1988年から日曜日の昼にフジテレビ系で放送されていた『あっぱれさんま大先生』を覚えていますか? “さんま大先生”こと明石家さんまと、生徒役の子どもたちとの掛け合いが人気を博したバラエティ番組です。

「あっぱれさんま大先生」かなこちゃん、突然のSNS休止。一体...の画像はこちら >>
その第一期生だった人気子役の1人が、“かなちゃん”こと中武佳奈子さん。
女子SPA!では2023年にインタビューを実施。その波乱万丈な人生模様や、当時の活動について聞かせてもらっていました。

その後もSNSを中心に発信を続けていた中武さんですが、2025年の秋頃に突如として更新をストップ。現在はInstagramのアカウントを閉鎖しており、YouTubeの動画もすべて削除。活動を休止したようにも見えます。いったい何があったのでしょうか。

そこで女子SPA!では中武さんに再度インタビュー。現在の心境をお話してもらいました。

前回インタビュー後の大きな反響

「あっぱれさんま大先生」かなこちゃん、突然のSNS休止。一体なぜ? “立ち止まった理由”を本人に聞いた
中武佳奈子さん
――お久しぶりです。前回女子SPA!に記事が載った後に、何か反響はありましたか?

「すごかったです。あれからYouTubeの街録chやABEMAの密着番組にも出演させてもらったのですが、すべて女子SPA!の記事を読んでオファーしてくれたんですよ。『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』以降、どのメディアにも“明るく貧乏しているかなちゃん”がフィーチャーされていたのですが、草を食べる生活の、さらに奥を初めて書いてくれたのが女子SPA!なんです。女子SPA!は私の原点です」(中武佳奈子さん、以下「」内同)

――その後、生活に変化はありましたか?

「そんなに変わらず、バイトを3つくらい掛け持ちしているような日々でした。
ハウスキーパー、野球場のVIPルームの配膳、イベントスタッフ……いろんなことをやっていましたよ」

金銭的にキツい……それでも出演したかった

――メディア露出は増えていたようですが。

「東京に呼ばれることは確かに増えましたね。ただ、交通費は後払いだし、子どもがいるので日帰りで新幹線しか選択肢がないし……金銭的にキツかった。一泊するとなると子どもも一緒になるので、その分だけコストがかかる。さらにせっかくの東京だからってつい遊んじゃって、完全に負のループ(笑)。それでも出演したいという思いはあったので、なるべくオファーは受けていました」

「あっぱれさんま大先生」かなこちゃん、突然のSNS休止。一体なぜ? “立ち止まった理由”を本人に聞いた
笑顔で話す中武佳奈子さん
――断るという選択肢は?

「あまりなかったですね。というのも、もっと前はお金がなさすぎて諦めきれたことが、今は頑張ったらどうにかなるかも……という欲が出てきたんですよ。それでも無理をしちゃうっていう、二段階目の苦しさに苛まれていた感じです(笑)」

突然の「活動休止」。その理由とは

――そんな中、突然「活動休止」をしたのはなぜなのでしょうか?

「あっぱれさんま大先生」かなこちゃん、突然のSNS休止。一体なぜ? “立ち止まった理由”を本人に聞いた
ピースをする中武佳奈子さん
「今は自分自身のレベルアップの時期と捉えているんです。『あっぱれの“かなちゃん”』としては知っていただいても、それはあくまでも『あっぱれ』ブランドでの範囲内じゃないですか。

今後は『あっぱれ』を知らない世代が主流の世の中になっていく中、『中武佳奈子とは何ぞや?』と改めて考えるようになったんです。『あっぱれ』抜きで魅力的な人間と思われるほど成功した時に、本当の意味で自分の言葉に重みが生まれるのかな、と」

自分自身のブランディングを立て直したい

――いわば“あっぱれのかなちゃん”からの脱却ですね。

「子役として成功したのにホームレスになった過去を伝えた時、今の私では同情心を誘ってしまうと思うんです。
はなから同情狙いでやっていたわけではないですけどね。でも、それを『やろうと思ったらできないことはないんだ』というフックに変えていきたいんですよ。

私はどん底まで行きすぎた結果、自己肯定感が低くなって、発信の仕方もその立ち位置になってしまった。同調してくれた方もたくさんいましたが、私が変わっていくことで、伝わり方も変えていきたいんです。『可哀想』じゃなくて『やったじゃん!』って思われる人間になりたいんですよね」

――見ている人に勇気を与える側になりたい、と。

「だから一度、ブランディングをしっかり立て直したいと考えました。過去の肩書きを食い破りたい。そのためにすべてのSNSを止めました。2年頑張ったし、残したいという欲もあったけれど、中途半端にするのも良くない。ホームレスになった時に痛感したのですが、捨てることで得られるものは絶対にあるんです」

――そういう理由で、これまでのファンの方たちとも、いったんのお別れになったのですね。

「今まで応援してくださってた方たちには、次のステップにいったときに恩返しをしたいと思っています。『中武佳奈子ってあっぱれに出ていたんだ!』と言われるようにすることが、今の目標ですね」

――ありがとうございました!

<取材・文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】
フリーライター。
日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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