授乳タイムに気になる、義両親の視線。家族だからと何も言えず我慢している新米ママもいるのではないでしょうか?

 今回は、そんな経験をした女性が勇気を出して立ち向かったエピソードをご紹介しましょう。


義父と同居しながら育児に奮闘中

 中嶋麻耶さん(仮名・30歳/主婦)は生後3ヶ月の赤ちゃんの育児に奮闘しています。

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「初めての授乳に慣れないながらも、赤ちゃんがおっぱいを飲む姿を見ていると日々の疲れも忘れてしまうぐらい癒されるんですよね」

 夫の両親の家で同居を始めて半年。義母はすでに他界しており、義父(65歳)と3人暮らしをしているそう。

授乳でも席を外さない義父、もしかして?

「ある日、いつものようにリビングのソファで授乳しようと思い、義父に『これから授乳するので、すみませんが少し席を外してもらえますか?』と声をかけたら、義父が『もうそんな水臭いこと言うなよ。家族なんだからこっちのことは気にしないでやってくれ』とニヤニヤされてギョッとしました」

いつも授乳を覗いてくる義父にゾゾッ…やめさせるために決行した“最強の仕返し”とは?
授乳中に席を外さない義父
「今まではちゃんと席を外してくれたのになぜ? もしかして、気にしないでって言いながらただ見たいってことなの?」と考えたという麻耶さん。

「それ以来、私は義父の目を避けるように、授乳のたびに寝室や浴室の隅などへ逃げ込むようになりました。ケープをかけていても、必死に気配を消して近づいてくる義父が本当に気持ち悪くて。ハッとして振り向いたら義父がいたときの恐怖といったらなかったですね」

 夫に勇気を出して相談してみても「まさか親父がそんなことするわけないだろ? 何かの勘違いなんじゃないのか?」と取り合ってくれなかったそう。

我慢できず、ついに反撃へ

「直接義父にも『やめてください!』と何度か抗議しましたが『ただ偶然授乳を見かけて孫が可愛いと思って見ただけ。それに隠すほどの立派なものでもないだろ? 図々しい。自意識過剰なんじゃないのか』とかえってセクハラ発言。不愉快な思いをして傷つけられ、もう我慢できないと思いました」

 そこで麻耶さんは、これは勘違いなんかではなくセクハラ被害なんだと証明するために、証拠を残そうと決意。スマートスピーカーのカメラ機能とスマホを連動させ、リビングに設置することにしました。

「義父がよく来る時間帯を狙って録画をスタートさせたら……予想通りの映像が撮れていたんですよ」

 そこには、麻耶さんの背後からこっそり忍び寄り、胸を覗き込んで凝視してニヤつく義父の姿がしっかりと映っていました。

「帰宅した夫に黙ってその映像を見せると、一瞬で顔色を変えた夫は頭を抱えて私に『怖い思いをさせて、そして信じてあげられなくて本当にごめん』と涙ながらに謝罪してくれました。
やっと分かってもらえて嬉しかったですね」

証拠を見せると義父は……

 そして義父を呼び出し、無言で動画を再生したそう。

「夫が『親父、これはもうどう考えても偶然じゃないよな?』と冷たい声で告げると義父は顔を真っ赤にして逆ギレ。『俺は、孫を見ていただけだ!』と唾を撒き散らしながら怒鳴ってきたので、こんな決定的な証拠を突きつけられてもまだシラを切り通し続ける気なんだ? と心底呆れました」

 麻耶さんが「じゃあ、なんでこんなに胸の方ばっかり見てるんですか?」と義父を睨みつけると、夫が静かに立ち上がり「親父、もし次やったら警察にこの動画持って行くし別居するしかないから! とにかく今日から、麻耶と赤ん坊の部屋には近づくな! 絶対にだ」とはっきりした口調で伝えました。

 青ざめた義父は何も言い返せず、それ以来リビングにも近づかなくなり必要最低限の会話しかしなくなったそう。

「夫はそれ以来、私のことを何かと気に留めてくれるようになり『どんなに些細なことでも、おかしいなと感じたら何でも俺に相談してくれよ』と言ってくれます。以前より仲が深まったように思いますね」

 ちなみに義父は家にいることが気まずいのか、趣味の将棋を指しに外出する機会が増えたため、麻耶さんはリラックスできる時間が増えて助かっているそうです。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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