芸能界では今、俳優やタレントを親に持つ「2世」たちが、ジャンルを問わず目覚ましい活躍を見せている。

中でも、親譲りの演技の才能を色濃く受け継いだ「2世俳優」の台頭は著しい。
彼らは単なる話題性にとどまらず、映画やドラマで圧倒的な存在感を発揮し、着実にキャリアを築いている。

そこで本記事では、2026年にさらなる大ブレイクが期待される「2世俳優」を、男女1人ずつピックアップして紹介したい。

「親の七光り」を凌駕する実力派、新星・咲耶の衝撃

一人目に紹介するのは、昨年12月に公開され大きな反響を呼んでいる映画『星と月は天の穴』に出演中の女優・咲耶(さくや)だ。

彼女の両親は、唯一無二の存在感を放つ俳優の吹越満と、女優・監督として活動する広田レオナ。まさにサラブレッドといえる血筋だが、その事実が広く知れ渡っていないほど、彼女自身の実力が際立っている。

2023年のドラマ『君が死ぬまであと100日』で本格デビューを果たすと、その後もTBS系ドラマ『笑うマトリョーシカ』や映画『桐島です』など話題作に次々と出演。2026年以降も『金子文子 何が私をこうさせたか』『粛々のモリ』といった公開待機作が目白押しで、今もっとも目が離せない新星の一人だ。

綾野剛の相手役に抜擢、体当たりの熱演

そんな彼女が現在、業界内外から高い評価を受けているのが、荒井晴彦監督の最新作『星と月は天の穴』での演技だ。

「父と祖父が“大河主演”俳優」3代にわたり大河の舞台へ。“親...の画像はこちら >>
吉行淳之介の同名小説を原作に、主演の綾野剛、共演に田中麗奈、柄本佑ら実力派が名を連ねる本作。昭和を舞台に、妻に逃げられ独身のまま40代を迎えたこじらせ小説家・矢添(綾野)の愛欲を描いた物語の中で、咲耶は女子大生の紀子役を熱演。5回以上にも及ぶ過激なベッドシーンにも体当たりで挑み、綾野の相手役を堂々と務めあげた。

咲耶の魅力は、その演技力だけではない。過去のインタビューでは、かつてディープテクノのDJをしながら「フラフラしていた」と明かすなど、どこか掴みどころのない奔放な素顔も覗かせる。

親の七光りを感じさせない、ミステリアスで野性味溢れる佇まい。
2026年、彼女が日本の映画界を席巻するブレイクを果たす予感は十分だ。

緒形拳から三代続く「大河ドラマ」の縁

そして、もう一人の注目すべき2世俳優は、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に織田信澄役で出演することが決定した緒形敦だ。

2017年に日曜劇場『陸王』(TBS系)で俳優デビューを飾った緒形は、まさに芸能一家の系譜を継ぐ存在だ。祖父は名優・緒形拳、父は俳優の緒形直人、母は女優の仙道敦子という豪華な顔ぶれの中で育った。

特筆すべきは、緒形家と大河ドラマの深い縁だ。祖父・拳は生前、計9作品の大河ドラマに出演。父・直人も1992年の『信長 KING OF ZIPANGU』で主役を務めており、史上初めて“大河主演を親子で務める”という快挙を成し遂げている。今回、緒形にとっては2019年の『いだてん~東京オリムピック噺~』以来、2度目の大河出演となる。これにより、緒形家は3代にわたって大河のバトンを繋ぐこととなった。

父・直人との親子共演も話題、高まる期待

「父と祖父が“大河主演”俳優」3代にわたり大河の舞台へ。“親子共演”で話題の29歳、『豊臣兄弟!』でブレイク必至な“実力派”の正体
画像:TVerより
これまで映画『レジェンド&バタフライ』や、世界配信で話題を呼んだドラマ『【推しの子】』など、数々の話題作に着実に出演してきた緒形。2025年には映画『やがて海になる』など複数の作品に出演し、活躍の場を広げている。さらに今月、ドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』(フジテレビ系)では、父・直人との地上波ドラマ親子初共演が実現。父が演じる役の“若かりし頃”を緒形が演じるという胸熱な演出は、視聴者の間でも大きな反響を呼んだばかりだ。


今作『豊臣兄弟!』で演じる織田信澄は、織田信長の弟・信勝の長男で、明智光秀の娘婿となり信長からの信認も得るという役どころ。出演シーンも比較的多くなりそうで、その演技が改めて評価される可能性が高い。

 今年は本格的なブレイクの予感があり、数多くの人気作に出演した祖父や両親にどこまで近づけるのか。大きなチャンスを掴んだ「3代目」の飛躍に期待がかかる。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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