そこで今回は、腸内環境だけではなくダイエットにも良い効果が期待できる、抹茶のすごい力と、簡単すぎるおすすめの食べ方をご紹介します。
抹茶に秘められた驚きの3つの効果
抹茶には「食物繊維」「カテキン」「テアニン」など、体に嬉しい成分がとにかく盛り沢山。茶人で有名な千利休は、きっと腸内環境が良かったに違いありません……!(笑)実際に、抹茶にはさまざまな作用が確認されています。例えば、京都府立大学などが行った研究を参考にすると、以下の効果が期待できますよ(※1)。
・腸内の有害な細菌を減らし、良い細菌を増やす効果
・体重や体脂肪の蓄積を抑える効果
・ストレスの蓄積を防ぐ効果
など
つまり、抹茶を適度に取り入れることで「腸内環境を整え」「余分な体脂肪の蓄積を防ぎ」「ストレスに強くなる」といった効果が、一気に得られる可能性があるのです!
たった2週間で?! 抹茶が腸内細菌のバランスを整える
抹茶のすごいところは、なんといっても腸内環境を整える効果!1つの実験では、抹茶を「1日1.5g」摂取したところ、なんと2週間で腸内環境に変化が見られました。具体的には、いわゆる悪玉菌と考えられている「フソバクテリウム」が減少したのです(※1)。
フソバクテリウムは、増えすぎると腸内で毒素を作る、ちょっと厄介な細菌。抹茶は、そんな細菌を減らしてくれる効果が期待できます。
そして逆に、腸内で良い働きをする細菌は増やすことができます。抹茶や緑茶を活用しない手はないですよね!
ダイエットの味方! 体脂肪を減らすカテキンの力
抹茶は、腸内環境を整えるだけではありません。ダイエットにも良い効果が期待できるのです。その秘密は、抹茶に豊富な「カテキン」。
ある研究では、カテキンを含む緑茶抽出物を12週間摂り続けたところ、体脂肪量が平均2.3kgも減少したのです!(※2)
もちろん、抹茶を飲むだけで痩せる! という魔法のような話ではありませんが、普段の食事や運動と組み合わせることで、ダイエットを力強くサポートしてくれるのは間違いなさそうです。
腸内環境を整えつつ、ダイエットの手助けもしてくれるなんて……。抹茶を家宝として飾りたくなってきました。
ほぼ混ぜるだけ!「腸活和風アイス」最強レシピ
ここからは、そんな抹茶の効果を手軽に、そして美味しく摂れる最強の腸活レシピをご紹介しますね! 名付けて「腸活和イス」。和風のアイスを略して、和イスです。<材料>
冷凍バナナ…1本
抹茶…小さじ1(約4g)
塩…ひとつまみ
ココナッツオイル…小さじ1(米油でもOK。無くてもOK)
<作り方>
① 冷凍バナナと抹茶、塩をハンドブレンダーやミキサーに入れます。

もしバナナがカチカチに凍っている場合は、2~3分ほど常温に置いておくと混ぜやすくなります。
無臭タイプのココナッツオイルや米油を少し加えると、よりクリーミーになってリッチな味わいになりますよ!
腸内細菌を整えて痩せやすく! 抹茶アイスで美味しく腸活
今回は、抹茶の腸活やダイエット効果、そしておすすめの食べ方もお伝えしました。市販のアイスと比べたら、ぐっと低カロリーかつ、整腸作用が期待できます!ちなみに筆者は、蒸しパンを作る時や、ヨーグルトを食べる時、オートミールを食べる時に混ぜたりして抹茶を活用しています。ぜひ日頃の腸活の参考にしてみてくださいね。
(※1)So Morishima 「A randomized, double-blinded study evaluating effect of matcha green tea on human fecal microbiota」(2023)
(※2)Tomonori Nagao 「A Green Tea Extract High in Catechins Reduces Body Fat and Cardiovascular Risks in Humans」(2012)
<文・料理写真/腸活の研究家ざっきー>
【腸活の研究家ざっきー】
腸活の研究家。「健康と体作りを後回しにしない」をモットーに、フォロワー11万人のInstagramでは、論文を元にした腸活情報や腸が整うレシピを発信中。Instagram:@zakii312、Twitter:@chokatu_zakii