猫は、ふとした瞬間にクスっと笑える姿を見せ、大きな癒しを与えてくれるものです。かりとんさん(@kariton28mhy25)宅では、黒猫兄弟のチックくんとタックくんが左右対称のシンクロ姿を披露!
あまりのかわいさに、家族はキュンとしてしまいました。
友人宅で産まれた“黒猫兄弟”に心奪われて…
「あんな左右対象の格好を見たのは、初めてでした。ただ、その後も同じような格好をしているところを見たので、以前からよくしていたのかもしれません」当時をそう振り返る飼い主さんによれば、2匹は血の繋がった兄弟猫なのだそう。出会いは、2018年のこと。友人宅で4匹の黒猫が産まれたと聞き、飼い主さんは子猫たちが生後1か月ほどになった頃、会いに行きました。

「この子たちの成長を見届けたい。幸せにしたいと心から思ったんです」
2匹は、お迎え当初から仲良し。これまでに見せてくれた“シンクロ姿“は数えきれないほどです。

「空き箱を置いておき、数秒後に振り返ったら、ふたりでミチミチに入っていたことがありました。かわいすぎて悶絶しました(笑)」

仲良し兄弟猫の「不思議なシンクロポイント」と「異なる個性」
2匹は引き寄せ合う何かがあるのか、気づくと、いつもくっついているそう。音への反応などもシンクロすることが多いそうです。
ただ、性格には少し違いがあります。チックくんは、甘えん坊で臆病。2歳上の先住猫ミトンちゃんのことが大好きで、よくストーキングをしています。


現在、飼い主さん宅には7匹の猫たち(男の子4匹・女の子3匹)が暮らしていますが、みなそれぞれ違う猫に片思い中というユニークな関係性。
サッサちゃんの好き好きアピールにたじろぐタックくんの様子やミトンちゃん一筋なチックくんの純愛を、飼い主さんは微笑ましく見守っています。
7匹の愛猫たちと暮らす中で悩んだ「留守番時のご飯問題」

食事のペースは、猫によって個性があるもの。飼い主さん宅でも、早食いの子や食べ始めるのが遅い子、年下の子が食べ始めるのを見てから食べる子など、食べ方の個性が様々でした。
「誰かが食事中だと食べに行けない子もいて、2食分を食べられしまい、1食もありつけない子が出てきてしまいました」
そこで飼い主さんは食事のペースを観察し、愛猫たちを「活発チーム」と「おっとりチーム」に分けることに。留守中には1階と2階で部屋分けし、チームごとにご飯をあげるようにしました。

様々な改善をしていく中で、飼い主さんは自動給餌器のお皿も変更。付属のものでなく、平たいトレーに変えたところ、早食い防止対策に繋がりました。
「猫たちを見て、我が振り直せ」の精神で“今”を生きていきたい

「チクタクと出会い、今を一生懸命生きている姿を見て、私の人生観は大きく変わりました。私は先のことばかり考えて動き、今を生きていなかったなって。
猫たちを見て、我が振り直せ。そんな精神で、これからも猫たちに人生を教わりながら、今を大切に、楽しく生きていきたい。そう話す飼い主さんは、チックくんとタックくんと暮らす中で、黒猫の魅力もたくさん教わりました。

時計の針が時を刻むような名前のチックくんとタックくんは、「時」の捉え方を見つめ直させてくれた大切な存在。この先も飼い主さんが生き方に悩んだ時には、そばでユニークな姿を見せながら「今の楽しみ方」を教えてくれそうです。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291