので気をつけましょう。そうした印象が出てしまう場合は、鎖骨のくぼみが見えるくらい襟が開いているものか、ボートネックタイプのTシャツを選んでくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。