俳優として国民的人気を誇る木村拓哉が、YouTubeでも大暴れしている。

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苦戦報道を跳ね返し、キムタクYouTubeが人気爆発中

木村は、自身のYouTubeチャンネルを2024年1月1日からスタート。9月8日時点の登録者数は198万人を突破し、毎週土曜の22時から新作動画を配信している。


YouTubeをスタートした当初は再生数で苦戦していると報じたマスコミもあったが、現在では100万再生を超える動画をコンスタントに配信。今年8月16日に配信した木村が初めて家系ラーメンを食べる動画は、現時点で500万再生を超える人気となっている。

新作動画を配信するたびにネットニュースで取り上げられ、大きな影響力を持つチャンネルに成長しているのだ。

ベテラン芸能人のYouTubeは苦戦することが多いが、なぜ木村は人気を獲得しているのか?理由のひとつは、木村の飾らない素顔が見られる演出にしていることだろう。

親しみやすさと気配りが人気の秘密

大苦戦を跳ね返し、登録者数200万人目前!キムタクYouTube大旋風の真相…ヒットの理由は“スター性”だけじゃない
画像:「木村拓哉」YouTubeより
例えば、最近の動画でいえば今年7月に配信した東京の下町・谷根千を散歩した動画が特徴的だ。前後編に分かれたこの企画で木村は街ブラロケに挑戦。ロケ中には訪れた店舗のスタッフと気さくに会話を行い、さらには家族へのお土産を選んでいるように見えるシーンまで披露し話題を集めた。

また、このロケではパンを買いに来た幼い兄弟と出会い、手持ちのお金が足りなかった子どもたちに木村が「補充」してあげる優しさを披露。買ってあげるのではなく、足りない分だけを補充する気遣いを見せ、視聴者から絶賛を受けている。

他にも、野呂佳代が出演した「GU女子コーデ」企画では、女性への紳士的な気配りを見せ評価を上げた。野呂が自身の服のサイズを「XL」だと恥ずかしそうに申告する場面で、スタッフからは笑いが起きたが木村は茶化すことなく企画を進行。スマートな対応を見せ、この動画でも好感度を上げている。

庶民的なロケ地が生む“特別感”

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画像:株式会社エフエム東京 プレスリリースより(PRTIMES)
自然体で気遣いができるダンディーな木村の素顔がどの動画でも見られるので、ファン以外からも評価を得て再生数が高いのだと考えられる。

また、スーパースターである木村が、われわれも利用する何気ない場所に現れるサプライズが楽しめるのも魅力だ。
これまで木村は、ラーメン店やファミレス、ホームセンター、無印良品、GUなど庶民的な店舗をロケ場所に選んでいる。多くの人が利用する店舗で撮影を行っていることで、視聴者は親近感が湧き、動画を見たくなる仕組みだ。

YouTuberの多くは、庶民では手が届かない高級店や高級ブランドで爆買いするのが定番の企画になっている。そんな中で、日本を代表するスーパースターの木村は、あえて庶民が使う店舗に行くことでおもしろさを演出している。

“キムタクが◯◯するだけ”で成り立つスター性

そもそも、木村のチャンネルは、買い物、グルメなどYouTubeやバラエティ番組でよく見るベタな企画ばかり。

企画自体には目新しさがないものの、例えば「キムタクが初めて◯◯する!」という木村の知名度を利用した構成だけでチャンネルが成り立っている。スーパースターだという大前提があるので、何をしても特別感があるのも、他の芸能人では真似できない魅力だろう。

ちなみにこのチャンネルでは、元TOKIOの国分太一や、三代目J SOUL BROTHERSの今市隆二など、最近になって不祥事を起こしたタレントが動画に出演していたことでも有名になった。ある意味で、スーパースターらしい「引きの強さ」を持っていると言えるかもしれない。

50代に突入してから、YouTubeでもブレイクしている木村。今後も、どんな動画でわれわれの興味を引いてくれるのか期待したい。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。
退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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