庭の草むしり、ガーデニングにと必要になる軍手。今年は白い軍手をやめて、土をいじりやすい手袋を使ってみませんか?

 今回は、ワークマンの「土をいじりやすいウレタン手袋」(税込299円)とダイソーの「フラワーニトリルグローブ」(税込110円)を比較します。


どちらも土いじり用の手袋

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワーク...の画像はこちら >>


●ワークマン「匠の手 土をいじりやすいウレタン背抜き手袋」
価格:299円(税込)
サイズ:M、L、LL

※ワークマンオンラインサイトより。実店舗にはデザインやサイズ展開が異なる場合があります。

●ダイソー「フラワーニトリルグローブ」
価格:110円(税込)
カラー:ピンク、イエロー、グリーン
サイズ:ワンサイズ

 ワークマンの手袋はシンプルに白のワンカラー、ダイソーの花柄グローブは3色展開です。どちらも店舗で購入。ワークマンはMサイズ、ダイソーはフリーサイズにしました。

ワークマンの方がやわらかい

 40代の筆者は、普段Sサイズのゴム手袋を使います。手にはめてみると、若干ダイソーの方が厚さを感じるつけ心地。Mサイズのワークマンは筆者の手のサイズにぴったりですが、ダイソーの方は指先5mmほど余りました。

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 動かしてみると違いがはっきり!手を握ったり、閉じたりするとワークマンは生地が柔らかく動きやすい、無音。ダイソーはゴム手袋をはめているような感触。また、ゴム特有のペタペタという音がします。

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 これは、加工ゴムの素材に違いがありそう。ワークマンの素材はナイロン100%で、すべり止め部分はポリウレタンです。ダイソーの素材はポリエステル100%で、すべり止め部分はニトリルゴムと記載がありました。


ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 手の動きやすさへの影響が大きいのは、手のひらの全面に付いているすべり止めのようです。ワークマンはポリウレタン、ダイソーはニトリルゴムを使っています。

ポリウレタン・・・柔軟性や弾力性がありフィット感、摩擦に強い、通気性に優れている
ニトリルゴム・・・強度が強く、耐久性がある、引っ張りや突き刺しにも強い

 ワークマンは、着け心地はやわらかいものの、枝や先が尖ったガラスなどには弱そう。ダイソーは、着け心地はイマイチですが厚めのゴムで守られている安心感はありますね。

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ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 手のひらのつくりをみてみると、ワークマンは指先部分が厚めになっています。特に力が入りやすく、土に触れやすい指先が強化されているのは嬉しいですね。一方のダイソーはシンプルに手のひら全体がゴムで覆われています。水を一滴も通さない安心感があります。

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 次に、手の甲側もしっかり比べてみましょう。ワークマンは指先からナックル部分まではポリウレタン、手首付近がナイロン素材です。ダイソーは、指の先端部分までは滑り止めのニトリルゴムがかかっていて、甲の部分はポリエステル素材です。

 ナイロンは、吸水性があって乾燥もしやすい、収縮性に優れていて軽いが紫外線に弱い素材。ポリエステルは、吸水性は低く乾きやすい、縮みにくい素材で紫外線に強いそう。


 ワークマンは着用した時のストレスがないようナイロンを使っていますが、ナックル部分までしっかりとポリウレタンを配合しています。手袋の中に土が入らないように、さすが「匠の手」というところでしょうか。

ダイソーの方は「ガーデニングをもっと楽しく」と商品記載があるように、すぐに乾いて紫外線にも強い。耐久性や取り扱いやすさに期待できそうです!

土いじりをして検証!

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 家の前の花壇で土いじりをしてみました。土はちょうど湿っていて、手袋を使わないと爪の中が真っ黒になってしまいそうな状態。手袋を試すのにぴったりです。

 どこから入ったのか、家の前の花壇には小さいガラスやプラスチックの破片などが土に混じっています。そんな時には、軍手ではなくしっかり「土をいじる専用」の手袋を使うのがいいですよね。

 ひんやりとした土の感触は、どちらの手袋を使っても同じ。ですが、ワークマンの方がダイソーに比べると冷たさを強く感じます。

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 土いじりの手袋に白を採用しているワークマン、「もしかしたら、汚れないのかも?」と少し期待しましたが、やはり土いじりをすると、どちらの手袋もしっかり汚れます。

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 さらに、雑草の根っこ抜きなど大胆な土いじりもしてみました。ワークマンもダイソーも手の中に土が入ってくることはありませんね。


土をいじった手袋! 嫌なのは後始末

 土いじりをした後の後片付け。筆者のように苦手だと感じている人は多いのではないでしょうか? せっかく手袋で手を守って綺麗にしたのに、後片付けで手が汚れるのだけは避けたいもの。

 この手袋は、どちらも「洗濯機での洗濯は不可」でした。そこで筆者は、外の水をかけてみることに。

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
上:ダイソー 下:ワークマン
 完全には綺麗になりませんでしたが、蛇口の水を強めにかけるだけでだいぶ汚れは落ちました。濡れたまま干して、また次回使いたいと思います。

ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段はワークマンが約3倍。作業しやすいのは
左:ワークマン 右:ダイソー
 ダイソーはほとんど汚れがないくらい落ちていますが、ワークマンはところどころにある汚れが完全には落ちませんでした。これも、素材の違いでしょう。

動き重視ならワークマン、濡れたくないならダイソー

 素手に近い感触が好きな人、土いじりの際に動きやすさで選ぶならワークマンの方がいいかも。やわらかい素材で肌馴染みもいいので、動きに制限を感じません。

 土いじりの冷たい感触、湿った土が手にしみてくるのは絶対に嫌! という人はダイソーかも。ただ、ワンサイズなので、標準より手が小さい人は特に指先がフィットしにくいかも。

 筆者は、土の湿り具合によって使い分けたいと思います。
どちらも、店舗で購入できたので気になる人はチェックしてくださいね。

<撮影・文/木村ひかる>

【木村ひかる】
湘南在住の編集者/ライター。4人の子どもを出産後、独学でライターに転身。多数のメディアにコラムを寄稿している。「自分が読みたい記事」を書くのがモットー。
Twitter:@hikaru___kimura、Instagram:@hikaru.writer
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