先日、ブラジリアン柔術の欧州大会「ヨーロピアン2026」に出場した玉木宏が、紫帯フェザー級で銅メダルを獲得した。

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 毎週木曜よる10時から放送中の主演ドラマ『プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮』(フジテレビ系)の公式X上でも、祝福ポストが投稿され、ネット上全体が歓喜の声で沸いた。


 玉木にとって、『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系、2016年)以来、9年ぶりのフジテレビドラマ出(主)演作である本作でも柔術的なアクション場面がある。これが現在の玉木宏にしっくりくる演技なのだ。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。

口説き上手なキャラクター性

 玉木宏にとってフジテレビ連続ドラマ9年ぶりの出演作である『プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮』(以下、『プロフェッショナル』)は、ほどよく色っぽい玉木の動作を目で追っているだけでも面白い。

 第1話冒頭、仕事のうっぷんを撒き散らす栗田凛(岡崎紗絵)とバーのカウンター席で隣り合わせたのが、玉木演じる主人公・天音蓮だった。

 黒のポロシャツの袖から逞しい腕が見え、軽くアームトレーニングでもするかのようにウィスキーグラスを口元までしなやかに運ぶ。天音は誰がどう見てもイケてる男性である。彼は今まさに女性を口説こうとしていた。

 口から息を吐くようにさらっと口説き文句をいくつか並べ、相手をその気にさせるキャラクター性からは、綾瀬はるか主演ドラマ『きょうは会社やすみます。』(日本テレビ系、2014年)で玉木が演じたダンディー社長役を思い出さないでもない。でも天音の場合は単に雄々しい肉体を誇り、口説き上手なキャラクターなわけじゃない。

マイルドなアクションが炸裂する武道派

 いったい、天音蓮とは何者なのか? 元刑事で今は凄腕の保険調査員である彼は手段を選ばない。連れの女性を口説こうとしていたところに、だる絡みしてきた凛を渋々ながらもアシスタントとして、難事件をスパパパンと解決してみせる。

 メジャーリーガーのホームランボールが盗まれた第1話では、聞き取りを行うために凛を高級クラブに潜入させる。
店までの道中、天音のジャケットが風になびき、この雄々しい胸筋をとくとご覧に入れよう……、といった顔をして街中を闊歩する。天音はさりげない肉体派でもある。

 盗難ボールの取引現場に踏み込むクライマックスでは、敵の背中に2発の豪速球ボールを簡単に命中させる。どんだけ肩が強いんだ(!)。さらに第3話では藤原樹演じる不良風の青年を追いかけ、これまたいとも簡単に羽交い締めにする。「こんな上品な警察いねぇよ」と粋な台詞まである。

 赤子の手をひねるように、マイルドなアクションが炸裂する武道派キャラが、現在の玉木宏にはピッタリな気がする。

話題沸騰、ブラジリアン柔術欧州大会で銅メダル

 第2話放送後の1月17日、本作の公式Xが「まさに“プロフェッショナル”な挑戦。おめでとうございます!」というポストで主演俳優を祝福した。

 玉木はブラジリアン柔術の欧州大会で4大メジャー大会の一つ「ヨーロピアン2026」に出場し、46~50歳の選手が出場するマスター4の紫帯フェザー級で銅メダルを獲得したのだ。

 この快挙は話題沸騰だった。玉木とはNetflixドラマ『イクサガミ』(2025年)で共演経験がある岡田准一が黒帯で出場していたこともあり、SNS上では彼らの大健闘を称える投稿がタイムラインを席巻した。


 玉木がブラジリアン柔術を愛好する姿は、『情熱大陸』(2025年6月1日放送回)を見て知った人は多いかもしれない。都内の道場で指導にもあたる様子をローアングルのカメラが捉えていた。

 ブラジリアン柔術の起源はインドの僧侶の修練にまで遡るとの説もあり、柔らかでどこかアーティスティックな動きが特徴的だ。

「ヨーロピアン2026」では日本人選手を相手に90秒以上も持続する寝技をきめていた。改めて『プロフェッショナル』第3話での羽交い締めを見ると、日本を代表するダンディー俳優なのか、それとも世界的なブラジリアン柔術家なのか、どちらが本職か見まがうほどの美技だ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修
俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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