「顔の比率を描き変える骨格補正メイク専門家」池田 曜央子(いけだ・ようこ)です。元設計士の私が考案した顔の比率を補正する『骨格補正メイク』を、センス不要で理論的なメイク法として書籍などで発信しています。


 一般向けメイクレッスンや後進を育成する、資格講座なども開講しているのですが、今回はお悩みの多い大人のズレ眉について補正テクニックをお届けします。

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実は多い「眉毛が左右でズレてる」問題をどうする? 1ケ所だけ気をつければ解決します
池田曜央子さんの眉はこんな感じ

眉が左右でズレる理由

 よく髪は顔の額縁と言われますが、眉は目の額縁です。目は口程にものを言うと言われておりますが、その大事な目の印象を左右するのが「眉」なのです。

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『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人! 』(主婦の友社)より
 目はまったく同じでも、眉の形次第で怒って見えたり、困って見えたり、はたまた実年齢より上に見えたり……。パッと見の印象が大きく違いますよね。

 大人は年々目周りの筋肉のクセが強くなることで、その筋肉の上にある眉の形が若い頃と変わってきます。一本一本に高低差が出るだけでなく、左右のズレも拡大していきます。目には「効き目」というのがあるので、効き目の方により筋肉のクセが強く出て、それが左右差につながっている方が多いように思います。

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眉頭が左右でズレている(ビフォー)
 さらに眉毛自体の毛の立ち上がりが弱まり、ぺたっと横に寝てしまうことで細く見えがち。高低差・左右差・毛根力、今回はそんな眉の三重苦を抱える大人向けにそれらを解消するメイクテクニックをお届けします。

左右調整のコツ①:写真に「墨出し」してズレを確認してみよう

「墨出し」とは建築用語で、基準となる線を引くことです。私は元建築士なのですが、メイクレッスンでもまずは現状の写真に墨出しするところから始めます。

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写真に墨出しすると、どこがズレているのかわかる
 眉の一番高いところと低いところに線を引いて、左右のズレ具合を確認します。
ぜひ自撮りをして、写真をコンビニなどでプリントして、ご自身で墨出しをしてみてください。意外と眉がズレていてびっくりするかも……。

左右調整のコツ②:とにかく「眉頭」を合わせることに集中!

 眉の一番低い箇所と一番高い箇所を削り、左右の眉で痛み分け。ポイントは両方で調整することです。片方ばかりに無理をさせると片方だけ眉が無くなってしまうなど、メイクをとったら大変なことになってしまうからです。

 特に大事なのは顔の正中線に近い部分、つまり「眉頭」です。左右をシンメトリーに描くのはプロでも至難の業ですが、この「眉頭」だけでも左右対称に描いてあげると、たとえ眉山と眉尻が多少非対称でもなんとなく合って見える、それがプロの眉合わせのコツです。

 眉頭の下線と上線を合わせ、さらに正中線からの離れを均等にすると、なんとなく合って見えてきます。

 顔自体にも左右の差があり、その立体に「同じように見える」デザインを取るのはなかなか難しいのですが、とにかく中心が合っていればとりあえず揃って見えます。

 左右差や高低差は老化現象なので、出来るだけ解消してあげると一気に若々しく見える大きなポイントなんです。眉毛が整っていれば洗練された美しい印象になります。年々難易度が難しくなっていく部分なので、ぜひ早い段階からシンメトリーを意識することをおすすめしています。

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アフター。左右の眉頭を調整した
 怒ってないのに機嫌悪そうだなと怖がられたり、なんか意地悪そうに見られたり。
眉の影響は甚大です。いつでも洗練された優しそうなイメージで、話しかけやすい素敵な女性でありたいものです。ぜひ今回の補正テクニック「眉頭を合わせる」を日々のメイクに取り入れていただけると嬉しいです。

おすすめの眉毛アイテムは

今回使用したアイテムは、どれも手に入りやすいプチプラです。

実は多い「眉毛が左右でズレてる」問題をどうする? 1ケ所だけ気をつければ解決します
使用アイテム紹介
1. 眉パウダー:ケイト デザイニングアイブロウ3D EX-4 ライトブラウン系
2. 眉ペンシル:レブロン カラーステイ マイクロ ブロウ ペンシル#454
3. 眉リキッドペンシル:アイブロウブラックテクノロジー103# ダークブラウン

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使用アイテムテクスチャ紹介
 上記3のリキッドアイブロウペンシルで、手の甲に描いて練習してみてください。眉がない部分にも自然に描くことができ、レッスンでも人気のアイテムです。

<文・写真/池田曜央子>

【池田曜央子】
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。
輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:@ikeda.makeup ブログ
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