もちろん、わざと“おじさん見え”を楽しむコーデもアリです。ただ、知らないうちに老け見えしてしまうのは避けたいところ。そこで今回は「秋服で意図せずおじさん化」してしまう原因と、改善コーデのコツをご紹介します。
性別の垣根がなくなりやすい、秋服の落とし穴
秋服がおじさん化して見える原因は、「落ち着きすぎている配色」、「無難すぎる組み合わせ」、「ボディライン」の3要素が大きいです。とくに秋は、カーキやブラウン、グレーといった彩度の低い中間色がコーディネートのメインカラーとなります。これらの配色はメンズアイテムでもよく使われるので、性別の垣根がなくなりやすいですね。そこに加えて、Tシャツにパンツといった無難すぎるほどベーシックな着こなしをしてしまうと、休日のお父さん感が強まってしまうことに……。
秋コーデの定番だけど「要注意なアイテム」は
とくに秋服で注意したいのは、カーキ色の薄手シャツ、チノパン、黒のスラックス、キャップ、チェックアイテムなど。どれも秋コーデに欠かせない定番服ですが、男性も好んで取り入れるアイテムなだけに、これらのアイテムで固めてしまうとどうしても男性っぽさが強くなります。また、ミドル世代は男女関係なく、筋肉の衰えによってボディラインに丸みが出やすい年代。そのため、男女どちらとも体型が似てきやすくなるので、服装のどこかに明確なメリハリを作らないと本気の性別不明コーデに仕上がってしまうのです。
地味色でもおしゃれに見える! 秋コーデ
では、落ち着いた配色でもおじさん化することなく、おしゃれに見える着こなしをするにはどうすれば良いのでしょうか。ポイントは、ユニセックスアイテムに女性らしさを感じるアイテムをプラスすることです。
立体的な起毛素材のプラスもおすすめ
まだ時期的には少し暑いですが、もっと気温が下がってきたら、フリンジ素材やふわふわニットなどの起毛素材を加えるのもおすすめです。これらの起毛素材は、女性的な着こなしの要素が強くコーデに上品さと適度なフェミニンさを与えられます。着こなしがなんとなくメンズライクすぎると感じた時は、こうした素材感をプラスして変化をつけてみても良いですね! ぜひ、参考にしてみてくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。