127年間でもっとも暑い夏。
加えて6月に勃発した“令和の米騒動”の影響もあり、米の代わりの主食として夏らしい麺「そうめん」に注目が集まっているようです。確かに麺類の中では短時間で茹でることができ、リーズナブルな商品も多く出回っているので、どうにかしておいしく食べたいと願う人は少なくないはず。
みなさんはそうめんをどのように楽しんでいますか?もしかしたら定番のめんつゆやごまだれに飽きてしまっている方もいるかもしれません。そこで今回は、簡単でありながらもいつもとちょっと違った食べ方をご紹介したいと考えました。
これまでに麺のゆで方のコツやおいしい食べ方の工夫法はお伝えしたことがありますから、ここでは“いつもと違う激ウマめんつゆ”のレシピを考えました。材料はたった2つで超カンタン。早速作っていくことにしましょう!
りんごを加えることでフルーティーな麺つゆに

そこでオススメしたいのが、自宅で超簡単に作ることができる自作そうめんつゆの作り方。
ポイントは、これから旬を迎える「りんご」を使うことです。最近の市販つゆは旨味にこだわり製造され、驚くようなハイレベルの商品が多く登場しています。
しかしながら、作りたての香りや風味は製造上どうしても劣ってしまう場合があります。
だしをひくことなく、自作のおいしさを簡単に味わえないだろうかと試行錯誤を重ねてたどり着いたのが、“りんごと白だしを組み合わせる”というアイデアです。
そうめんつゆとして大正解だった!

旨味、甘味、塩味などの味バランスは整っていますから、そこに果物ならではの甘味とフルーティーな香りを加えてみたところ、そうめんつゆとして大正解だったのです。
またそうめんの繊細な味わいには濃口よりも薄口醤油の方が合いますから、濃縮タイプの黒いめんつゆではなく、あえて白だしを選んでみてください。
作り方はカンタン。白だしにすりおろしりんごを合わせるだけ

白だしを大さじ2を加えて、あとは水で希釈するだけです。白だしの濃度や塩分量は商品によって異なるため、水の量は大さじ4~6程度を目安にして調合しましょう。



【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12