ワイヤーが切れて落下し、頭部を負傷
英ロンドン内のスタジオで行われていたシリーズ新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の撮影中、事故が発生。スパイダーマンことピーター・パーカー役を演じるトム・ホランドが頭部を負傷し、病院へ搬送された。あれから数日経過し、当時の状況が徐々に明らかになってきた。関係者によると、事故原因はスタントのケーブルが切れたことだったようだ。関係者の1人は英タブロイド紙『ザ・サン』にこう話す。
「トムはワイヤーが切れたことで落下し、頭に打撲を負ったんです」
「軽度の脳震とう」と診断されたことが報じられていたトムだが、一部で考えられているような大事故ではなかったようで「事故は世間が思っているほどひどいものではありませんでした」とも明かした。
「もう大丈夫、回復中です」SNSで本人報告
事故を受け、「トムは数日間撮影を休む見込み」との情報もあるが、関係者は今後の撮影スケジュールについて、こう語っている。「木曜日(9月24日)からロンドンで撮影が再開される予定でしたが、製作チームは今、2週間待機と言われています」
「トムは脳震とうの恐れがあるので、無理はしないようにしています。彼に焦って現場に戻ってきて欲しいとは、誰も思っていませんしね」
9月19日に起きたと伝えられている今回の事故。一時はトムの容体を心配する声も上がっていたが、彼は事故翌日にロンドンで行われたイベントに参加したことが確認されている。

とにもかくにも、トムのケガが大事に至らず一安心。また撮影はやや遅れるものの、今のところ来年7月31日の公開に影響はないと『ザ・サン』は伝えている。
元スーパーマン俳優、負傷した足&愛犬とのホッコリ2Sを公開
先日、足を負傷したことが報じられたヘンリー・カヴィルが9月19日、自身のインスタグラムを更新。愛犬と部屋でくつろぐ姿や、包帯でぐるぐる巻きにされた足の写真を投稿した。けがについての詳細は明かしていないヘンリーだが、キャプション欄には英国詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩「負けざる者たち(インビクタス)」の一節を引用。「門がどれほど狭くとも、罰の書がどれほど重かろうと、私は我が運命の主、私は我が魂の指揮官なのだ」と綴り、逆境にあっても不屈の精神で乗り切る決意を表している。
「インビクタス」は、若い時に病気で足を切断したウィリアム・アーネスト・ヘンリーが、不屈の意志、苦難と回復力、運命と自由意志などをうたったもの。この詩をSNSでファンとシェアすることで、重傷を負いながらも、試練をどうにか乗り越えようとするヘンリーの強い意志がうかがえる。
ヘンリーは、80年代のSFアクション映画『ハイランダー 悪魔の戦士』のリメイク版で、主人公の「不死の戦士」コナー・マクラウド役に抜擢。この作品に向け、数ヶ月にわたり体づくりをしていたというが、そうしたなか9月11日には、戦闘シーンのトレーニング中に足を負傷したことが報じられていた。
今回のケガを受け、撮影スケジュールは2026年初頭まで延期される見込みになっているという。
「スーパーマン役解雇」騒動後、役作りに励んでいる矢先に……
映画『マン・オブ・スティール』(2013年)、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)、『ジャスティス・リーグ』(2017年)など複数の作品で、クラーク・ケント/スーパーマンを演じ、世界的な名声を得たヘンリー。2022年には、ヘンリーが再びスーパーマンを演じることが報じられ、本人も再登板を公表。
騒動後は『ハイランダー』の役作りに集中していたというヘンリー。そうしたなか起きた今回の出来事に、胸を痛めているファンも少なくない模様。インスタのコメント欄には「どうか早く良くなりますように」「ゆっくり休んでください」「ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩、美しいですね」「あなたが演じるスーパーマンが最高に好きでした」といた激励のメッセージが多数寄せられている。
ヘンリー・カヴィルにトム・ホランド……売れっ子スターのケガが相次いだ今月。実は、2人の負傷が伝えられる少し前にも、俳優のチャニング・テイタムが映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の撮影中に負傷したことが報じられていた。
アクションシーンをスタントマンに任せるのではなく、俳優自身が演じることが多い昨今。そのうえ、過酷なシーンにおいても「CGだけでなくリアルな映像」を求めるプロ意識の高さから、俳優が負傷するリスクが高まっているといわれている。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>