おいしいそうめんの食べ方。

“たった2つの材料”で自作できる「そうめんつゆ」が激ウマ!市...の画像はこちら >>
 127年間でもっとも暑い夏。
気象庁は9月1日、今年の夏(6~8月)における日本の平均気温が統計開始以来もっとも高かったと発表しました。

 加えて6月に勃発した“令和の米騒動”の影響もあり、米の代わりの主食として夏らしい麺「そうめん」に注目が集まっているようです。確かに麺類の中では短時間で茹でることができ、リーズナブルな商品も多く出回っているので、どうにかしておいしく食べたいと願う人は少なくないはず。

 みなさんはそうめんをどのように楽しんでいますか?もしかしたら定番のめんつゆやごまだれに飽きてしまっている方もいるかもしれません。そこで今回は、簡単でありながらもいつもとちょっと違った食べ方をご紹介したいと考えました。

 これまでに麺のゆで方のコツやおいしい食べ方の工夫法はお伝えしたことがありますから、ここでは“いつもと違う激ウマめんつゆ”のレシピを考えました。材料はたった2つで超カンタン。早速作っていくことにしましょう!

りんごを加えることでフルーティーな麺つゆに

“たった2つの材料”で自作できる「そうめんつゆ」が激ウマ!市販の麺つゆとはひと味違う
これから旬を迎えるりんご
 醤油ベースのそうめんつゆは安定したおいしさがありますが、ずっと食べ続けていると飽きてしまうことも。また毎回市販のストレートつゆを購入するのは家計的に気になる方もいるでしょう。

 そこでオススメしたいのが、自宅で超簡単に作ることができる自作そうめんつゆの作り方。

 ポイントは、これから旬を迎える「りんご」を使うことです。最近の市販つゆは旨味にこだわり製造され、驚くようなハイレベルの商品が多く登場しています。

 しかしながら、作りたての香りや風味は製造上どうしても劣ってしまう場合があります。
あの香り、あのみずみずしさ……。めんつゆを自作したことがあればイメージしやすいかもしれません。

 だしをひくことなく、自作のおいしさを簡単に味わえないだろうかと試行錯誤を重ねてたどり着いたのが、“りんごと白だしを組み合わせる”というアイデアです。

そうめんつゆとして大正解だった!

“たった2つの材料”で自作できる「そうめんつゆ」が激ウマ!市販の麺つゆとはひと味違う
スーパーに行くと、醤油やつゆの近くに白だしが……。最近はリーズナブルに購入できるようになっています
 白だしは、昆布や鰹などのだしに白醤油や淡口醤油、みりん、砂糖などを加えて作られた万能調味料。

 旨味、甘味、塩味などの味バランスは整っていますから、そこに果物ならではの甘味とフルーティーな香りを加えてみたところ、そうめんつゆとして大正解だったのです。

 またそうめんの繊細な味わいには濃口よりも薄口醤油の方が合いますから、濃縮タイプの黒いめんつゆではなく、あえて白だしを選んでみてください。

作り方はカンタン。白だしにすりおろしりんごを合わせるだけ

“たった2つの材料”で自作できる「そうめんつゆ」が激ウマ!市販の麺つゆとはひと味違う
りんごをすりおろします。どんなすりおろし器でもOK
 作り方は超カンタン。リンゴの皮をむき、すりおろして果汁ごと使います。小さなりんごであれば1/4個が1人分のそうめんつゆに。

 白だしを大さじ2を加えて、あとは水で希釈するだけです。白だしの濃度や塩分量は商品によって異なるため、水の量は大さじ4~6程度を目安にして調合しましょう。

“たった2つの材料”で自作できる「そうめんつゆ」が激ウマ!市販の麺つゆとはひと味違う
1人分のりんご白だしつゆの配合:りんご(小)1/4のすりおろし+白だし大さじ2+水大さじ4~6
 選ぶりんごの品種によって酸味や甘味のバランスが変わりますから、味の調整は自分好みで楽しんでみてくださいね。
このつゆに青ネギや大葉を添えるとより一層香りが広がります。

“たった2つの材料”で自作できる「そうめんつゆ」が激ウマ!市販の麺つゆとはひと味違う
いつもと違うつゆで味わうそうめん、いかがでしょうか?
 りんごの香りとだしの旨味が合わさった、さっぱり爽やかな味わいが魅力のそうめんつゆは、食欲のない時にも活躍してくれると思います。お買い得なりんごを使って、気軽に作ってみてくださいね!

“たった2つの材料”で自作できる「そうめんつゆ」が激ウマ!市販の麺つゆとはひと味違う
食欲のないときにも、さっぱりおいしく食べられます
<文・撮影/スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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