2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。

「さすがにドン引き」40歳・元TBSアナが自分の“スマホ使用...の画像はこちら >>
 TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。
アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
 第62回となる今回は、「スマホの使用時間」についてつづります(以下、アンヌさんの寄稿です)。

自分の「スマホ使用時間」にドン引き

 スマホ、皆さんは一日何時間ほど見ていますか? いわゆる「スクリーンタイム」というやつ。

 私の場合なぜかスマホが「あなたの今週の平均スクリーンタイム」というデータをご丁寧に作成してくれて、お願いしてもいないのにわざわざ週1でお知らせしてくれるのです。

 私の場合は日常的にスマホでラジオも聞くし、インスタの更新なども仕事のうち。場合によってはスマホで原稿を書いたり、録音したり、という作業も発生するのでひと様よりも比較的スマホを操作する時間は長い自覚があります。

 しかし! それにしても! 最近、「あなたの今週の平均スクリーンタイムは7時間でした」とか言われると、さすがに自分で自分にドン引き。

 え、社会人として私大丈夫!? 一日7時間って理想的な睡眠時間の長さよね!?

 テレビのお仕事をさせていただいている関係上、生放送や収録、ロケなどの時間は携帯を観る時間もないですし、そもそもスタジオにすらもっていかない。それなのに! 7時間! 一日の3分の1以上スマホをみてるって相当まずいことなのではないかと戦慄が走ったのでした。

Z世代並みの使用時間だと判明

「さすがにドン引き」40歳・元TBSアナが自分の“スマホ使用時間”に驚愕。デジタルデトックスを試みると予期せぬ弊害が
アンヌ遙香さん
 Googleで「スクリーンタイム 平均時間」と調べると、世代による差異もあるようですが、スマホだけに限れば3時間45分から5時間前後の人が多いというデータがあるそうで、若い世代、いわゆる「Z世代」あたりだと7時間ほどということ。

 デジタルネイティブ世代と、40歳の私が同じくらいスマホを使っているようであるということを認識したことで、ますますこれはさすがにやばいのではないかという認識が強まったのでした。

 デジタルデトックスまではいかずとも、さすがに7時間スマホを見ているなんてよくないということはだれでも想像できること。

 書物を読め書物を! 無駄にスマホとにらめっこしている時間があるならそれは避けたい、時間は有効に使いたい、できればスクリーンタイムの削減をめざしたいと思いながらもなかなかうまくいかないのが現実。

多忙だった一週間の、まさかのスクリーンタイム

「さすがにドン引き」40歳・元TBSアナが自分の“スマホ使用時間”に驚愕。デジタルデトックスを試みると予期せぬ弊害が
アンヌ遙香さん
 暇さえあれば無意味にスマホを開いて、ひと様のインスタを眺める……なんていうのが当たり前になってしまっている毎日。

 そのうちデジタルデトックスできたらいいな、でもなかなかできない……なんて煩悶していた中で、先日怒涛の自分の中の「忙しいウィーク」に突入し、物理的にどうしてもスマホを見たくても見られない状態に陥った週があったのです。


 自宅の大々的な模様替え、通っている大学院の提出論文の締め切り、地方出張、講演会準備、ロケ……とさまざまなことが一度に重なり、椅子に座ってスマホを眺める時間もなくなるほどの状況になった週がありました。

 大好きなインスタも更新はおろか閲覧すらしないというこれまでの自分では考えられないほどの「強制デトックス」状態となり、数日たったある日、忘れかけた私のもとに恒例のスクリーンタイムのお知らせが。

 自分でもこれは驚嘆しましたが……なんと、一日の平均スクリーンタイム、一日平均18分という結果が導き出されたのです!

 7時間からいきなりの18分!? これはさすがに大幅に減りすぎではと思わず二度見。そもそも一日に18分しかスマホを眺めていないのによく生活できるね!? という新たな感慨もありつつ、変な話、やればできるんじゃないというちょっとした自信のようなものも生まれそう、このハビット、続けてもよいかも!? なんて一瞬舞い上がりましたが、想定外の問題が。

スクリーンタイム18分で思いもよらぬ影響が

 スマホを圧倒的に使う機会が減った=インスタグラムの更新も閲覧もほとんどしない、という生活が1週間以上続いた結果、どうやらInstagramのAIが「このユーザーはインスタにもはや興味がないようだ」と判断したようなのです。

 つまり、私はインスタにとっての「優良ユーザー」ではなくなってしまったという事態に陥ったのです。

 この「スクリーンタイム18分」週間の私の投稿のリーチ数(自分の投稿がインスタ上でどのくらいの人にみられたりしたか)が、過去の投稿と比較してわかりやすいくらいに伸びなくなっているではありませんか!!

 ここまで如実に変わるものかと私も驚きましたが、ほんの数日離れただけでAIのアルゴリズムからはじかれるだなんて、恐怖でしかないと感じてしまったのでした。

 別にインスタから「優良ユーザー」とみなされずとも生きていけるのは確かですが、一応テレビのお仕事をしている関係上、インスタがあまりひと様に見られないのは大変困る。

 思いもよらぬ影響が生まれることを知ってしまった私なのでした。

 さすがに18分、は今後もうないとは思いますが、せめて2、3時間以内に抑えられたらいいななんて。来年の目標ですね。ちなみにインスタのアルゴリズム厳しすぎ問題が怖すぎて、隙あらばなるべく更新をするようにしている昨今。


 デトックスをしたかと思いきや、またスマホにべったりのリズムに戻ったりとはっきりしない。

 みなさんは何分くらいスマホと睨めっこしていますか? 18分派? 7時間派?

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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