40歳を超えてから、スタートアップ企業である「令和トラベル」に転職。
16回目となる今回は、シルバーウィークの世の中の動向を綴ります(以下、大木さんの寄稿)。
シルバーウィークの過ごし方、みんなはどうしてる?
みなさん、シルバーウィーク、どのように過ごされていますか?「シルバーウィーク」という言葉が登場したのはここ10年ほど前のことですが、9月の大型連休として、すっかり定着してきました。
ただ今年は……正直カレンダーの並びがちょっと微妙。13日(土)から15日(月)までの3連休、そして20日・21日の週末を挟んで、23日(火)が秋分の日の祝日となっており、連休が途切れ途切れです。このため、遠方への旅行を計画している方は例年より少ないかもしれません。
旅行アプリ『NEWT(ニュート)』とカレンダーアプリ『TimeTree』共同で、シルバーウィーク中の行動パターンや旅行計画の実態を調査しました。
今回は、この調査結果をもとに、みなさんのシルバーウィークの過ごし方の傾向をご紹介したいと思います。
短い連休でも動くのは20代?シルバーウィークの実態を分析
まずは、近年のシルバーウィークの動向についてご紹介します。結論から言うと、今年のシルバーウィークは20代中心に動いていることがわかりました。TimeTreeに登録された予定データをもとに、2019年以降7年間のシルバーウィークにおける「旅行」予定の推移を分析しました。その結果、2025年のシルバーウィークの旅行予定登録数は、2019年比で84%であることがわかりました。
過去の年別動向を見ると、2020年は50%、2021年は39%と、コロナ禍の影響で大きく落ち込みました。しかし、2022年以降は徐々に回復し、2023年は87%、2024年は90%程度まで戻っています。
さらに、今年の休暇取得状況についてTimeTreeの調査を見ると、9月13日(土)に予定を入れている人がもっとも多く、次いで20日(土)が多い結果となりました。後半の4連休は比較的低調で、特に22日(月)に休暇をとる人は少ない傾向にあります。前半の3連休の方がカレンダー通りの休みで、多くの人が予定を入れていることがわかります。


シルバーウィークの海外旅行先ランキング2025
さて、シルバーウィークの海外旅行先ランキング。みなさん、1位はどこだと思いますか?
さらに6位にはハワイが入りました。ハワイは常連層に人気で、有給休暇を併用して日程を伸ばすことで、飛び石連休を実質的な大型連休に変えるケースが多く見られました。
このように、近場でコンパクトに楽しむ層と、休暇を工夫してゆったり遠出する層の二極化傾向が、今年のシルバーウィークの海外旅行にも見られます。
駆け込みの万博人気!シルバーウィーク国内旅行トレンド
国内旅行先を見ると、大阪、沖縄、北海道、東北が全期間を通じて安定して上位を占めています。特に大阪は万博の影響で1位となっており、万博閉幕前の最後の連休ということもあり、駆け込みで予定を入れる人が多いようです。私も行ってみたかったけど……予定が立てられそうになくて残念!連休後半は、那須、長野、箱根といった都市圏からアクセスしやすい温泉地や、自然豊かな観光地が人気を集めています。
さらに、TimeTreeのデータによると「フルーツ狩り」というワードも上位にランクインしており、ぶどう狩りや梨狩り、シャインマスカット狩りなど、秋ならではのレジャーが人気を集めていることがわかりました。
残りのシルバーウィークも“旅の恥はかきすてて”

短い連休ながらも、みなさん工夫してシルバーウィークを満喫していることがわかります。シルバーウィークも後半に差し掛かりましたが、意外とみなさん直前に計画を立てていますし、国内・海外ともにまだまだ予約できますよ。
みなさんはどこに行かれる予定ですか? コメントで教えていただけると嬉しいです。私もまだ予定は決まっていないのですが、ぜひ一緒に“旅の恥はかき捨てて”、シルバーウィークを楽しみましょう!
<文/大木優紀>
【大木優紀】
1980年生まれ。