結婚を見据えた同棲のはずが、部屋探しに“恋人のお母さん”が割って入ってきたら……あなたならどうしますか?

 今回はそんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。

彼氏と結婚前に同棲することに

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 井口沙耶さん(仮名・29歳)は、付き合って1年になる恋人の智史さん(仮名・30歳)と、同棲の話題が出るようになっていました。

「私が一人暮らしをしている部屋から会社までが遠いと愚痴っていたら、智史に『じゃあ一緒に引っ越そうか? 僕の部屋も物が増えすぎて手狭になってきたし』と言われて」

 その流れで、結婚前の“お試し期間”も兼ねて同棲をすることに。
せっかくなら年度頭で区切りのいい4月1日に引っ越すことを目標に、2人で物件探しを始めたそう。

お母さんが内見についてくると言い出して……

「通りすがりの不動産屋さんの窓に物件情報がたくさん貼ってあって。そこに、私の会社まで乗り換えなしで行ける駅の2DKを見つけたんです」

 駅からは少し歩くものの、築浅で家賃も相場より控えめ。条件は申し分ありませんでした。

「さっそく智史に連絡して、内見してみようって話になったんですが……」

 ここで、沙耶さんは早くも違和感を覚える出来事に直面します。

「なぜか智史のお母さんが内見に一緒に行くと言い出して……。2人で住む部屋なのに、なんでお母さんの意見を聞かなきゃいけないの? って正直思いました」

同棲する部屋を探していたら…「彼氏の母親」が勝手に契約! さらに彼氏が言い放った“信じられないひと言”とは?
身勝手な彼ママ
 しかし智史さんは当然のようにこう言ったそう。

「『いずれ結婚して家族になるんだし、お母さんはただ僕らを心配しているだけだから』ってなだめられてしまって。仕方がないので渋々OKしました」

 すると内見当日、智史さんの母親は部屋に入るなり一通り見渡すと、「じゃあ私は先に帰るわね」と言い残し、あっさり帰っていきました。

「お母さんは口出しするわけでもなく、ただ確認しに来ただけに見えました。その時は『なんだ、私の取り越し苦労だったんだ』と思ったんです」

 2人はその物件をすっかり気に入り、念のため他にも2~3件内見する予定を立てつつ、「でも結局はあそこになりそうだね」と笑い合っていたそう。

嘘でしょ? お母さんが勝手に物件を契約

 ところが数日後、信じられない事実を突きつけられます。

「智史のお母さんが、物件を勝手に契約してきてしまったと聞かされたんです。もう『はぁ?』というか、とにかく信じられませんでした。
智史が初めて上京する学生さんなら分かるけど……もう30歳の社会人ですよ?!」

 沙耶さんが言葉を失う一方で、智史さんはどこか浮き足立った様子だったそう。

「『お母さんが掘り出し物の物件を見つけたから、他の人に取られる前に決めてきちゃったらしい。とりあえず見に行こうよ』って、ちょっとワクワクしていて。正直『何こいつ』って引いてしまいました」

 渋々連れて行かれた先にあったのは、確かに綺麗で広いマンション。しかし家賃は掘り出し物どころか、むしろ相場よりお高めでした。

「智史が『お母さんがここがいいって。家賃も毎月5万円サポートしてくれるってさ』って嬉しそうに言って……」

 その一言で、沙耶さんの中で何かが完全に切れました。

「こんな自分のプライドもない、頼りにならない男とは結婚できない。そしてなにより、お金で息子や私をコントロールしようとするお母さんと家族になんて、絶対になりたくない! と思ったんです」

そして同棲自体が白紙に

 沙耶さんはその後、同棲の話自体を白紙に戻し、智史さんとも別れる決断をしたそう。

「結婚を見据えた同棲のはずが、逆に浮き彫りになったのは自立心がなく責任感もない智史の本性でした。同棲する部屋を母親に勝手に決められることを疑問にすら思わないなんて……かなりゾッとしましたね」

 しかも智史さんに別れ話を切り出すと「嫌だ、別れたくない! あの部屋は解約してちゃんと2人で部屋を探すから」とごねられ泣かれてしまって。なかなか納得してもらえず、別れるのに少し時間がかかってしまいました……。


「あんな面倒な男、早めに見切りをつけて正解でしたし、本当に同棲や結婚なんてしなくてよかったなと心から思っています」と微笑む沙耶さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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