2025年に「キングオブコント」初の決勝進出を果たし、快進撃を続けているお笑いコンビ・レインボー。そんななか、池田直人さんが最近、”したたかなキャラクター”として独自の路線を突き進み、注目を集めています。


実はコンビともに体育会系でストイック

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レインボーは大柄なジャンボたかおさんと、池田直人さんによるコンビです。コントを主軸に、男女の「あるある」や恋愛模様を演じるネタを得意としています。最近はバラエティ番組でも目にする機会が増え、一般的には「巨漢で元気なジャンボさん」と「女装や美容に精通する細身の池田さん」というイメージが強いかもしれません。

2015年に開設した公式YouTubeチャンネル「レインボーコントチャンネル」では、驚くべきことに毎日新作コントを配信しています。コロナ禍においては、2人を画面で繋いだ「リモートコント」を大量に制作。2人の高い演技力とリアリティ溢れる掛け合いが人気を博し、チャンネル登録者数は180万人を超えるチャンネルへと成長しました。

そんな彼らがテレビでも注目され出したのは、2025年に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でのこと。食べた寿司の皿を投げ合う大食い企画や、24時間の無人島生活で体重を増やす企画などで見せた、コンビの結束力とストイックな姿勢が話題となりました。

ジャンボさんは180cmを超える体格に加え、野球やバレーボールの経験からくる体育会系な雰囲気があり、体当たり企画への起用も納得感があります。しかし、池田さんも負けてはいません。寿司56貫を完食したり、ろ過した泥水を飲んでまで4kgの増量に成功したりするなど、意外なまでの肉体派な一面を披露し、スタジオや視聴者を驚かせました。

YouTubeでの毎日投稿を欠かさず、過酷な企画にも心身を削って全力で挑む。そんな2人のストイックな姿勢が、現在のテレビ界でのさらなる活躍に繋がっています。


キャラ渋滞の中でも支持される“したたか”キャラ

「毎年、自分の時給を設定」登録者180万人超の32歳・美容芸人。“泥水でもすする”ストイックな本性と、したたかな生存戦略に好感を集めるワケ
画像:株式会社 ヴェレダ・ジャパン プレスリリースより
そんな池田さんですが、多彩なキャラクターや武器を併せ持っていることでも知られています。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)においては、「女装役やってる芸人」をはじめ、「運動神経悪い芸人」「お母さん大好き芸人」「動画編集やってる芸人」など、全く異なる切り口の企画に何度も出演してきました。

また、化粧品に関するさまざまな資格を取得するほどの美容好きとしても有名です。個人チャンネル「レインボー池田直人の美しちゃんねる」ではメイク術やおすすめコスメを紹介するほか、自身のコスメブランドを立ち上げるなど、その活動は本格的。

さらに、実は5歳から高校生まで子役として活動していたというキャリアの持ち主でもあります。このようにさまざまなキャラや得意とする分野を持ち合わせており、いずれも仕事や好きなことにストイックに向き合う池田さんならでは面白さが際立っています。

これまでは女装や美容、そして端正なビジュアルが先行していたこともあり、どちらかといえば同性よりも女性ファンからの支持が目立っていた池田さん。しかし最近では、持ち前の“クレバーさ”や“したたかさ”、あるいは“絶妙なチャラさ”といった方向へ上手にシフトチェンジしており、新たな魅力を開花させています。

令和を生き抜く“したたかなクレバーさ”が若者からも支持

「毎年、自分の時給を設定」登録者180万人超の32歳・美容芸人。“泥水でもすする”ストイックな本性と、したたかな生存戦略に好感を集めるワケ
画像:株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ プレスリリースより
特に大きな話題を呼んだのが、2026年1月4日放送の『逃走中2026新春SP~最速スプリンターと開運ダルマ~』(フジテレビ)。池田さんは、8体のハンターが迫りバスにも乗れないという絶体絶命の危機に直面するやいなや、早々に「自首」を選択。ゲーム序盤で賞金も17万円という段階での決断に、ネット上では賛否両論が巻き起こりました。しかし一方で、「あの状況なら自首は賢明な判断」「潔くて逆に好感」といった肯定的な意見も数多く寄せられました。

また、1月15日放送の『ラヴィット!』(TBS)では、「現役女子大生100人が選ぶ付き合いたい芸人ランキング」で見事1位に。
芸人仲間からも「今、若手芸人界で一番遊んでいてモテる」と暴露されていますが、その背景には池田さんなりの「したたかな哲学」があります。 「いつ好きな人に出会えるか分からない。その時に相手に好きになってもらうためには、常にモテる状態でいなければ勝負の土俵にすら立てない」――。見た目も中身も磨き続ける必要性を説いたこの持論は、SNSでも大きな共感を呼びました。

さらに、効率を重視する現代の若者らしさも彼の象徴です。2025年12月には、自身のこだわりを詰め込んだ『“せっかちすぎるナイトルーティン”が大バズり! レインボー池田が本気で作った効率厨ポーチBOOK』を発売。毎年自分の「時給」を設定し、タイム・イズ・マネーを地で行く生き方を貫いています。

たとえ「合理的すぎる」と評されることがあっても、目的や将来を見据えて効率を求め、強かに生きる。そのクレバーな考えを堂々と発信することで若者の支持を得ているのは、令和の芸人らしい生き様ではないでしょうか。

当初は端正なルックスや女装、美容を武器に、いわゆる「アイドル芸人」的な方向へ進むかと思われていた池田さん。しかし、単に好きなことを発信するだけではYouTuberと変わりません。その根底には、毎日コントを投稿し続ける継続力と、番組の意図を汲み取った多彩なキャラクター作り、そして過酷なロケにも体当たりで挑むストイックな芸人魂があります。


確かな実力と努力の裏付けがあるからこそ、一見「ズル賢い」とも取られかねない彼の「したたかさ」が、現代においてポジティブな魅力として受け入れられているのではないでしょうか。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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