数々の映画やドラマに出演している女優の松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが、「共依存ボディ・ホラー」として話題を集める『トゥギャザー』について語ります。


「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄...の画像はこちら >>

長年連れ添ったカップルを襲った怪奇

「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』より(以下同)
 今回、わたしがご紹介させていただく作品は映画『トゥギャザー』です。

 小学校教師のミリーとミュージシャン志望のティムは長年連れ添ってきたカップル。二人は都会を離れ、田舎の一軒家へと移り住むことに。ある日、森へピクニックへ出かけた二人は不気味な洞窟へと迷い込んでしまう。そこでミリーとティムが出会ったものとは……。

監督の意図や人間の持っている悲しさが見えてくる良ホラー

「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』
 いい意味で私がホラーに求めている、何も考えずに楽しめる系のホラーでありつつ、考えれば考えるほど監督の意図や人間の持っている悲しさが見えてくる良ホラー映画でした!

 一見すると二人はとてもお似合いのカップルでした。夢を抱く彼氏と、それを包み込む優しさを持つ彼女。互いの不完全な部分を補い合いながら愛し合う二人は、まさに理想的な恋人の関係。

 そんな二人ですら、すれ違いが起きてしまう。それでも人は誰かと一緒に生きていくことを選びます。

「愛し合ってるのか、利用し合ってるだけか」

「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』
 人が人を愛する理由とは? 子孫を残す為の生殖本能だけでなく、恋をしたり、厄介な気持ちになったりするのってそもそもなんなんだろう? 久しぶりにそんなことを考えました。

 劇中で「愛し合ってるのか、利用し合ってるだけか」というセリフが出てきます。そして、そう思うこと自体が不安だと。

恋愛には好きだけでは済まされない厄介なもの

「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』
 このセリフ、きっと誰しもが何かの引っかかりを覚えるセリフなのではないかと思います。本当にこの人を愛しているのか?  ただ寂しさを埋めるためではないのか? 自分が愛される価値のない人間だと感じさせられることが怖いなどなど……。


 恋愛には好きだけでは済まされない、情や依存など厄介なものが多々絡んできます。好きだけど、これ以上一緒にいてもいい方向には行かない。わかっているけど、離れられない。

 この映画はそんなウジウジした感情を取っ払ってくれる結末を見せてくれます。人間ってなんだろう? なんて考えるだけ意味がないのかもしれません……極論すぎ? カップルで観れば楽しめること間違いなしです! 映画館でぜひ!

●『トゥギャザー』
配給/キノフィルムズ 全国公開中 © 2025Project Foxtrot, LLC

<文/松本穂香>

「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』


「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』


「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』


「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”
『トゥギャザー』


「人が人を愛する理由とは?」松本穂香が考える“恋愛における厄介なこと”


【松本穂香】
1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年、月9ドラマ『嘘解きレトリック』でW主演。2026年1月期ドラマ『50分間の恋人』では伊野尾慧とともにW主演を務め、『エンジェルフライトTHE MOVIE』がプライムビデオで世界独占配信中。4月スタートのドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』、今秋スタートの連続テレビ小説『ブラッサム』への出演が控えている
編集部おすすめ