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行楽日和が続き、デイキャンプやBBQなどアウトドア計画を立てている人も多いのではないでしょうか。気ままなソロキャンプを楽しむ女性も増えていますが、開放的になりすぎると後悔するかもしれません。
すべて自分の思いどおりに行動できる“ひとりデイキャンプ”にハマっていたマヤさん(仮名・20代後半)も、「周囲にまったく人気がなかったから、安心してしまった」と後悔するひとり。開放的すぎた行動が引き起こした恥ずかしい出来事について話を聞きました。
大自然の中で気ままに過ごす「ひとりデイキャンプ」
「ひとりデイキャンプの楽しみは、普段の喧騒と離れて大自然に癒されること。仕事柄、職場や取引先との人間関係が密になることが多いので、誰にも制約されない自由な時間は、生きる活力みたいな感じになっていました」アクシデントに見舞われたその日も、いつものように朝早くからひとりでデイキャンプを楽しんでいたマヤさん。山間にもかかわらず、ワンピース姿でハーブティーと調理した目玉焼きやソーセージを優雅に味わいながら、最高の気分を味わっていました。
「ワンピース1枚で過ごせる、人が少なくて快適な場所。車ですぐ近くまで行けて、テントが張りやすい平地のスペースがある場所を探すのはかなり大変です。でも、そこは譲れない条件。苦労して探し当てたスポットへはリピートすることも結構ありました」
自分でテントを張り、好きなモノを調理して味わう最高のひととき。快適に過ごしていたマヤさんですが、昼が近づくにつれて日差しが強くなり汗ばみます。いつもはアイスノンなども準備しているのですが、その日はド忘れ。
暑さに耐えきれずスカートの中をうちわでパタパタ

そのため、「誰かが近づいてくれば、わかるはず」だと油断してしまったマヤさん。ガバっと股を開き、持っていたうちわでスカートの中へ空気を送り込んだのです。すると、思ったとおり涼しく快適! マヤさんは、うちわでスカートの中を扇ぎ続けました。
「小学生の頃、暑いときに下敷きでやっていた方法です。両親にみつかったときにかなり怒られたのでやめましたが、顔や上半身を扇ぐより、ずっと涼しかった記憶がありました。記憶が美化されているのかと思ったのですが、実際に涼しくて気持ちよかったです」
年配男性の怒鳴り声に縮み上がるマヤさん

「そのあとすぐ、遠く離れた垣根のようになっている木々からゴツイ系の年配男性が顔を出し、小学生の男の子3人を引き連れてやってきたのです。そして、ものすごい怒りの形相で『お姉さんに謝れ!』と言いはじめました。正直、まったく意味がわからなかったです」
きょとんとしているマヤさんに、男の子3人が盗撮していたことを年配男性が謝罪。
その場で写真を削除してもらったものの……
「年配男性は、『監督不行き届きで、本当にすみません。写真は消しますので許してやってください。本当に申し訳ない』と平謝り。私の前で写真を削除してくれましたが、しっかりと映っているパンツとはしたない恰好に、恥ずかしさと後悔の嵐でした」年配男性は立ち去るとき、あらためての謝罪とともに「最近のスマホはカメラの性能がいいから、気をつけてください」と注意喚起され、穴があったら入りたいほど恥ずかしかったとか。大自然に囲まれた人気のない場所でも、ある程度の節度を持った行動は大切かもしれません。
<文/山内良子 イラスト/やましたともこ>