2026年1月4日(日)、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』がいよいよ幕を開けます。平安の宮廷劇を描いた2024年『光る君へ』、そして江戸のメディア王に迫る2025年『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。
近年の大河ドラマは、意欲的な題材選びで新たな境地を切り拓いてきました。

そうした「文化」や「情念」を主軸に置いた近作の反動もあり、今、視聴者が渇望しているのは、知略と武力が真っ向からぶつかり合う、いわば「汗の匂いがする泥臭い戦国」ではないでしょうか。満を持して“ど真ん中”の戦国大河が帰ってくるのは、まさに視聴者の期待に応える必然の流れと言えるでしょう。

放送に先駆け、公開されている情報からその見どころを分析しました。

実力派俳優ふたりが魅せる!兄弟バディから目が離せない?!

新大河『豊臣兄弟!』が“絶対面白い”と断言できる3つの理由。...の画像はこちら >>
主人公は、「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで語られる天下一の補佐役・豊臣秀長(小一郎)。そんな秀長を演じるのが主演・仲野太賀で、兄の秀吉(藤吉郎)役は池松壮亮です。いまや実力派として確固たる地位を築いた2人が、天下人とその“影の立役者”という関係性をどう立ち上げてくるのか、期待が高まります。

本作は、弟を従えた藤吉郎が織田信長のもとで頭角を現し、やがて天下統一へと突き進んでいく一方で、秀長が兄の夢を一途に支え続ける物語。つまり、戦国のダイナミズムを描くと同時に、兄弟の絆そのものを描くドラマでもあります。

予告映像やキービジュアルからも、2人の性格の違いや距離感、そして“言葉にしない信頼”を持つ関係性がにじみ出ていて、すでに胸アツです!NHK作品での出演経験も豊富な2人だけに、この座組なら安心して感情を託せそうです。

“下剋上”をどう描く?超ヒット作を生む脚本家の手腕に期待

新大河『豊臣兄弟!』が“絶対面白い”と断言できる3つの理由。『光る君へ』『べらぼう』から一転、なぜ“ど真ん中”の戦国大河なのか?
小栗旬さん(左)仲野太賀さん(中央)池松壮亮さん(右)画像:株式会社NHK出版 プレスリリースより
キャストの豪華さはもちろんですが、物語の熱量を決めるのはやはり脚本です。『豊臣兄弟!』で筆を執るのは八津弘幸氏。『半沢直樹』や『下町ロケット』、『VIVANT』など、視聴者を巻き込む“熱いドラマ”を次々と生み出してきたヒットメーカーで、大胆な構成力とエンターテインメント性には定評があります。

八津氏が得意とするのは、単に成り上がりを描くだけではなく「覚悟」や「痛み」「絆」を同時に描き、展開させていくこと。
2025年公開の映画『爆弾』でも脚本を担当し、緻密な構成と台詞の応酬で観客を惹きつけたことが話題になりました。

だからこそ、“夢と希望の下剋上サクセスストーリー”を掲げる本作とは相性が良さそう。兄弟の絆を軸にしながら、乱世を駆け上がる高揚感と人の業のリアルをどう両立させるのか——その手腕に期待が高まります。

戦国の主役は男だけじゃない?!「強い女たち」の布陣が熱い

豊臣兄弟の2人を支える女性たちにも注目です。まず秀吉の正室となる寧々(浜辺美波)。ただ「内助の功」で夫を支えるタイプではなく負けず嫌いの気質で、秀吉と一緒に出世街道を駆け上がっていく、同じ熱量の“戦国パートナー”になりそうな予感がします。

一方、秀長(小一郎)の周りも濃い。幼なじみで初恋の人でもある直(白石聖)は男勝りで、胸の内に秘めた想いを抱えたまま乱世に翻弄される悲劇のヒロインです。恋の切なさだけではなく「強くあろうとするのに傷ついてしまう」女性像が涙腺直撃の予感。

そして小一郎の正妻・慶(吉岡里帆)は、激動の時代を生き抜きながら、やがて寧々と並んで豊臣兄弟を支える存在に。派手に前へ出る強さというより、腹を括って寄り添い続ける“地に足のついた強さ”が光りそうです。

さらに市(宮﨑あおい)が登場するのも熱いところ!信長の妹として乱世に翻弄されながらも毅然と生き抜く戦国ヒロインで、物語に凛とした緊張感をもたらしてくれそうです。
この布陣では、恋も覚悟もプライドも、それぞれの女性たちの“戦い方”が楽しめそうです。

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ほかにも織田信長役・小栗旬、徳川家康役・松下洸平、浅井長政役・中島歩、明智光秀役・要潤、そしてナレーション・安藤サクラと超豪華キャスト陣が名を連ねています。これは観るしかない!熱い大河ドラマとして盛り上がりそうです。

<文/鈴木まこと>

【鈴木まこと】
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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