TOKIO解散から約5カ月。

 日本テレビがコンプライアンス違反を理由に、国分太一さんの『ザ!鉄腕!DASH!!』からの降板を発表したのが今年6月20日。
それからわずか5日後の6月25日、TOKIOが解散を発表するという急転直下の展開。実に31年間も続いたTOKIOが、あっさりと終わりを告げたのでした。

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日テレ社長に「戸惑っている」と突き放された国分

 一連の騒動の渦中にいた国分さんは、芸能活動を休止中で沈黙し続けていましたが、10月23日に代理人弁護士が会見を開き、国分さんが日弁連に人権救済を申し立てたことなどを明かしました。それに対して10月27日に日本テレビ社長が定例会見にて、国分さん側との対話に難色を示したのです。

『ザ!鉄腕!DASH!!』を介して蜜月の関係だった国分さんと日テレに、深い溝ができていることが露呈してしまったというわけです。

 これまで騒動が始まってから国分さんは公の場に姿を見せず、彼自身の肉声でコメントを出すこともありませんでしたが、本日11月26日、都内で初めて会見を行いました。黒いスーツに黒いネクタイ姿で登場した国分さんは、代理人弁護士とともに深々と頭を下げ、「まず最初に自ら取った行動により傷付けてしまった当事者の方に、心からおわびを申し上げます」と謝罪しました。

「縁があるので、縁はおそらく切れないと思います」

 一方、TOKIOとして苦楽をともにしていた盟友・松岡昌宏さんは、国分さんへの想いをたびたびメディアを通じて発信しています。

「これっぽっちも頭にきてない」国分太一“コンプラ騒動”の裏で…松岡昌宏が語った“山口達也との決定的違い”
株式会社TOKIOホームページより
 松岡さんがメディアの前に姿を現したのは解散2日後の6月27日のことでした。主演舞台のリハーサルを終えた後、詰めかけていた多くの報道陣の前に一人で現れ、なんと急遽、約20分にも及ぶ取材対応を行ったのです。

 この日の松岡さんは、国分さんへの気持ちをこんなふうに話していました。

「もう猛省に猛省を重ねて、たぶんもう奈落の底にいる状態なんで、たぶんおそらくなんですが、国分はいま一番こういう形(取材や会見)で話したいと思うんです。彼は責任感が強いので。ですがいま彼がここにいたところで、なにも言えることがないので」

「これもお叱りを受けるかもしれませんが、(国分さんとは)縁があるので、縁はおそらく切れないと思います。
縁が切れてしまったら、ぶっ飛ばせないでしょ(笑)」

「ぶっ飛ばす」発言は、もちろん国分さんへの愛あるジョーク。ちゃんと叱責も飛ばしましたが、松岡さんはときに笑みをこぼしながら、彼を擁護していたのです。

「そんなTOKIOは一日も早くなくしたほうがいい」

 7年前の2018年、TOKIOメンバーだった山口達也さんが泥酔状態で番組共演者の女子高生タレントを自宅に呼びつけ、無理やりキスをするなどして書類送検された際に、残った4人のメンバーは連帯責任として謝罪会見を開いていました。

「これっぽっちも頭にきてない」国分太一“コンプラ騒動”の裏で…松岡昌宏が語った“山口達也との決定的違い”
山口達也さん画像:株式会社土屋 プレスリリースより
 その際の松岡さんは、山口さんを強い言葉で糾弾していたのです。

「(山口さんの)“自分にまだ席があるならそこに帰りたい”という発言を目にしたときに、山口の、彼の甘ったれたあの意見はいったいどこから生まれるもんなんだろうと、正直思いました。おそらくあのときの彼は、自分が崖っぷち――ではなく、自分が崖の下に落ちていることに、気づいてなかったと思います」

「その甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、これはあくまで自分の意見ですけども、そんなTOKIOは一日も早くなくしたほうがいいと思います」

 山口さんと国分さんでは状況が異なるため単純比較はできませんが、当時山口さんをきっぱり突き放していた松岡さんが、国分さんには寄り添う姿勢を見せていたというわけです。

「国分さんは俺の戦友だから。これは変わらない」

 解散から3カ月ほど経った9月17日に、松岡さんは自身のYouTubeチャンネルを更新。騒動以来、新規動画はアップされていませんでしたので、久しぶりの再始動でした。

「これっぽっちも頭にきてない」国分太一“コンプラ騒動”の裏で…松岡昌宏が語った“山口達也との決定的違い”
松岡昌宏さん画像:株式会社スクウェア・エニックス プレスリリースより
 この動画内で松岡さんは再び国分さんに対して言及。

「人生はまだまだ長いので、これはこんなこと言ったらまたお叱りを受けるかもしれないけど、(国分さんに対して)正直これっぽっちも頭にきてない」

「国分さんていうのは、いつも言ってるけど、俺の戦友だから。これは変わらない」

 国分さんに対して怒りは一切ないことや、TOKIOがなくなったいまでも、仲間であることは変わらないと明言したのです。このYouTubeチャンネルに国分さんに出演してもらう可能性も示唆していました。


自分自身も国分も「これからも人生は続くわけで」

「これっぽっちも頭にきてない」国分太一“コンプラ騒動”の裏で…松岡昌宏が語った“山口達也との決定的違い”
国分太一さん画像:株式会社ジャパネットブロードキャスティング プレスリリースより
 その翌月、10月5日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)にゲスト出演した松岡さんは、ここでも国分さんについてコメント。

 国分さんとは「付き合ってくことは付き合っていくんでね、形は変われど」としたうえで、TOKIOリーダーだった城島茂さんとともに国分さんと久しぶりに会ってきたことも明かしていました。

 国分さんとは解散後、初対面だったそうですが、「まぁまぁいろいろ話し合って、『これからどうしよう』っていうふうに持ってかなきゃいけないんで、これからも人生は続くわけで」と、“未来”についての話もしていたそうです。

 番組内で松岡さんはTOKIO再結成の可能性についても言及していました。自分たちから能動的に再結成するということはないとしつつも、可能性はゼロではないと含みを持たせており、先に脱退していた山口達也さん、長瀬智也さんも念頭に置いた「5人」という言葉を使っていたことも印象的でした。

 解散のきっかけとなる騒動を起こした国分さんとも、これからもずっと関係は切れないと松岡さんは断言しています。TOKIO再結成の可能性は“高い”とは言えないかもしれませんが、YouTubeなどで松岡さんと国分さんが共演する可能性は“高い”でしょう。笑顔で言葉を交わす二人の姿を見られる日を心待ちにしています。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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