「胸が小さいから、このサイズでいい」。

“下着の魔法使い”として下着の知識をSNSやYouTubeで発信する元下着販売員のちーちょろすさん(@chiichoros)は、そう思い込んでいた時期があったといいます。


 ところが、社会人になって初めて自社ブランドでフィッティングを受けたところBカップだと思っていたのに、実はEカップだったのだそう。その体験は、「悪いのはスタイルではなく、下着かもしれない」という気づきにつながりました。

 そんな経験をもとに、ちーちょろすさんは初の書籍『悪いのはスタイルじゃなくて 下着でした ~一生モノの下着の教科書~』(KADOKAWA)で、下着の正しい選び方や、よくある誤解について解説しています。

 今回は本書より2話までを紹介。ちーちょろすさんに、下着との出会いや、発信を始めたきっかけなどついて聞きました。

※本記事は全3回のうちの1本目です

「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの...の画像はこちら >>
「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)


「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)

「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)


「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)

「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)


「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)

「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)


「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)

「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)


「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)


カップ数が3サイズ上がったフィッティング

――ちーちょろすさんが、下着について発信を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

ちーちょろすさん(以下、ちーちょろす):学生時代から可愛い下着が大好きで、ある下着ブランドで販売員としてアルバイトをしていたんです。そのまま新卒で就職しました。

入社して、初めて自分の会社でブラジャーのフィッティングをしてもらいました。その結果カップが3サイズも上がったんです。

中学生時代に「しまむら」さんで採寸してもらった時「Bカップ」だったので、それ以来ずっと同じサイズで購入し続けてきたんです。「私は胸が小さいんだ」と思い込んでいたので、本当はEカップだったことに驚きました。

そして、接客をしていると、自分に合ったサイズを知らないお客様がとても多いことに気づきました。
そこから、下着の選び方についてきちんと伝えたいと思うようになったんです。

――サイズの合わないブラジャーをつけていると、どんなデメリットがあるのですか?

ちーちょろす:サイズが合っていないと、ボディラインが崩れたり、肩こりや、ワイヤーが食い込む痛みを感じることが多くなります。中には、そのせいで「ワイヤーが痛いから」とノンワイヤーブラや、カップ付きのトップスを着用される方もいます。

すると十分に支えられず、結果的に胸の位置が下がりやすくなることもあります。「下がってしまった胸をなおすためのブラがほしい」と来店される方も多いので、このような悪循環を断ち切るためにも、正しい知識が必要だと思っています。

――この書籍では、どんなところにこだわったのでしょうか。

ちーちょろす:第1章に、カップサイズが大きめの「グラマーさん」のお話しを入れています。胸が大きい人の悩みって、女性同士でも「贅沢だ」と言われたり、「胸大きいよね、いいな~」なんて言われたりして、なかなか理解されづらく、本当に困っている方が多いんです。

カップサイズに他人が言及することは、女性の身体を評価することにつながってしまいます。他人の評価を気にするあまり、「私がCカップ以上なわけがない」と思い込んで買えなかったり、「サイズを測り直して、小さくなってしまったら嫌だ」と感じる方もいます。

でも、世間がイメージするEカップと、実際のEカップの方の見た目は実は違っていたりします。Aカップは小さい、Eカップは大きいというのはメディアが植え付けてきた誤った知識なので、それで人を傷つけたり、正しいサイズを知ることを避けたりしてほしくないと思って、この本を作りました。


9割以上の人は、実際より小さいサイズを着けている

「胸が小さいと思っていたら実はEカップだった!」ブラジャーの“よくある間違い”を元下着販売員が語る<漫画>
『悪いのはスタイルじゃなくて下着でした 一生モノの下着の教科書』(著者/ちーちょろす・漫画/oomisoka1231)
――ブラジャーの正しいサイズを知らない人は、どれくらいいると感じますか?

ちーちょろす:私の体感的には、95%くらいの方が間違ったサイズのブラジャーを着用していると思います。販売員時代、正しいサイズを着けている方は、1週間に一人いらっしゃるかどうかでした。

そして、ほとんどの方が小さすぎるカップサイズをつけていると感じていました。残りの1割の方はサイズというより、形の合わないブラジャーをつけているという感じでした。

――小さすぎるサイズを付けていても、自分ではわからないものなのでしょうか。

ちーちょろす:実は、小さいからキツイと感じるというよりも、みなさん「カップが余ってパカパカする」「今つけているサイズが大きすぎるんじゃないか」とおっしゃるんです。でも実際には、小さいサイズのカップを無理につけていると、カップが胸の形にフィットしないので隙間があいてしまい「カップが余っているな」と感じることが多くなるんです。

母世代が、ブラジャーの選び方を知らない理由

――家庭などで、親から娘にブラジャーの選び方を教えることは少ないのでしょうか。

ちーちょろす:お母様世代も、ブラジャーに関してはご自身のことしかわからなかったりするので、苦労している娘さんはたくさんいると感じます。

例えば、「私は胸が小さいから、娘も小さいはず」と考えて、大きいサイズを買ってもらえないケースもあります。でも、母方だけではなく父方の遺伝もあるので、親子でも胸のサイズが違うのは当然ですよね。

また、ブラジャーが比較的高価ということもあり、お母様が若い頃のブラジャーを、娘さんがお下がりで着用させられていることもあります。それではサイズが合っていないことも多いですし、下着は数年で劣化してしまうので胸を支えられないというデメリットもあります。
何より、直接肌に触れる衛生用品という側面もあるので、共用は避けていただきたいと思います。

――正しい知識を持っていない人が多いのはなぜだと思いますか?

ちーちょろす:お母様世代が正しい知識を持っていないのは、お母様たちが悪いのではなく、下着業界にも多少の責任があると思っています。

下着販売は教育にも時間がかかりますし、お客様にお伝えする時間の確保も難しいです。私はそこがもどかしく、フリーになったという経緯もあります。さらに新規参入が難しいので、ブランドの数がとても少ないんです。

その結果、販売員が「お客様はこのサイズです」と伝えるだけで購入いただくことを続けてしまい、ブラジャーの正しい知識を丁寧に伝える機会が少なかったのではないかと思います。

だからこそ、これからはお客様自身に、下着を選ぶための正しい知識を持っていただける時代にしなくてはならないと感じています。

<取材・文/都田ミツコ>

【都田ミツコ】
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。

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