親になると、「我が子が健康でいられるように……」との思いから、家庭内の衛生観を見直すことも多いものです。ただ、一方で我が子が関わる近しい人の衛生観には口を出しづらいことも……。


佐藤ゆりさん(仮名・42歳)は、義父母宅へ初めて我が子を泊まらせた際、今まで知らなかった義父母たちの衛生観に衝撃を受けました。

我が子を溺愛してくれる義父母の姿が微笑ましかった

「ばあちゃんが自分の歯ブラシを…」お泊まりから帰ってきた息子...の画像はこちら >>
ゆりさんは、12年前に結婚。結婚後、義父母とは比較的、良い関係を保ち続けてきました。

義父母の家は、ゆりさん宅の隣町にあります。義父母にとって、ゆりさんの息子・圭くん(8歳)は初孫。かわいくて仕方がないようで、誕生日やイベント時にはもちろん、なんでもない日にもおもちゃのプレゼントが贈られてくるなどの溺愛っぷりです。

「会った時には遊び相手になってくれるので、息子も義父母のことが大好きです。うちは嫁姑の確執とかはなかったし、私自身が大雑把な性格なので、義父母宅では息子の面倒を見てもらえて楽だなあと思っていました」

息子ひとりで初めて義父母宅でお泊り!

「ばあちゃんが自分の歯ブラシを…」お泊まりから帰ってきた息子の発言に絶句!→義母に「やめて」と伝えると…
一人で出かける子ども
ゆりさんは今年、お腹に新たな命を授かりました。お腹の子のことを考えて、自宅で安静に過ごしたい。そう思い、夏の恒例行事になっていた“義父母宅でのお泊り会”を、今年は中止にしようとしました。

ところが、義父母のことが大好きな圭くんは猛反対。「じいちゃんとばあちゃんに会いたい!」泣きわめき、「ママだけうちにいればいいじゃん! 道は知ってるから、僕ひとりでいく」とまで言い始めたのです。

その姿を見たゆりさんは、圭くんだけを義父母宅へ行かせ、他の家でお泊りする練習をさせるのもいいかもしれないと思いました。

「相手が義父母なら安心できると思いましたし、こういう経験も我が子の成長に繋がるかもなと。
何より、本人の『行きたい』を尊重してあげたくて」

そこで、義父母に相談すると、ふたりは快諾。「うちは大歓迎! 圭くんに『好きなものをたくさん作るからね』って伝えてね」と言ってくれました。

夫婦で話し合い、送り迎えは夫が担当することに。義父母宅でのお泊り会は、2泊3日に決定しました。

「一人でお泊まり」させてよかったと実感

「ばあちゃんが自分の歯ブラシを…」お泊まりから帰ってきた息子の発言に絶句!→義母に「やめて」と伝えると…
同棲 歯ブラシ
当日、圭くんは少し緊張した様子で荷物をリュックに詰め、義父母宅へ。荷物を詰める時にはゆりさんも立ち合い、洋服や歯ブラシなどの日用品が漏れていないかチェックしました。

「息子がいなくなると、部屋の中が途端にシーンとして。いつもは、『もう少し静かにして』と注意することも多いけど、いざいなくなってみると、こんなにも寂しいものなんだなと思いました」

親側も我が子と過ごせる時間の尊さを再確認できる、義父母宅でのお泊り会。やってよかった……と、ゆりさんは心の底から思ったそうです。

持たせたはずの新品ハブラシが未開封…まさかの理由に絶句!

「ばあちゃんが自分の歯ブラシを…」お泊まりから帰ってきた息子の発言に絶句!→義母に「やめて」と伝えると…
※画像生成にAIを使用しています
しかし、お泊り会後、ウキウキ気分で帰宅した圭くんから義父母宅での暮らしぶりを聞き、ゆりさんは絶句しました。

圭くんが部屋に放り出したリュックを整理していたゆりさんは、持たせた新品の歯ブラシが開封されていないことに気づき、疑問を抱いたそう。なぜ、使われていないんだろう……。そう思い、圭くんに尋ねると「新しいのを開けるのはもったいないからって、ばあちゃんが自分の歯ブラシを貸してくれた」との返答が……。

「息子の返答を聞いた瞬間、その光景が浮かんできて気持ち悪くなりました。
他人と歯ブラシを共有するなんて、私は血の繋がった家族でもできませんし、何より、虫歯対策をしてきたのに台無しにされたことに苛立ちました」

お泊り中に義父と目薬を共有していたことも発覚して…

「ばあちゃんが自分の歯ブラシを…」お泊まりから帰ってきた息子の発言に絶句!→義母に「やめて」と伝えると…
泣いている女性
他にも何か、衛生観念がないことをされてはいないだろうか。そう思い、詳しく義父母宅での生活を聞くと、またもや仰天の事実が……。「ゲームしてて目が痛くなったら、じいちゃんが目薬を貸してくれた」との返答で、目薬の共有が発覚しました。

「目の病気にならないように目薬は共有しないなんて、誰もが知っている常識だと思っていたので、話を聞いてビックリしました。目に異常が現れないだろうか……と数週間、ハラハラしながら過ごしました」

ゆりさんは夫を介して、歯ブラシや目薬の共有はよくないとの情報を義父母に伝えましたが、ふたりはさほど深刻なことだと思ってくれなかったそう。「そうだったのかね。今度からは気をつけるね~」とのゆるい謝罪が返ってきただけでした。

「だからといって、強く注意して関係性が壊れるのもまた面倒なので、もう絶対に息子ひとりでは義父母宅に泊まらせないようにしようと決意しました」

どれだけ距離感が近くても、家族間の衛生観は実際にその家庭で暮らしてみなければ分からないことも多くあるもの。ゆりさんの体験談を知ると、衛生観が違う近しい人との付き合い方を、改めて考えさせられます。

<文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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