Instagramのリールが約500万回再生に迫る勢いの「還暦のイケオジ」が話題になっています。アカウント名は「BOBのポジティブライフスタイル」(@bob_lakesidehome)であるこのお方、BOBさん。
とても60歳には見えないイケメンなのですが、一体何者なのでしょうか? その正体と年齢にとらわれない生き方を伺います。

還暦、でも今が一番楽しい!

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――リール動画が大反響ですね! Instagramへの投稿を始めたきっかけを教えてください。

「滋賀県で工務店を営みながら、東京との二拠点生活をしています。なのでもともとは仕事のアピールになればと思い、“ライフスタイルを楽しむ家づくり”を提案するために始めたんです。

でも家の写真や動画を撮り続けるのは限界があって、徐々にネタ切れしてきてしまって(笑)。ちょうどその頃に人気インスタグラマーのカメラマン、九州男さんにストリートスナップを撮ってもらう機会があり、九州男さんに『個人でもInstagramを始めた方がいいんじゃないか』とアドバイスをいただきました。

そんな時、59歳の誕生日を前にして『来年、還暦かー。でも今が一番楽しいな』とふと思ったんです。その言葉を入れた動画を投稿したところ、予想以上の反響をいただきました。それが最初の“バズった”経験です」

――なぜ、その投稿がバズったのだと思いますか?

「以前から年齢を言うと驚かれていたんですよね(笑)。飲み屋でタメ語で喋ってたのが急に敬語になる…みたいな。そのことを思い出して、これを載せたら面白いんじゃないかな? と。九州男さんに撮ってもらったスナップのリールも190万回くらい見られていたようです」

48歳でパパに!「おじいちゃん」と言われないよう

え、60歳に見えない! 大バズり中の“還暦のイケオジ”って何者? 48歳でパパに…そのポジティブ人生を直撃
48歳、娘が生まれた時のBOBさん
――九州男さんの投稿にも「(当時の年齢)58歳に見えない」などのコメントが殺到していますね。BOBさんが若さを保つモチベーションになっているものは?

「僕、48歳の時に娘が生まれているんですよ。
初めて娘を抱っこした時にこの子が将来、『〇〇ちゃんのお父さん、おじいちゃんだね』って周りに言われたら可哀想じゃないですか。だからいつまでも若くかっこよくいようと思ったんです。それが一番のモチベーションになっているのかな」

好きを優先すること、好きなものに囲まれて生きること

――ほかにはいかがでしょう。

「やはりライフスタイルが大きく影響していると思っています。何よりも『好き』を優先することや、好きなものに囲まれて楽しく生きること。それは今の僕の仕事にも繋がっています」

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BOBさん
――若い頃から建築に関わるお仕事をされていたのですか?

「いえ、アパレルや広告代理店を経て、映像制作会社でMV製作などをしていました。建築業界への転身は自分自身が家を建てたことがきっかけです。家づくりが本当に楽しかったんですよ。ライフスタイルを楽しんで生きてきた中で、家づくりはまさに集大成だったんです。人生がさらに楽しくなるきっかけのように感じました」

――自分が住む場所をつくり出すって「ものづくり」の究極かもしれません。

「住処って大事ですよ。好きな家に住んでいると、テンション高くいられて、幸せな気持ちが継続するんです。好きなものに囲まれて生きるといつもニコニコしていられるし、“幸せホルモン”が出ると思うんです。
きっと幸福を引き寄せて循環する効果があるんじゃないかとも感じています」

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BOBさん

“まだ”60歳。もっと意識をアップデートしていく

――Instagramで「年齢はただの数字」と仰っていましたが、年齢を重ねることについてどう捉えていますか?

「年を取ることはマイナスだけではないと思っています。僕はいろんな趣味を長年にわたってやってきているので様々なジャンルの話ができる……つまり経験は武器なんです。一方で、内面の“若さ”はすごく大事だと思っています。いくら外見だけを若くしても、中身や所作が伴わないとダメかなと」

――BOBさんが考える内面の若さとは?

「フットワークの軽さや瞬発力。僕はInstagramをやっていて動画の編集もする。これも一種の若さだと思います。意識をアップデートしてトレンドについていこうとする、その活力は大事だと思います」

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BOBさん
――チャレンジ精神も持ち合わせていますね。

「僕の源泉はポジティブマインドなんです。いつも前を向いてチャレンジし続けることが人生において最も大切だと思っています。60歳というと人生終盤なのかなと思うかもしれませんが、今って人生100年時代。子どもの頃を除けば、まだ半分残っているんです。
もう60歳なのか、まだ60歳なのかで物事の見方は大きく変わりますよ」

<文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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