新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(44歳)。

2025年「シルバーウィーク海外旅行先」ランキング1位は? ...の画像はこちら >>
 40歳を超えてから、スタートアップ企業である「令和トラベル」に転職。
現在は、令和トラベルが運営する旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報、まさに「会社の顔」として活躍中です。

 16回目となる今回は、シルバーウィークの世の中の動向を綴ります(以下、大木さんの寄稿)。

シルバーウィークの過ごし方、みんなはどうしてる?

 みなさん、シルバーウィーク、どのように過ごされていますか?

「シルバーウィーク」という言葉が登場したのはここ10年ほど前のことですが、9月の大型連休として、すっかり定着してきました。

 ただ今年は……正直カレンダーの並びがちょっと微妙。13日(土)から15日(月)までの3連休、そして20日・21日の週末を挟んで、23日(火)が秋分の日の祝日となっており、連休が途切れ途切れです。このため、遠方への旅行を計画している方は例年より少ないかもしれません。

 旅行アプリ『NEWT(ニュート)』とカレンダーアプリ『TimeTree』共同で、シルバーウィーク中の行動パターンや旅行計画の実態を調査しました。

 今回は、この調査結果をもとに、みなさんのシルバーウィークの過ごし方の傾向をご紹介したいと思います。

短い連休でも動くのは20代?シルバーウィークの実態を分析

 まずは、近年のシルバーウィークの動向についてご紹介します。結論から言うと、今年のシルバーウィークは20代中心に動いていることがわかりました。

 TimeTreeに登録された予定データをもとに、2019年以降7年間のシルバーウィークにおける「旅行」予定の推移を分析しました。その結果、2025年のシルバーウィークの旅行予定登録数は、2019年比で84%であることがわかりました。

 過去の年別動向を見ると、2020年は50%、2021年は39%と、コロナ禍の影響で大きく落ち込みました。しかし、2022年以降は徐々に回復し、2023年は87%、2024年は90%程度まで戻っています。
このことから、ここ3年間は旅行需要が安定して回復していることが読み取れます。

 さらに、今年の休暇取得状況についてTimeTreeの調査を見ると、9月13日(土)に予定を入れている人がもっとも多く、次いで20日(土)が多い結果となりました。後半の4連休は比較的低調で、特に22日(月)に休暇をとる人は少ない傾向にあります。前半の3連休の方がカレンダー通りの休みで、多くの人が予定を入れていることがわかります。

2025年「シルバーウィーク海外旅行先」ランキング1位は? 昨年から大躍進の国も。人々の“意外な行動”が明らかに
1万件あたりの「旅行」登録出現数の推移 ※期間中の出現週の平均を1として表示
 年代別に見ると、20代がもっとも多く、次いで30代。40代以降は相対的に少なくなっています。今年のように連休が短い場合は、身軽な20代の独身層が旅行に出かける傾向が強いようです。

2025年「シルバーウィーク海外旅行先」ランキング1位は? 昨年から大躍進の国も。人々の“意外な行動”が明らかに
年代別登録予定1万件あたりの「旅行」予定出現数
 この傾向は予約の状況にも現れています。例年は旅行の予約ピークが連休の3か月前に訪れることが多いのですが、今年は直前の8月がもっとも多く、全体の約3割が8月に予約していました。思い立ったら気軽に行動できる20代層の特徴が、ここにも表れていると言えそうです。

シルバーウィークの海外旅行先ランキング2025

 さて、シルバーウィークの海外旅行先ランキング。みなさん、1位はどこだと思いますか?

2025年「シルバーウィーク海外旅行先」ランキング1位は? 昨年から大躍進の国も。人々の“意外な行動”が明らかに
飛び石連休で長期休暇が取りにくいため、「安い・近い・短い」の条件を満たすアジア圏を選ぶ人が多いようです
 結果は、1位から5位が韓国、台湾、フィリピン、香港、ベトナムの順でした。フィリピンは2024年10位、ベトナムは9位からの大躍進で、東南アジア人気が目立ちます。
ベトナムは物価が安くて食や買い物の楽しみも多いし、フィリピンはセブ島などアクセスしやすいスポットが人気です。

 さらに6位にはハワイが入りました。ハワイは常連層に人気で、有給休暇を併用して日程を伸ばすことで、飛び石連休を実質的な大型連休に変えるケースが多く見られました。

 このように、近場でコンパクトに楽しむ層と、休暇を工夫してゆったり遠出する層の二極化傾向が、今年のシルバーウィークの海外旅行にも見られます。

駆け込みの万博人気!シルバーウィーク国内旅行トレンド

 国内旅行先を見ると、大阪、沖縄、北海道、東北が全期間を通じて安定して上位を占めています。特に大阪は万博の影響で1位となっており、万博閉幕前の最後の連休ということもあり、駆け込みで予定を入れる人が多いようです。私も行ってみたかったけど……予定が立てられそうになくて残念!

 連休後半は、那須、長野、箱根といった都市圏からアクセスしやすい温泉地や、自然豊かな観光地が人気を集めています。

 さらに、TimeTreeのデータによると「フルーツ狩り」というワードも上位にランクインしており、ぶどう狩りや梨狩り、シャインマスカット狩りなど、秋ならではのレジャーが人気を集めていることがわかりました。

残りのシルバーウィークも“旅の恥はかきすてて”

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今年訪れたベトナムにて
 2025年シルバーウィークの動向をご紹介しました。

 短い連休ながらも、みなさん工夫してシルバーウィークを満喫していることがわかります。シルバーウィークも後半に差し掛かりましたが、意外とみなさん直前に計画を立てていますし、国内・海外ともにまだまだ予約できますよ。

 みなさんはどこに行かれる予定ですか? コメントで教えていただけると嬉しいです。私もまだ予定は決まっていないのですが、ぜひ一緒に“旅の恥はかき捨てて”、シルバーウィークを楽しみましょう!

<文/大木優紀>

【大木優紀】
1980年生まれ。
2003年にテレビ朝日に入社し、アナウンサーとして報道情報、スポーツ、バラエティーと幅広く担当。21年末に退社し、令和トラベルに転職。旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のPRに奮闘中。2児の母
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