1991年にSMAPのメンバーとしてデビューして以降、第一線で活躍し続けるトップスターである木村さん。特に全盛期とも言える1990年代後半から2000年代前半には日本中の女性をときめかせ続けただけでなく、出演するドラマは軒並み高視聴率を記録しました。
また、木村さんのロン毛や茶色いダウンジャケットを真似する男性が続出するなど、ブームを牽引し平成に一時代を築いたことから「平成を抱いた男」という異名を持つほどです。
平成から令和へ──再び高まる木村拓哉の評価
そんな木村さんですが、むしろ令和の時代に入ってからさらなる高評価の波が起きています。まずはプライベート面。そもそも木村さんはSMAP全盛期に歌手の工藤静香さんと結婚しましたが、男性アイドルにありがちな「熱愛報道や結婚後に人気が落ちる」という現象が起きなかった稀有な存在です。また、芸能デビューした2人の娘であるCocomiさんとKōkiさんに対しては「親の七光り」「2世タレント」と当初は批判的な声がありました。しかし、2人がメディアに出るたびに育ちの良さや性格の良さが明らかになり、しっかり両親に愛情を持って育てられたことが垣間見えるように。
CocomiさんもKōkiさんも成人しても父親のことが大好きな様子がわかるため、「あんな多忙なキムタクがしっかり育児してきたんだ」と子育て層から感嘆の声も上がっています。
YouTubeで垣間見える木村拓哉の人柄
また、木村さんのYouTubeで見られる人間性の素晴らしさが話題になることもしばしば。2025年4月に木村さんのYouTubeチャンネルで公開された動画では、タレントの野呂佳代さんがゲスト出演しました。GUアイテムを使って7日分のコーディネートをするという企画の中で、野呂さんが自身の洋服のサイズを「たぶんXLなんで……」と自虐を交えて発言。スタッフが笑いに包まれる中、木村さんはいじることも表情を変えることもせず、野呂さんに似合う洋服選びを続けたのです。さらには下着が透けるかどうかも確認をするなどの神対応を見せ、この木村さんの野呂さんに対する配慮がXで大拡散しました。
9月6日放送の『有吉の夏休み2025 密着77時間in Hawaii』(フジテレビ系)では、有吉弘行さんが野呂さんに対して体型いじりをしたことが「ひどい」「時代に合ってないのでは」として批判の声が上がり炎上していました。そこでも木村さんの野呂さんへの神対応を思い出した人が多く、「みんなキムタク見習って欲しいわ」という意見も。
店員への気遣いにも表れる“人としての魅力”

さらには、手が汚れていることを理由に握手を断ろうとした店員に対しては、仕事で手の豆が潰れていることに触れ、「このおかげっすよ」と店員の手をカメラの前へ出しました。その上でしっかりと握手をしている姿が印象的でした。
こうした木村さ男気溢れ溢れながらも自然体で優しさや他者へのリスペクト精神に満ちた人間性が垣間見えるたび、ネットやSNSで称賛の声が上がるのも当然と言えるでしょう。
若者も再注目──変わらない“キムタク”の存在感
また、平成レトロブームが起き、当時流行した音楽やテレビ番組がYouTubeやSNSのショート動画で拡散されることも増えている昨今。20代から代の頃の木村さんの動画が拡散されると、「無加工でこれは格好良すぎる」「まだ若いのに今のアイドルにはない圧倒的なオーラと色気がすごい」と改めて“キムタク”のすごさを再確認する若い世代も多い様子です。当時を知っているアラサー以上の世代からも「当時は毎日のようにテレビで見ていたから気付かなかったけど、こうして改めて見るとあの頃のキムタクをテレビで観られていたのは幸せなことだった」といった声も。
木村さんと共に平成から令和を生き、子どもから大人になった世代だからこそわかる「30年以上も“キムタク”をやり続けている凄さ」に言及する人も少なくありません。

また、昨今の芸能界における男女関係のスキャンダルが取り沙汰されるたびに木村さんの評価が相対的に上がるという現象も起きています。
長く芸能界の第一線にいて、業界やファンから大勢の人々から持て囃されてきたはずの木村さん。それにも関わらず女性トラブルもなく、“キムタク”でい続けています。
もちろん現在はそのイケおじっぷりで多くの女性ファンをときめかせていますが、単に見た目が格好良いだけではない内面の格好良さが令和の時代になっても多くの人々を惹きつけているのでしょう。
<文/エタノール純子>
【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中