こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。
髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

短期離職を繰り返し、39歳になったフリーター女性

39歳未婚フリーター女性の大誤算。「女は働きすぎると結婚でき...の画像はこちら >>
婚活相談に来た麻紀さん(39歳)はマッチングアプリで婚活中。彼氏ができたことはあるけれど、結婚を考えられる相手ではないということが続き、このままでは結婚できずに40代になりそうだと相談にやってきました。

平日の日中の予約だったため、サービス業なのかなと思って仕事をたずねました。
「仕分け、シール貼りのバイトをやっています」
「え?アルバイト?たまたま今だけですか?」

麻紀さんは20代の時にフルタイムで就職したことはあったそうですが、すぐ辞めています。正社員で働いた経験はなく、現在も週4ぐらいのアルバイトをしているそうです。驚いたことに、自分の年収もはっきり把握していませんでした。

転職活動中の人や大学生が相談に来たことはあるけれど、現在進行形のフリーターで婚活の相談は最近はとても珍しいのです。現在、婚活して結婚する女性は、ほとんどが正社員や公務員など正規雇用です。

「女の子は仕事をしすぎると結婚できなくなる」という父の言葉

麻紀さんにフリーターできてしまった事情を聞いてみました。20代前半でフルタイムの仕事をしていた時に辛くて出社できなくなってしまい、その様子を見たお父さんが「女の子は仕事をしすぎると結婚できなくなるからね。結婚するまで家の手伝いしていればいい」と言ったそうです。

39歳未婚フリーター女性の大誤算。「女は働きすぎると結婚できない」を信じた結果……
父親は、働く女性にどういうイメージを持っていたのか…
昭和30年頃なら仕事をしないですぐに結婚する女性もいたでしょう。
上皇后・美智子さまは、昭和33年に家事手伝いから結婚しています。その時代なら、お父さんのアドバイスも有効だったかもしれませんが、麻紀さんが20代前半だったのは平成後期です。

何より、お付き合いしている彼氏がいたわけでもありません。少し冷静に考えれば根拠が乏しいことに気づいたかもしれませんが、弱っていた麻紀さんはそう思うことにしてしまったそうです。

実家暮らしだったため、生活には困りません。第二新卒で就職できる年齢が過ぎ、アラサーが過ぎ、アラフォーになってしまいます。今の麻紀さんには、正社員で働いている友達も結婚している友達もいない。フリーターであることが結婚の障害になっているとも気が付かず、就職していないことへの危機感はなかったそうです。

マッチングアプリはハイスぺ男性と会えるけど……

マッチングアプリで会った男性からも「なんでちゃんと就職しないの?」と言われたこともありましたが、それでもフリーターであることが婚活のマイナスになるわけではないと思っていたそうです。

というのも、マッチングアプリではいろんな男性に会えて、彼氏はできるからです。年収1000万円を超える男性にも年下男性にも会ったとか。かわいい、付き合おうなどと言われたことがあったものの、高収入男性や年下男性はしばらくすると連絡が途絶えたといいます。

「それ、ヤリモクですよ」
「やっぱりそうですか」

真面目そうな男性と交際したこともあったそうです。
元カレの一人は、実家暮らしの年上男性でした。でも、デート前日になっても集合場所を決めてくれず、出かけても夕方になると「お母さんから、ご飯だから帰ってこいって連絡来た」といって解散にするような人でした。

麻紀さんは頼りがいがないと感じて、お別れすることにしました。

「頼りがいないのはわかるけど、釣り合うと言えば釣り合っていると思いますよ」
「そうなんですね。高望みしないようにします」

一人暮らし経験がないことのデメリット

別の元カレは、「付き合い始めたころは優しかったのに、モラハラだった」と麻紀さんは言います。

どんなモラハラなのかたずねたところ、彼の家で料理をしている時に「手ぎわが悪い」とか「段取りが悪い」と言われたそうです。

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39歳未婚フリーター女性の誤算
一方で、麻紀さんに一人暮らし経験はなく、主な家事も親にやってもらっているため、「料理は言われたことしかできない」とのこと。

生活力がある元カレから見て段取りが悪くイライラしたのか、あるいは実際モラハラ気質だったのかは、その場を見ていないのでわかりません。

いずれにせよ、自立している男性とお付き合いしたいなら、麻紀さん自身ももう少し自立しないと……と感じました。

麻紀さんには、「婚活以前にまずは就活を優先して、少しでも生活力をつけたほうがいい」とお話しました。いろんな女性と比較検討できるマッチングサービスを使ったら、正社員で働いている女性、一人暮らしをしている女性もライバルです。そこで麻紀さんのような「実家暮らしのフリーター」は、あまりに不利です。

低収入女性の結婚が難しくなっている

麻紀さんのお父さんではないけれど、「女性が経済的に自立したから未婚率が上がった」と思っている人がいまだにいます。でも、婚活の専門家から言わせてもらえば、これは2つの理由から事実に反すると思います。


1つ目の理由は、ここ数年で、年収300万円以下の低所得女性の結婚が急激に厳しくなっているためです。

39歳未婚フリーター女性の大誤算。「女は働きすぎると結婚できない」を信じた結果……
年収別成婚率
結婚相談所パートナーエージェントにデータ提供してもらった、20~30代年収別の成婚率を見てみましょう。

男性は年収が高いほど成婚率が高まる傾向があります。女性は年収によって大きな差は見られないものの、2019年に一番成婚率が高いのは299万円以下の層で、31.4%でした。ところが2024年は299万円以下層の成婚率が24.7%に落ちているのです(おそらく299万円以下層の多くが20代だと、個人的には予想しています)。

「働きすぎると結婚できない」説は信じないで

2つ目の理由は、経済的に自立しておらず結婚しないと将来的に生活が立ちゆかなくなりそうな、麻紀さんのような方であっても、「結婚してくれる男性なら誰でもいい」とは思わないからです。

フリーターに限った話ではないのですが、自分に人気がないから相手に注文をつけないという婚活者はほとんどいません。(男女とも)自分を高い高い棚の上にあげて、相手には生活力、外見、人柄などしっかり注文をつけるのです。それが婚活の現実です。

もし親や周りの人から「女性は働きすぎないほうが結婚できるよ」と言われても、そんな時代錯誤な声は無視しましょう。女性に経済力や自立心や社会性があることは、結婚のマイナスにはなりません。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。
29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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