数々の映画やドラマに出演している女優の松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが、ブロードウェイの伝説的な女優が最後の舞台に挑む姿を描いた『喝采』について語ります。


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大女優を襲った病

 今回、わたしがご紹介させていただく映画は『喝采』です。

松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
『喝采』より(以下同)
 ブロードウェイで活躍する大女優リリアン・ホールはチェーホフの戯曲「桜の園」の稽古中だった。誰もがリリアンの芝居に期待を寄せるなか、彼女を突然の病が襲う。

自分と重ねて考えてしまう

松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』
 リリアン・ホールを演じるのはジェシカ・ラングさんです。登場のシーンから、わ、アメホラの女優さんだ! と期待が高まり、お手伝いさんにキャシー・ベイツ、娘役にリリー・レイブと続いたところで、この監督絶対にアメホラ好きだ……! と確信しました。

 もちろん皆さん、いろんな作品で活躍されているので、単なるアメホラオタクすぎる思考かもしれませんがお許しください。こんなペラっとした感想は置いておいて……同じ女優という仕事をやっている上で、考えさせられる場面が多い作品でした。

松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』
 この仕事をやっているせいか、「本番が迫っているのにセリフが覚えられない」という悪夢を時々見るのですが、まさにその悪夢が描かれているような映画でした。もし、その悪夢が現実に起こった時、自分ならどうするだろうと場面場面で重ねてしまいました。

今を生きていく大切さを学んだ

松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』
 “女優は仕事であり、人生では無いことを忘れないでね”と教えてくれた先輩の言葉をよく思い出すのですが、そこを基本に芝居をやっている自分ですら、いきなりその役目を奪われてしまったらどうなってしまうのだろう、と思います。

松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』
 もしそれが、ブロードウェイで喝采を浴びた大女優だったなら? 芝居こそが人生だと歩み続けた彼女の苦しみは、誰にも計り知れません。そんな彼女が最期に見せてくれたものは、悲しみや寂しさだけではなく、どこか晴れ晴れとした希望のようなものを含んでいました。

 過去や未来に生きるのではなく、今を生きていくことの大切さ。誰でもない自分自身が、今の生き方を認めてあげることを大切にしたいと改めて思わせてくれる映画でした。
ぜひ、映画館でご覧いただきたいです!

●『喝采』
配給/彩プロ 絶賛公開中 ©️2024 Crazy Legs Features LLC

<文/松本穂香>

松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』


松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』


松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』


松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』


松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』


松本穂香、死期が迫った大女優から「晴れ晴れとした希望」を感じた理由
映画『喝采』


【松本穂香】
1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年、月9ドラマ『嘘解きレトリック』でW主演。2026年1月期ドラマ『50分間の恋人』では伊野尾慧とともにW主演を務め、『エンジェルフライトTHE MOVIE』が2月13日よりプライムビデオで世界独占配信
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