女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。
(初公開日は2022年9月18日 記事は取材時の状況)

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 夫の不貞行為は離婚の十分な理由になりますが、子供がいることで再構築を選ぶ女性もいます。それで夫婦関係が改善されるならいいですが、実際には破綻(はたん)したままというケースも。その場合、女性には精神的に大きな負担を強いることになります。

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夫の携帯電話を見たら不倫の証拠だらけ

「もう10数年前のことですが、子供が2歳を過ぎたころから夫の行動に不審な点が目立つようになりました。それまで夜7~8時台には帰ってきたのに残業と称して帰宅が深夜になったり、泊まりの出張で家を空けることも増えました。

異動になったとは聞いていませんでしたし、入浴時も携帯電話をお風呂場に持っていくようなったんです。これで怪しまないほうが変ですよ」

 当時のことをそう振り返るのは、保険会社で働く田口菜摘さん(仮名・45歳)。深夜に携帯電話をこっそり見ようとしたらロックがかかっていましたが、彼の誕生日を打ち込むとパスワードはあっさり解除。すると、浮気相手とのラブメールが山のようにあり、キス画像などもフォルダに何枚も保存されていたといいます。

夫の不倫相手から電話「おばさん、早く別れて!」

「不安が最悪の形で的中しましたが妊娠を機に仕事を辞めていたため、シングルマザーの道を選ぶのは迷いがありました。それで離婚に踏み切れず、しばらく様子を見ることにしたんです」

 でも、このときは夫婦関係が一気に崩れてしまうことを恐れ、夫には不倫の事実をつかんだことは言いわなかったとか。それでも新婚時代のように積極的に話しかけ、食事にも彼の好物を入れたり、家の中でも身なりをキレイにするなど夫から再び自分に振り向いてもらえるように努力したそうです。

 そんな妻の変化に彼も少しずつ歩み寄りを見せましたが相変わらず“残業”や“出張”も多く、不倫相手との関係は続いていました。あくまで夫の良心に賭け、自ら関係を清算してくれることを望みましたが、ある日なんと彼の不倫相手から直接電話。
自ら関係を暴露しただけではなく「おばさん、早く別れて!」と言われてしまいます。

夫の不倫相手から電話「おばさん早く別れて!」妻が復讐した“禁断の方法”とは…/結婚人気記事BEST
 もはや自浄作用に期待するのは難しいと判断。しかし、こちらから不倫の事実を突きつける前に夫から離婚を迫られます。

「彼女が電話してきたことは知らなかったようなので事実は伏せましたが、試しに『他に女でもいるの?』と尋ねたら全力で否定。それどころか『そうやって疑うところが嫌なんだよ!』って。

そもそも彼を疑うような言動は恋人時代からしないように意識的に避けていたし、不倫がバレてないと思ったのか逆ギレする様子に怒りを通り越して呆(あき)れてしまいました」

夫の上司に職場内不倫をしていることを暴露

 その場では「考える時間が欲しい」と返事を保留した菜摘さん。もはや修復不可能で離婚を覚悟しますが、黙って言いなりになるつもりはありません。

 この出来事の数日後、また出張と称して家を空けることがあったのでその日を狙って夫の上司に連絡。この方は自宅に何度も招待してもらったことがあり、夫婦ともに新婚当初からお世話になっていた人物。出張が不倫相手の家にお泊りするための口実であることは知っていたため、本人も「完全な嫌がらせです(笑)」と認めます。

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夫と不倫相手に社会的制裁
「夜、ご自宅に電話したのですが『今日はいつも通り出社して定時に帰りましたが……』と言われました。そこである時期から残業で帰宅が深夜になったり、毎月出張で家を空けていることを話しました。

夫の携帯電話から入手した不倫相手の名前を挙げ、この女性とメールのやりとりを重ねて不適切な関係にある可能性が高いことを説明。
そのうえで証拠はあるので必要ならコピーを渡す用意もあると伝えました」

 上司はかなり驚いていたそうですが「それが事実なら会社として看過(かんか)できません」と調査を快諾。教えてもらったプライベート用のメールアドレスに決定的な証拠の数々を送ったそうです。

 そして、翌週この上司から「やはり不適切な関係にあることがわかりました。上司として心からお詫びを申し上げます」と謝罪の電話。その晩、帰宅した夫からは血相を変えた表情で「何てことをしてくれたんだ!」と怒鳴られますが、「離婚には応じます」と保留にしていた返事をしたうえでそのまま子供を連れて実家に戻ります。

夫は地方の営業所に左遷され、女性は居づらくなって退社

「その後、彼とは双方の両親、弁護士などを交えて何度か会っただけ。慰謝料や養育費についても特に揉(も)めることなく、こちらの希望する額でまとまりました。夫からは謝罪の言葉もありましたが今さらですよね。

不倫相手は24歳のまだ若い子でしたが弁護士立ち合いで会ってもふてくされた様子だったので、相場より高めの300万円の慰謝料を請求しました」

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離婚届に記入する女性
 なお、会社では一部社員の間では以前から関係が噂されていたらしく、今回の件で一気に明るみに。女性は居づらくなってすぐに退社。夫は異動を命じられ、地方の営業所に飛ばされてしまいます。

「養育費も含め、義両親が立て替えて一括で払ってくれましたし、彼がどうなろうと知ったことじゃありませんけどね(笑)」

 職場内不倫をした者が僻地や閑職に左遷されるのはよくあること。
社内ではそういう人間だとレッテルも貼られますが、それだけのことをやらかしたのだと自覚してほしいものです。

<TEXT/トシタカマサ イラスト/とあるアラ子>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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