2月12日放送のバラエティ番組『この世界は1ダフル』(フジテレビ系)に出演した木村拓哉さんのある行動に、SNS上では賛否両論の声があがっています。

発端は、事務所の後輩であるSnow Man・渡辺翔太さんがメンバーのサイン入りCDを木村さんに渡した際のこと。
そのCDには現在カナダで長期撮影中である目黒蓮さん以外の8人のサインが入っていたのですが、木村さんは受取を拒否したのです。

2016年の「SMAP分裂」騒動を思い出す

木村さんは「しょっぴー(渡辺さん)がめめ(目黒さん)の立場だったら『えっ?』ってちょっとだけ思わない?」「バックステージではなくオンステージでグループのCDを渡したっていうのが後から伝わってきた時に、逆(の立場)だったら」と話し、目黒さんに配慮した上でCDを受け取らなかったと説明。

この姿勢に対し「目黒さんの気持ちに寄り添っている」と絶賛された一方、「サインを書いた8人のメンバーが可哀想」という声も上がっていたのです。

ですが、この対応には「SMAP分裂」を経験している木村さんならではの思いがあるように感じました。

木村拓哉、Snow Manへの行動は“酷い”? SMAP分裂...の画像はこちら >>
2016年にSMAPが解散して以降、独立組と1人事務所に残った木村さんで「4対1」のような構図になりました。木村さんはただ事務所に残っただけなのに、なぜかファンから「裏切り者」扱いされて、厳しいバッシングを浴び続けたことも。

事務所の後輩の話では、独立するとグループ名を使えず、楽曲も歌うことができなくなるということが明かされています。木村さんは国民的となったSMAPというグループと、その数々の名曲を守ろうとし、結果的に他のメンバーと方向性が異なってしまった可能性も十分考えられます。

「裏切り者」の批判を1人で受け止めてきた

それでも次々と飛び交う激しい批判に対し、反論することなく1人で受け止めてきました。

こうした経緯もあり、木村さんは人一倍、グループでの「多数派と少数派」について思慮を巡らせ、全員で一つになってワンチームであるべきという想いがあったのではないでしょうか。

もちろん「独立組と残留組」と、「国内組と海外組」では意味合いは違いますが、「1人になった側」という意味では共通するところがあるからこそ、木村さんは目黒さんに寄り添ったのでしょう。

timelesz、新メンバーにも平等に接する姿勢

また木村さんは、事務所初の一般公募でオーディションから新メンバーを迎えたtimeleszに対しても、同じような配慮を欠かしていません。

timeleszはオリジナルメンバー3人に、事務所の俳優部から2人、一般公募で3人の新メンバーが加入しましたが、特にジュニアのレッスン期間を経ていない一般公募組には、事務所ファンから「部外者」と心無い批判が向けられてきました。

しかし、オーディションからtimeleszを見守ってきた木村さんは、timelesz冠番組『タイムレスマン』(フジテレビ系)に出演した際、オリジナルメンバーだけでなく新メンバーも愛称で呼んだり、積極的に話を振るなど、平等に接する姿勢を崩しませんでした。

timeleszは「事務所出身組と一般公募組」で「5人と3人」に分かれますが、木村さんはダンス未経験メンバーのスキルアップを褒めるなど、一般公募組、つまり少数派を特に気にかけているように思います。


誰も「部外者」にしないという意識

木村さんは、こうした公の場での振る舞いから、自身の経験も踏まえ、「部外者」を出さずにグループ全員一丸となることを後輩に教えているようでもあります。

事務所の創業者問題以降、脱退や独立が増えているだけに、事務所に残った長男格として、より一層その意識が高まっているのではないでしょうか。

自身の公式YouTubeでは、自然体でありながら、ゲストだけでなく訪問するお店の店員や道行く人々、子どもにまで全方位の配慮を欠かさない木村さん。

そんな彼が「CDにサインを書いた8人」と「海外にいてサインを書けなった1人」どちらかに配慮しなければならなかったとしたら、後者を選ぶのは必然だったように思います。

<文/こじらぶ>

【こじらぶ】
フリーライター・コラムニスト。言語学修士。男性&女性アイドル、地下、ローカルなど様々な現場を経験。ドラマ、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419
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