お笑い芸人のやす子が、「キャラ変」中だと明かして大きな話題を集めている。

「好感度が上がりすぎて怖い」悩み吐露するやす子、“キャラ変宣...の画像はこちら >>

「好感度が上がりすぎて怖い」やす子の本音

やす子は8月12日に行われた映画イベントにて、ロケで「はい~」という持ちネタのギャグを言い忘れることがあり、最近では迷彩服を着なくなりがちだと告白。「事務所の意向です。
キャラ変してま~す!マネージャーさん、ありがとう~」と話し、さまざまなメディアで報じられることになった。

突然のキャラ変宣言となったが、やす子といえば今年2月に出演した『あちこちオードリー』(テレビ東京系)でも、自身の立ち位置に悩んでいることを告白している。番組では、売れっ子となり3年間で7日しか休みがなかったというやす子が、「好感度が上がりすぎて怖い」という悩みを吐露。

その上で、高級外車が買いたい、シーシャを吸いたいなどキャラ変を匂わせる発言を行っている。イベントでの宣言と合わせて考えれば、やす子や事務所が真剣にキャラ変を模索していることがわかる。

自衛官ネタから国民的芸人へ

「好感度が上がりすぎて怖い」悩み吐露するやす子、“キャラ変宣言”の真意とは? 女優業もこなす“人気タレント”のようになれるのか
画像:中国放送(RCC) プレスリリースより(PRTIMES)
では、やす子はどうやってキャラ変をすれば、現在と同じくブレイクを続けられるのか?

やす子といえば、2019年に芸人として本格的にデビュー。自衛官だった経歴を活かした「自衛隊あるある」を武器に、2021年に放送された『ぐるナイおもしろ荘2021新年SP』(日本テレビ系)で大ブレイクを果たした。

その後、テレビ出演が多くなり、素朴なキャラがウケて好感度の高い芸人に。2024年には、『24時間テレビ 47』でチャリティーマラソンランナーを務め、老若男女から愛される芸人へと成長した。

いまのやす子は、ネタや秀逸なトークでバシバシと笑いを取るタイプの芸人ではない。子どもからシニア層まで好かれる好感度の高い芸人として、番組で重宝されているイメージだ。

そのため、ロケやスタジオのトークで品行方正な言動が求められ、無難なリアクションや返答をすることが多くなっている。

飛び抜けた武器なし?キャラ変の難しさ

「好感度が上がりすぎて怖い」悩み吐露するやす子、“キャラ変宣言”の真意とは? 女優業もこなす“人気タレント”のようになれるのか
画像:ニベア花王株式会社 プレスリリースより(PRTIMES)
ここ最近では、リアクションやアドリブのうまさも評価され始めているが、他の芸人に比べて飛び抜けた才能を持っているとは言い難い。一部の番組で毒舌キャラを展開しているが、浸透しているとは言えないだろう。


そんなやす子が、どうやってキャラ変すれば、今後も世間に飽きられずに成功できるのだろうか?

参考になるのは、芸のタイプは違うがイモトアヤコなのではないかと考える。イモトは、芸人デビューして間もなく、2007年から『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に“珍獣ハンター”として出演。

体を張ったロケで大ブレイクし、2009年には『24時間テレビ32』(日本テレビ系)でチャリティーマラソンランナーを務めている。やす子と同じく好感度を武器にしていた女性芸人で、今でもしっかりと活躍しているところだ。

目指すは“第2のイモトアヤコ”?

イモトは芸人以外の仕事にも積極的で、2010年には『99年の愛~JAPANESE AMERICANS~』(TBS系)にて女優デビュー。『家売るオンナ』(日本テレビ系)、『下町ロケット』(TBS系)などヒット作にも出演し、一定の評価を受けている。

やす子は演技がどこまでできるか不明だが、キャラ変をイメージ付けるには女優業への挑戦もある。

「好感度が上がりすぎて怖い」悩み吐露するやす子、“キャラ変宣言”の真意とは? 女優業もこなす“人気タレント”のようになれるのか
画像:磐田市役所 プレスリリースより(PRTIMES)
また、イモトは『イッテQ!』の企画で登山キャラが根付いており、しっかり実績も残している。やす子は自衛隊出身の体力を見せるためにも、誰もやりたがらないような過酷ロケに挑戦するのもありだ。イモトのように、限界ギリギリまで自分を追い込む企画なら、今の好感度も活かしたままキャラ変が可能だろう。

さて、ここまでやす子のキャラ変について真剣に考えてみたが、これだけ大ブレイクしているのでガラリと変更するのは困難だと考える。そういった意味でも、自分の良さを残しながら徐々に他業種に挑戦したイモトは、やす子にとって良いお手本になるだろう。


果たして、どんな形でやす子はキャラ変を行っていくのか?くれぐれも、慣れない毒舌を多用して失敗し、積み上げた好感度を壊すようなことはしないよう注意してほしい。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
編集部おすすめ