これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。


今回は、結婚相談所とマッチングアプリで出会える相手のギャップについてです。

よく「相談所ではかなり年上の男性としか出会えない、アプリのほうが同世代の素敵な男性と会える」という女性がいます。でもこの実感には、大きな落とし穴がひそんでいるのです。

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38歳女性の嘆き「相談所で来る申し込みは40~60代ばかり」

ご相談にいらした翔子さん(仮名・38歳/販売)の婚活歴は、もうすぐ3年目に突入します。過去の彼氏は、20代前半の時に1人だけです。昨年から結婚相談所も利用しているけれど、好きになれそうな男性に会えないそうです。

「お見合いの申し込みは来たけれど、40代50代の男性が多く、60代からも来ました。私から30代後半の男性に申し込みしても、全員断られてしまって。

相談所の人からは『試しに会ってみて』と言われたので40~60代の方にも会ったんですけど、ろくにプロフィールも読まないで来る方もいたし、こちらが『好きな食べ物は何ですか?』と質問しても、『何でも食べます』って言うだけでこちらに質問を返さない男性も多くて疲れました」

翔子さんが会っている男性陣はおそらく、結婚相談所の中でさほど人気が高いわけではないでしょう。でも翔子さんが同年代男性に断られているのは、翔子さん自身も結婚相談所の中で人気が高いわけではない、ということなのです。シビアですが、それが婚活市場の現実です。

とはいえ、婚活サービスで知り合った“人気がない層”同士が、「私たち相性がいい」と感じてお付き合いに発展するケースはレアです。職場や学校などで知り合う場合は、特にモテるわけではない男女同士が、共通の話題があって意気投合して結婚することは多いでしょう。
でも、婚活サービスの中でそのようなカップルは生まれにくいのです。

40代50代男性から申し込みが来るのは、「38歳」という年齢が中高年男性からみれば相対的に若く魅力的だからです。

「アプリなら素敵な男性と出会える」という思い込み

そこで私は翔子さんに、結婚相談所のプロフィールを同年代と会えるように修正する提案をしました。

ところが翔子さんは乗り気ではありません。

「結婚相談所はもういいかな。マッチングアプリで知り合ってデートしてる男性がいるんですけど、その人を振り向かせたいんです」

その相手は6歳下の32歳、インフラ関係に勤務するバツイチ男性でした。数ヶ月前に出会い、月に1回くらい食事したりLINEのやりとりをする関係が続いているそうです。

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デート
翔子さんはこう話します。

「脈ナシなら誘いませんよね。食事もごちそうしてくれます。マッチングアプリもやめたって言ってるし、手もつないでないし、ヤリモクじゃないと思うんです。『次に付き合う人は結婚したいし、結婚に失敗してるから慎重になっている』って言ってました」

私は長年の経験上、これは危ないなと思いました。そこで、こう忠告しました。


相談所で出会える人が“相場”、という残酷な現実

「女性を夢中にさせるドキドキ感を楽しむだけの男性もいますよ。自分に夢中の女性がいたら、男としての自己肯定感も上がりますよね。

『結婚に失敗している』というのも、結婚を迫られないための口実という可能性もあります。もしかすると、その男性って既婚者じゃないでしょうか。その男性に深入りはやめた方がいいですよ」

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マッチングアプリ
結婚相談所で同年代男性から断られてしまう女性が、マッチングアプリなら6歳も年下の男性と結婚できる――そんなことは、あり得ません。結婚相談所でも同年代と会える人が、マッチングアプリで知り合った同年代男性と結婚するケースはありますが……。

結婚相談所とマッチングアプリを併用して、アプリで出会った相手と結婚する人はもちろんいます。ですが、結婚している相手の条件やスペックは、結婚相談所で会っている人と近いスペックなのです。

この32歳バツイチ男性は、翔子さんの婚活市場での“相場”と大きくズレています。

男性の「マッチングアプリはやめた」はウソだった

マッチングアプリでの“独身偽装”は、社会問題になっているほど多くあります。ただ、翔子さんの相手が本当に既婚者かどうかは、まだ憶測でしかありません。

翔子さん「既婚者かもしれないって憶測ですよね。証拠ってありますか?」
菊乃「なにが証拠になるかは、弁護士などに相談してみたほうがいいですね。ただ、まだ付き合っているわけじゃないですから、“独身偽装”でもないんですよね」

翔子さんが相手と会ったマッチングアプリは、私もアカウントがあるので、相手の男性を探してみました。
年齢、居住地、年収で検索すると該当の男性のアカウントがみつかりました。
名前の横に黄色の丸がついています。24時間以内ログインの目印です。

菊乃「24時間以内にログインしてますよ」
翔子さん「マッチングアプリはやめたって言っていたのに……」

翔子さんには思い当たることがあったそうです。デート中に家の話になり、翔子さんが「家に行ってみたい」と言ったところ、

「離婚して実家に戻っていて母親と暮らしているから家に呼べないんだ。ごめんね」

と言われたそうです。

家にいるのは母親ではなく、妻なのではないでしょうか――?

好きになってしまうと相手の言葉を信じようとして、都合が悪いことをシャットアウトしてしまうことがあります。

やたら好条件の相手は「運命の人」ではなく「危ない」と思おう

翔子さんが、見る目がないとは思いません。もし彼がダマしているとしたら、向こうが100%悪いのです。

ただ、受験と違って「C判定」とか評価が付くわけではないため、自分の立ち位置も分からないのが婚活です。

マッチングアプリを経て結婚相談所に乗り換えた女性からよく聞くのが、「結婚相談所には好きになれそうな男性がいない」という言葉です。

でも、遊び目的の人を排除した出会いの場(結婚相談所など)で会えるのが“自分の人気レベルと同じ”相手であって、アプリのほうが素敵な相手と付き合えるというのは幻想です。
そして、結婚相談所で素敵な男性と結婚している女性もちゃんといるのです。

素敵な人と真剣交際したいなら、自分の立ち位置を知り、“人気レベル”を上げるしかありません。

ですが、マッチングアプリは「女性」というだけで、(遊び目的や既婚者を含む)エスコート上手なさわやか男性に会えてしまい、自分の立ち位置を見誤ってしまうのです。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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