骨格補正メイク専門家の池田 曜央子(いけだ・ようこ)です。元設計士の私が考案した顔の比率を補正する『骨格補正メイク』を、センス不要で理論的なメイク法として書籍などで発信しています。


グレイヘアが汚く見える原因とは?自分で白髪染めする48歳、ツ...の画像はこちら >>
一般の方向けにメイクや第一印象の講座を行っていると、アラフォーくらいから“白髪”を気にする方が増えていきます。

「もう染めるのも面倒だし、少しずつグレイヘアへ移行しようかな」「グレイヘアっておしゃれだし、草笛光子さんや近藤サトさんも素敵だよね」という声がある一方で、「白髪だと疲れて見える」「一気に老けた気がする」「周りの目が気になる」と、心が揺れる人も多いはず。

今回は「そういう理由なら染めたほうがいいんじゃない?」とアドバイスした生徒さんの事例をお届けします。

美しいグレイヘアにはかなり手間がかかる

メイクレッスンにいらした60代の生徒Kさん。第一印象は、「バランスが整っていて美人なのに、なんかモッタイナイ」というものでした。

グレイヘアが汚く見える原因とは?自分で白髪染めする48歳、ツヤ髪の秘密
60代、カウンセラーのKさん(白髪を染める前)
その理由の一つが、パサパサで伸びっぱなしのグレイヘア。グレイヘアを否定するつもりはないのですが、その理由を聞いてみると、「もうおばあさんだし、どうせ誰も私のことなんて見てないから…」。つまり、「諦め」由来のグレイヘアだったのです。

実はグレイヘアを美しく維持するには、かなりの手間がかかります。黄ばみを抑えるシャンプーや艶を出すヘアオイル、こまめなカットも必須です。

つまり美しいグレイヘアとは「丁寧にケアされた髪」ということ。何もしないグレイヘアは、「自然」ではなく「放置」に見えてしまうこともあるのです。

肌が弱い人の選択肢「ヘナ」で染めてみた

また「諦め」以外にも、Kさんは年々肌が弱くなってきたそうで、ヘアカラーはかぶれる、とのこと。そこでご紹介したのが、同じくデリケート肌の私が使っているヘナでした。

ヘナとは、インドなどに自生するミソハギ科の植物。その葉を乾燥して粉末にして、お湯に溶いて髪に塗るのです。

ヘナ単体では鮮やかなオレンジに発色するので、ヘナの後にインディゴで色を調整することをおすすめしました。

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ヘナ1回でつややかな黒髪になったKさん。初めてなのでヘナサロンで染めてもらいました
すると、ヘナ1回でKさんはツヤ感のある黒髪に変身。美肌がより際立ちます。

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白髪染めビフォーアフター
ヘナ染めは自分でもできますが、慣れていなくて不安な人は、最初は専門サロンへ行くのがいいかもしれません(3時間くらいと、かなりの長時間滞在にはなりますが……)。

わたくし池田もヘナでセルフ染めをしています。使っているのは、「マハラニヘナ」(100gパック 石臼挽き 税込2,180円)というブランド。化学配合物が入ってない天然の植物性ですが、すべての人がアレルギー反応が出ないとは限らないので、腕などでパッチテストをお忘れなく。

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粉末を真空パックした「マハラニヘナ」。同じブランドでインディゴなどもあります


ヘナのデメリットとは?

今回ご紹介したヘナは、デリケート肌でも比較的アレルギーの出にくい白髪染めですが、やはりデメリットもあります。

●デメリット1:面倒くさい

一番はこれです。お湯と混ぜて、放置して、塗って、放置して…。そのように100%天然のヘナで染める場合には2~3時間はかかります。


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ヘナを溶いたところ(イメージです)
●デメリット2:流行りのニュアンスカラーにはできない

ミルクティーブラウンやアッシュ系など、トレンドのおしゃれなニュアンスカラーには出来ません。ヘナ(オレンジ)+インディゴ(濃紺)の組み合わせでできるのは、ブラウン→ブラックという色変のみ。ちなみに白髪しか染まらないので、全体をブラウンにしたいなどにも対応できません。

●デメリット3:素手で塗ると爪や指が染まる

植物性なので、なんとなく優しい染まり方だと思いきや、その染色力は想像以上。素手で触ると爪も指も染まります。また、気づかないうちに床や壁に飛び散っている場合も、すぐに拭き取らないと取れません。

そんなデメリットがあるのに、なぜ一定数のヘナファンがいるのか。続いてそのメリットについて。

ヘナのメリットとは?

●メリット1:ケミカルNGでも白髪染めできる

私自身も40歳くらいで体質が変わり、ヘアカラーで頭皮がかぶれるように。そこでヘナに切り替えたのですが、そういったアレルギーがあるけど白髪を染めたい人にはとてもありがたい存在です(注意:万人にアレルギーが出ないわけではありません。使用前には必ずパッチテストを行ってください)。

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ヘナで染めているところ(イメージです)
●メリット2:髪にツヤとコシがでる

私は撮影などで照明を当てられることがあるのですが、「髪がツヤツヤですね!何使ってるんですか?」と編集さんたちから聞かれることもしばしば。私はヘアオイルやセット剤のみならず、コンディショナーさえ使わないタイプなので、ツヤ感はヘナの効果だと思います。


またツヤだけではなくコシがでると実感しています。ヘナの色素はキューティクル表面に吸着する性質があり、そのため髪に自然な厚みが生まれコシを感じやすくなるのです。

●メリット3:リラックス効果がある

ヘナをした日には不思議なことに、驚くほどぐっすり眠れることが多いです。理由は、ヘナが頭皮の血行を促し、副交感神経を優位にすることで、体が自然と「休息モード」に切り替わるからだそうです。この効果も、私がヘナを続けられる理由の一つです。

メイクでも「ツヤ感」を足す

ヘナ染めをしたKさんは、さらにベースメイクでお肌にツヤを足し、頑張りすぎないけどきちんとしているそんなメイクを習得しました。

「もう年だし、と諦めていましたが、私の中にもまだこんな“美”が隠れていたんですね」と嬉しそうなKさん。せっかくキレイなのに、それに気づいていないなんて本当にモッタイナイことですよね。

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メイクレッスン中のKさん
今回は白髪染めについてお届けしましたが、髪を染めるにしても染めないにしても、大人がきちんと感を維持するには、やはりある程度の手間がかかります。それは確かに面倒なことではありますが、老けて見えるかどうかは年齢そのものよりも、「自分をどう扱っているか」で決まるもの。大人ならではの洗練感で、若い人には出せない魅力を楽しんでまいりましょう。

<文・写真/池田曜央子>

【池田曜央子】
(いけだ・ようこ)メイク講師。
骨格補正メイク考案。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:@ikeda.makeup ブログ
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