2025年10月に報じられた、かねてから交際していた田中みな実さんと亀梨和也さんの破局報道。結婚間近とも言われていた2人の破局にはファンたちもざわざわしていました。
この報道で特に注目されたのが田中さんのストイックさです。

田中みな実の華やかなキャリアと女性からの憧れ

なぜ男性は“田中みな実”を「いけ好かない女」と感じるのか?“...の画像はこちら >>
今年39歳になる田中みな実さん。ニューヨーク生まれの帰国子女、青山学院大学卒業、ミスコン準優勝、女子アナ、その後は女優業へとシフトして美容家としても活躍と、多くの女性が憧れる経歴を辿ってきました。

田中さんのお勧めする美容法や演技などの仕事が注目される一方で、ここ数年「自立したアラサー・アラフォー独身女性の代表格」というイメージも色濃くなっています。2015年にオリエンタルラジオの藤森慎吾さんとの破局が報じられた際には、「自分が至らなかった」とテレビ番組で発言。

出演していた恋愛バラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日)でも、恋愛においては相手に全力で尽くしてしまうことを告白していました。そのため、田中さんが未婚である理由について「メンヘラで重たくて面倒」と考える人もいるかもしれません。

女性人気の高さとストイックさが生む二分化

そんな田中さんですが、タレントイメージとしては女性人気と男性人気が大きく二分しているのも特徴的。特に女性支持は厚く、田中さんのお勧めする美容法やスキンケア商品は爆発的に売れたり、ストイックな美意識や生き方がアラサー以上の女性にモチベーションを与えたりすることも少なくありません。

なぜ男性は“田中みな実”を「いけ好かない女」と感じるのか?“隙のなさ”が生む批判の声とは
弘中綾香さん(左)山里亮太さん(中央)田中みな実さん画像:株式会社テレビ朝日 プレスリリースより(PRTIMES)(右)
また、あざといキャラの女子アナから女優業への転身では世間からのバッシングも多かったのですが、自分のやりたい仕事やキャリアアップのために邁進する田中さんの姿は、キャリア女性に勇気を与えるものではないでしょうか。

一方でアンチが多く、特に男性からは人気がないとも言われている田中さん。アナウンサー時代はあざとい可愛さで女性にアンチが多く、男性人気が高かったものの、現在では逆転現象が起きています。その理由の一つは「ストイックすぎる」という点があるのかもしれません。

恋愛観と“完璧さ”が生む批判の声

なぜ男性は“田中みな実”を「いけ好かない女」と感じるのか?“隙のなさ”が生む批判の声とは
画像:株式会社エアウィーヴ プレスリリースより(PRTIMES)
そもそも美しく、育ちが良く、頭も良く、キャリアも充実していて経済的にも自立しているという点で、田中さんはある意味で隙がなく完璧。そのため「なんかいけ好かない女」と感じる日本人男性は少なくないのかもしれません。


そこにきて「飲みに行くなら自分に時間を使ってほしい」「帰り遅くなっても寝ないで待ってる」などの田中さんの重たい恋愛観が露呈すると「こんな束縛の強い女と結婚したくない」「自分のストイックさをこっちにも求められたら窮屈」「もう若くないのにまだ売れ残ってる」などと粗探しのように田中さんを批判する流れが起きやすくなるのでしょう。

また、田中さんは以前、自身のラジオ番組で「橋本環奈ちゃんのような子どもを産みたい」と発言。相手男性には美しい整った容姿を求めるという田中さんの恋愛観は、藤森さんや亀梨さんに対して説得力があります。

このように好みの男性に見た目を挙げれば、ルッキズムで嫌な思いをしてきた男性は「結局見た目しか見てなくて中身がない」と反応するのも自然な流れかもしれません。そのため今回の亀梨さんとの破局報道に対し、SNS上では“アンチ田中みな実”の人々が鬼の首を取ったように喜ぶ様子も散見されました。

自己愛と自己表現が示す現代女性像

さらに、帰国子女、青山学院大学卒業、女子アナなどの華やかな経歴から都会的で洗練されたタレントイメージが強い田中さん。経済的な自立ぶりも目立つため、「挫折や苦労せずに稼いでいる」と思い込む男性が多いのかもしれません。

その結果、自身の劣等感に刺激を受けた男性が「お嬢様」「高飛車」「自分勝手でわがまま」というイメージを田中さんに投影し、攻撃対象としているようにも見受けられます。

ただし、テレビ番組や他の芸能人のYouTubeチャンネルでゲスト出演する田中さんは、自己中心的な振る舞いや高飛車な態度を見せることはなく、むしろ自分のルールを順守しつつ相手にも配慮する姿が見られます。

「相手を思いやって尽くす自分が好き」という自己愛と、「愛した分、愛してほしい」というリターンを求める考えが共存しているのかもしれません。こうした考え方は、美容における「頑張ったら頑張った分だけ結果が出る」という思考とリンクしているとも取れます。

田中さんに対しては、「相手に尽くしすぎて自由を奪うと男性は逃げる」「こんなに頑張っている私を認めて精神はダメ」「隙がある女の方がモテる」といった意見もよく見られます。


なぜ男性は“田中みな実”を「いけ好かない女」と感じるのか?“隙のなさ”が生む批判の声とは
画像:株式会社AbemaTV プレスリリースより(PRTIMES)
しかし、40歳近い女性が自分の生き方や考え方を変えるのは難しいでしょうし、「そのままでいてほしい」、「田中みな実に合う男性は確実にいると思う」「日本人男性は合わないのでは?」と言う女性ファンも多く存在している様子。むしろ恋愛や結婚で自分を曲げて妥協するほうがストレスになるでしょうから、周囲にいくら批判されようとも自分を貫く生き方が田中さんには合っていると勝手ながらに思ってしまいます。

女性の社会進出が進む中、仕事も美容も遊びも全力で楽しむ女性は増え続けています。田中さんの生き方や恋愛観は特に都会のバリキャリ女性に与える影響が大きいでしょう。

こういった背景もあるため、田中さんの熱愛や破局報道が注目を浴び続ける理由には、多くの女性が自身と重ね合わせ、また男性が「いけ好かない女」として批判することによって溜飲を下げたいという側面もあるのかもしれません。

今後も田中さんの動向には様々な観点から注目が集まり続けるでしょう。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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