今年もディオールのショーには豪華な招待者たちが顔を揃えた。日本からは北村匠海、横浜流星、吉沢亮というまさに国宝級イケメンたちが渡仏。


 中でも吉沢が身に付けていたデニムのパンツが話題だった。ディオールの現クリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンによるコレクションで、世界的メゾンの伝統に根差している。

 ディオールと吉沢の間には誕生月が同じという共通項もある。2月1日、吉沢亮は32歳になる。“イケメン研究家”加賀谷健が、吉沢亮の誕生日を祝って解説する。

話題性に事欠かないショーの出席者

 ファッションに興味があろうがなかろうが、誰もがディオールに憧れる。「ジャドール」という香水名を誰もが一度くらいは耳にしたことがあるだろう。ディオールのアイコン的名品であり、フランス語で「私はとても好きだ」という意味。シンプル極まりない。

 この自信に満ちた命名を含め、世界中の人々の憧れと注目度を自ら誇っている。今年のショーもまた話題性には事欠かなかった。1月21日、パリのロダン美術館で行われた2026-2027年ウィンターコレクションには世界中からそうそうたる顔ぶれが出席した。

 アメリカ映画界の優男スター、ロバート・パティンソンやK-POPグループSEVENTEENのメンバー・ミンギュ、ミラノのショーにも頻繁に足を運ぶ常連の映画監督ルカ・グァダニーノ。


 さらに日本からジャパン アンバサダーの北村匠海、2025年国内最大のヒット作であり、第98回米アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた『国宝』俳優コンビ・横浜流星、そして吉沢亮……。

パリに降臨した国宝級イケメン

 吉沢亮はビューティー アンバサダーとして出席した。あえて日本語訳してみるなら、日本から渡仏した「美しき宣伝大使」だ。いや、他の言い方がいいだろう。吉沢のスタッフがInstagram上に投稿(1月24日)したパリ滞在中のオフショット中、一際目を引く一枚がある。

 設計者ギュスターヴ・エッフェルの名を冠したエッフェル塔をバックに、画面上手に吉沢が佇む。画面は暗く吉沢の美しいシルエットが浮かぶ。キャプションには「Ryo in Paris」とさりげない。

 コメント欄には「カレンダーや写真集にして欲しい」といった要望まである。夜のパリに降臨した国宝級イケメンが、憧れの的になった。

 ファッション雑誌『ViVi』が毎年半期ごとに選出する「国宝級イケメンランキング」で、吉沢は2018年下半期に1位になった。

 国内イケメンに与えられる最高賞みたいなものである。彼の主演映画『国宝』が歴史的大ヒットを記録したことで、国宝とイケメンの組み合わせはよりあざやかに、より華麗な印象を与える。


世界的メゾンのコレクションデビューと吉沢亮の誕生日

「個性的デニム」に注目。ディオール本店で32歳俳優が“気に入...の画像はこちら >>
 1947年、ブランド創業者クリスチャン・ディオールがパリのモンテーニュ通り30番地のサロンで、ファーストコレクション(1947年 春夏 コレクション)を発表した。

 中でもウエストを細く絞った「バー」ジャケットはディオールの革新的アイテムであり、いわゆるニュールックとして語り継がれている。

 誰もが憧れるメゾンの伝統を守りながら、現代的解釈で再構築するのが、現在のクリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンだ。吉沢が出席したショーはアンダーソンによるコレクションであり、出席時の吉沢が纏っていたデニムはこのデザイナーのデビューコレクション。

 SNS上では全方位的にダボダボしたデニムに対して風変わりなファッションだといった投稿もあったが、吉沢はこのデニムをあまりにも気に入り、パリのディオール本店で同じものを購入したらしい。

 デニムの正式名は「Caprice(カプリス)ジーンズ」(カプリスはフランス語で「気まぐれ」を意味する)。1948年に創業者がデザインしたカプリスドレスへのオマージュでもある。

 気まぐれジーンズを気ままに楽しむ吉沢亮の誕生日は2月1日だが、ディオールのコレクションデビューも(1947年の)2月(12日)だった。誕生月が同じという、世界的メゾンとの気まぐれな共通項。これもまた国宝級の気まぐれだ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修
俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。
日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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