そんな中、AIを暮らしに取り入れて日々の余白を増やしてきた宮崎真理さんによるAI活用ガイドが3月1日に発売されます。書名は『AI×家事 毎日バタバタな3児ママがAIを使ってみたら、一人で悩む時間が消えた。』。
男子3兄弟を育てる理系ママであり、元技術職の視点で1000日間AIを使い倒してきた宮崎さんが、本当に使えた60の活用例を厳選した一冊です。今回は本書より、宮崎さんが「AIを使う理由」についてつづったコラムを抜粋してご紹介します。
「丸投げ」「ラクしてるだけ」との批判もあるけれど…
「それって、育児の丸投げになっちゃわない?」「親がラクしようとしているだけじゃない?」そう言われると、やっぱりドキッとする。「私が悪いのかな」と罪悪感を覚えた日も、正直に言えばありました。
でも、実際に家庭の中でAIを使ってみて、少しずつわかってきたことがあります。AIが軽くしてくれるのは、子育てそのものではありませんでした。子育てを「させてくれない」膨大な雑務のほうだったんです。
頭の片隅にずっとある「管理しなきゃ」が消えた
作業時間にすれば10分程度かもしれません。でも、その中身は「これは誰の本?」「返却は明日?」「延長できる?」という細かい確認の連続です。毎週これを繰り返すのは、地味に面倒でした。
それをAIに相談して、自動化してみました。具体的にはChatGPTにプログラムのコードを書いてもらい、それを使って各アカウントの貸出状況をまとめて確認できる仕組みを作りました。以前のように何度もログインとログアウトを繰り返す手間が省け、5人分の借りている本と返却日を一覧で確認できるようになったのです。
すると、頭の中にずっとあった「管理しなきゃ」という気がかりが消えて、スッと軽くなりました。時間ができたこと以上に、心に空きができたことのほうが大きかったように感じます。
「ちょっと待って」が減ってきた
作業が一段落していれば、「なぁに?」とスマホを置いて、顔を見て話を聞ける余裕が生まれやすい。
私が家庭でAIを使っている理由は、とてもシンプルです。
親が少しラクをして、機嫌良くリビングにいられたら。それが結局、家族にとってもいい空気を作れるんじゃないかと思うのです。
AIに任せられる部分を手放してみると、逆に親にしかできない部分が見えてきます。
子どもの表情を読むこと。小さな違和感に気づくこと。気持ちを受け止めること。これはAIには難しいことです。だからこそ、そこに余力を残すために、私はAIに雑務を渡します。
親が機嫌よくいること。それが、AIを使う一番の理由でいいと思うのです。
<文/宮崎真理>
【宮崎真理】
宮崎真理
1986年京都府生まれ。神戸大学卒業、同大学大学院修了後、オムロン株式会社で技術職として勤務。妊娠・出産を機に退職し、現在は男子3兄弟(小6・小4・3歳)を育てる日々を送っている。日々の家事や育児に生成AIを取り入れた体験を、Xやnoteで発信している。講談社『with class mama』でコラムニストとしても活動。NHK『チルシル』、日本テレビ『DayDay.』、『カズレーザーと学ぶ。』に出演。趣味はランニング。フルマラソンの自己ベストは3時間46分。
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