タレントで女優、近年ではプロデューサーとしても活躍するMEGUMIと、お笑いコンビ令和ロマン・高比良くるまの熱愛が報道された。MEGUMIがプロデュースする恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』(Netflix)のPR番組での共演をきっかけに始まったというこの恋は、世間から「異色のカップル」として大きな注目を集めている。


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芸能界で確固たる地位を築いたMEGUMIと比べて、まだキャリアの浅いくるま。13歳という年齢差も加えて、SNSでは「なぜMEGUMIがくるまを選んだんだ?」「くるまのどこに惹かれたの?」という驚きの声が後を絶たない。

なぜくるまは格上芸能人であるMEGUMIを射止めたのか。実は、同業者やお笑いファンの間で囁かれるいくつかの「納得の理由」がある。

くるまの最大の武器は「メロい」

現役芸人である筆者はたびたび、くるまの評判を耳にする。お笑いファン以外はあまり実感がないかもしれないが、くるまは「メロい芸人」の代表格なのだ。「メロい」とは、SNS上で若い女性を中心に流行っているワードで、「メロメロになるほど魅力的でときめく」という意味の形容詞だ。

先日、ニューヨークのYouTubeチャンネルで「本当にメロいお笑い芸人ランキング」が実施され、1万899人が投票。くるまが6位にランクインした。投票者からは「よくしゃべって頭の切れる男かと思いきや、ポンコツなところのギャップがメロい」とのコメントが寄せられていた。これはくるまの魅力をよく表している。

くるまは慶應義塾大学に進学し、NSCを首席で卒業。お笑い賞レースの最高峰である『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)では前人未到の2連覇を果たしている。
見た目やキャラクターに頼らず、知的なネタとトークで若手お笑い界を牽引。これだけを見ると天才肌のエリートである。

一方、実生活ではかなりのポンコツ。例えば、『M-1』優勝後の生放送番組に遅刻したり、料理や家事ができないと常日頃ラジオなどでエピソードとして話している。それだけでなく、オンラインカジノ事件など、近年のお笑い界の中でもド級のスキャンダルも多い。

スキャンダルすら“人間臭さ”に昇華する魅力

これほどのポンコツ野郎で、さらに不祥事があればファンは離れていってしまいそうなものだが、くるまの場合は「頭が良いのに、自己管理が出来ない無防備なところもある」という人間臭さを魅力として昇華できている。

危ういバランスこそが、ファンの「放っておけない」という庇護欲を激しく刺激し、不祥事すらも人間味というスパイスに変えてしまった。知的で理屈っぽいくるまがもつポンコツさと熱さ。そのギャップこそが、単なる「エリート」ではない、特有の「メロさ」を形成しているのだ。

若手芸人界隈で「カリスマ視」される令和ロマン

一方のMEGUMIは以前『MEGUMIママのいるBar』(ABEMA)で、「カリスマしか愛せなかった。一時代を築いた人が好き」と恋愛観を語っていた。

ネット上では今回の交際相手であるくるまに対し、疑問や驚きの声も上がったが、この「カリスマ性」という物差しで測れば、くるまは間違いなく合格点だと言える。

「MEGUMI×令和ロマンくるまの熱愛は必然」現役芸人がつづる“納得のワケ”
「キレイはこれでつくれます」(ダイヤモンド社)
オンラインカジノ関連で吉本興業を退所してしまったが、『M-1』を2連覇したという事実は現在の芸能界でも大きなアドバンテージを持つ。テレビの露出は吉本所属時よりは減っているものの、未だ芸人界では最も影響の強い芸人の一人である。


昨今お笑い界の養成所では、令和ロマンに憧れた若者達で溢れている程だ。現役のお笑い芸人である筆者の体感では、芸歴が数年の超若手に限っていえば、ダウンタウンより令和ロマンの方が尊敬されている。

現役のNSC養成所生に聞いた話によると、授業で「憧れの芸人」を発表する際に、「ダウンタウン」と答える者はほとんどおらず、その代わり「令和ロマン」と答える者はトップを争うほど多かったそうだ。

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「漫才過剰考察」(辰巳出版)
YouTubeやネット上の媒体で若い世代からの支持を獲得し、著書『漫才過剰考察』(辰巳出版)は10万部以上を売り上げた。吉本という業界最大勢力を敵に回しても芸能界で生き残り続け、人気も仕事もあり、影響力を持ち続けるのはカリスマそのものと言えるだろう。

MEGUMIとくるま、ゴールインの可能性は

二人の交際は、世間が騒ぐような「異色のカップル」などではなく、惹かれ合うべくして惹かれ合った必然の結末といえる。

ただ、一つ懸念があるとすれば、くるまの恋愛観だ。成就した途端にその熱が引き、短期間で幕を引いてしまう傾向も否めない。この「ビッグカップル」が果たして結婚というゴールに辿り着くのか、それとも一時の恋で終わるのかは、まだ誰にも分からない。

年齢差はあるがお似合いである二人の行く末を、静かに見守りたい。

<文/寒田帽子>

【寒田帽子】
現役のお笑い芸人。かつては年間100本以上のライブ出演。
ライブ主催者としての一面も持つ
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