Instagramのリールで約500万回再生に迫る勢いの「還暦のイケオジ」BOBさん(@bob_lakesidehome)。60歳には見えないイケメンとして話題の彼ですが、その若さの秘訣は一体どこにあるのでしょうか? 具体的な方法や実践的なアドバイス、同世代の人へ向けて伝えたいことを聞かせてもらいました。

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年齢を重ねた「顔のシワ」も味になる

――「還暦に見えない」というコメントがInstagramに殺到していますが、若い頃から見た目に気を遣っていましたか?

「僕はものごとを判断するときに、美しいか、オシャレかどうかを強く意識してきたんです。住宅に関しても、インテリアなどのトータルバランスは重要視していますね。そういう意味ではずっと、気を遣って生きてきたのかもしれません」

――美容を保つというより意識的なものが大きいのでしょうか。

「男性の場合は特に、顔にシワがあったりしても、それはそれで味になると思います。でも、フィジカル面での若さを保つことは大事。僕はコロナ禍で太ってしまってメタボ判定をされちゃったんですよ。でも、ジムに入り直して食事制限もして、半年でウエスト8cm、体重5kg減を達成しました。

おかげですごく健康なんです。風邪なんて引かないし、年間通して体調の悪い日が本当に少ないんです。筋トレは代謝が上がるし体力がつきますし、人生後半において筋肉をつくれたことは大きいですね」

“還暦のイケオジ”に聞く「60歳を最高にカッコよく」生きる方法。忙しい日々でも見失わない、若さのアップデート術
BOBさん

忙殺されていた過去、“若さ”を取り戻せたきっかけ

――服装もとてもオシャレでカッコいいですよね。

「もともとアパレルに勤めていたこともあり、若くいることにおいてファッションはすごく重要だと思っています。……とはいえ、実はオシャレからだいぶ遠ざかった時期はあるんですよ。仕事に忙殺されていたり、経済的にもしんどかったりして」

――それはお幾つくらいの時だったのですか?

「35歳から2年くらいは離れていました。一般的に、多くの男性は結婚して子どもができて、お小遣いが月3万円とかになれば遠ざかってしまうのではないでしょうか。
元々はオシャレが好きでもだんだんトレンドがわからなくなって、どんな服を買っていいのかもわからなくなっていく。

僕の意識を戻してくれたのはやっぱり“ライフスタイル”です。好きなサーフィンをやっていたらだんだん感覚が戻ってきて、サーフブランドを再び楽しめるようになりました」

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――若見えできるオシャレをするコツはありますか?

「ヘアスタイルや髭、帽子やサングラスなどを使うことですね。これらはウィークポイントを隠すことができるアイテムなんです。上手く使うだけで外見的な若さは手に入りますよ。オシャレであれば若くは見える。アパレルの販売スタッフや美容師さんが総じて若いのは、それが理由だと思います」

わからないなら、とりあえずやってみる!

――夫や彼氏に、もっとオシャレに興味を持ってほしいという女性もいます。もともとファッションに興味のない人が、今からオシャレをするにはどうしたらいいと思いますか?

「僕は今バンドをやっているのですが、音楽を好きになったきっかけが『知識はないけど音楽をもっと知りたい』って思いからだったんです。それで毎月LPレコードを1枚買おうと決めたんです。でも、何を買ったらいいのかはわからないので、とりあえずお店に行ってオススメされているものを買いました。それを継続することで、好きな音楽がわかるようになっていったんです。ファッションにも同じことが言えると思います」

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――なるほど。まずは買ってみる、と。


「ビームスなどのセレクトショップに行けば、バイヤーさんが選んでいるものだからトレンドは絶対に外さないわけです。トルソーが着ているものをそのまま買うところから始めてみればいい。毎月1万円を服に使うと決めてそれを続けていくうちに、自分の好みはわかるようになるはず。そこからオシャレになっていけるんです」

――ちなみに、理想としている男性像はありますか?

「年齢の壁を超えている人に憧れます。サッカーの三浦知良さんとか、第一線でまだ活躍できることを示している姿は素晴らしいですよね。僕もそういう存在になれればいいと思っています」

「人生まだ半分」同世代と若い世代に伝えたいこと

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――これから何かやってみたいことはあるのですか?

「夢はサマーソニックに出ることです。50歳を超えてから同年代の男ばかりでバンドを組みまして。いいおっさんが4人、同じベクトルで青春時代のようなことをやっているのが楽しくてしかたないんです」

――同世代、そして若い世代に向けて伝えたいことはありますか?

「同世代には『人生まだ半分だから、これからなんでもできるよ!』ですね。それから、若い人とできるだけ交流してほしいということ。若さってやっぱり内面が大切なので、若い世代と話して知識を得ることは自分自身が若くいることにも繋がります。フットワークも軽くして、興味があることにはどんどん動いてみてほしい」

「若い世代には40歳、60歳になるのはあっという間だということ。年を取るって本当に早いと思います。
それを恐れている人はいるだろうし、自分もそう思っていましたが、実際に60歳になってみたら何も変わらない。ポジティブで健康であれば、還暦を過ぎても楽しい人生は送れます。可能性は無限大です!」

――ありがとうございました!

<文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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