現在、今田美桜さんがヒロインを務める『あんぱん』(NHK、朝ドラ・大河ドラマは以下同)が放送中ですが、朝ドラは次作以降の発表が早く、今年5月には来年秋スタートの朝ドラの大まかな内容や主演俳優がすでに公開されています。
その2026年度後期の朝ドラのタイトルは『ブラッサム』で、石橋静河さんが主演することが決定しているのです。
1994年7月8日生まれで現在31歳の石橋さんは、2015年に俳優デビュー。2018年の朝ドラ『半分、青い。』や2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など、これまでにも何作かNHK作品に出演しています。個人的に筆者は、“魔性の女”的なキャラを演じていた2021年放送の『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)が印象的でした。
二世俳優と朝ドラの関係性が注目される理由
そんな石橋静河さんですが、父は石橋凌さん、母は原田美枝子さんという人気俳優の両親を持つ二世俳優。そして実は、二世俳優が朝ドラで主演するのはここ十数年ほどで増えており、ヒットを飛ばしたり物語が高く評価されたりしているのです。
石橋さんをはじめ、これから紹介する二世俳優たちは、もちろん親の七光りで抜擢されたわけではなく、実力でヒロインの座を勝ち取ったのでしょう。それゆえに作品が成功するケースが多いのかもしれません。
『ごちそうさん』の杏と渡辺謙、親子の繋がりが話題に

『ごちそうさん』は27.3%という最高視聴率(世帯平均・関東地区、以下同)を叩き出す大ヒット作となっており、謙さんは『ごちそうさん』に恩義を感じていた模様。
というのも、謙さんは現在放送中の大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』に出演したのですが、「娘が『ごちそうさん』でお世話になったので恩返しをしたい」と出演オファーを受けた理由を語っていました。『ごちそうさん』の脚本家は森下佳子氏で、『べらぼう』も森下氏の作品なのです。
安藤サクラと父・奥田瑛二が見せた朝ドラの“親子共演”

『まんぷく』は全話平均視聴率で21.4%という大台突破の記録を打ち立て、ストーリーも好評を博していました。そんな同作では、安藤サクラさんと奥田瑛二さんの父娘共演が実現していたのです。
作品内では父娘の関係性ではなかったものの、安藤さんいわく家族はとても喜んでくれたとのこと。また、奥田さんの出演シーンは年明けすぐの撮影だったようで、安藤さんがあるインタビューで、「父はお正月のあいだ、たぶん『まんぷく』のことで頭がいっぱいだったと思います。『俺はちょっと散歩に出て、まんぷくのセリフを…』と言っていましたから」という実の親子ならではのエピソードも披露していました。
杉咲花が語る、母との絆とヒロイン抜擢の喜び

『おちょやん』の視聴率は全話平均で17.4%となっており、当時としては高い数字とは言えませんでした。ただ、朝ドラファンからのストーリーへの評価は非常に高く、特に終盤の盛り上がり方を絶賛する視聴者が多かったのです。
幼少期に両親が離婚したこともあり、杉咲さんは父・木暮さんとはかかわりがないようですが、ヒロインに選ばれたことをチエさんに報告した際に祝福されたことを明かしており、杉咲さんは「それが一番うれしかったです」と笑顔を見せていました。
趣里が残した印象深いパフォーマンスと家族のエピソード

『ブギウギ』は放送開始時から朝ドラファンを惹き付け、多くの視聴者が名作・傑作になると予感していた作品でした。
母の伊藤蘭さんがあるインタビューを受けた際、自身も夫も当然『ブギウギ』は楽しみに視聴していると語っており、水谷さんとは観るタイミングがバラバラながら、夫婦の会話でよく話題に挙がるというエピソードを披露していました。
石橋静河さん主演の『ブラッサム』。2026年秋スタートのドラマ自体の内容も楽しみですが、親子共演や家族の仲睦まじいエピソードが披露される可能性があることも、朝ドラファンの楽しみのひとつになりそうです。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi