続々とクライマックスを迎えている2026冬ドラマ。毎期ドラマをくまなくチェックしている筆者が、特に演技やキャラが輝いていた今期の俳優ベスト5を、独断で挙げさせていただきます。


ぶっ飛び設定もねじ伏せる『リブート』鈴木亮平

 第1位は『リブート』(TBS系)主演の鈴木亮平さん。今作は、第6話までの全話平均世帯視聴率が11%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で唯一の二桁。

 第1話の配信開始後8日間の再生数486万回は、TVer全ドラマ歴代最高記録に。その立役者は、何と言っても主演の鈴木さんです。

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 主人公の早瀬陸は2人1役で、整形前を松山ケンイチさん、整形後を鈴木さんが演じています。鈴木さんはそれを体現するため、松山さんの所作を完コピ。

 鈴木さんがしゃべっても走っても涙しても、松山さんが連想されるほどで、内面は同じ人物であることに説得力を持たせています。

 また、整形後の早瀬と悪徳刑事・儀堂歩の1人2役として、同じ画面に鈴木さんが2人いるというシーンも多かったのですが、表情も声色も全く別人なので違和感がありません。

 けっこうムチャなぶっ飛び設定も飲み込んでしまえるぐらい、圧巻の演技を見せた鈴木さんは、冬ドラマのMVPと言っても過言ではないでしょう。

『じゃあつく』から一転、シリアスモードの竹内涼真

 第2位は『再会~Silent Truth~』(テレビ朝日系)主演の竹内涼真さん。第7話までのTVerお気に入り登録数は113万で冬ドラマ2位となっています。

「ぶっ飛び設定でも圧巻!」冬ドラマで輝いた俳優ベスト5。大バズり作から一転、32歳が見せた“闇”の顔
画像:『再会~Silent Truth~』テレビ朝日公式サイト
  前クールで大バズりした『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)の勢いはそのままに、役柄は真逆のシリアスモードな刑事・飛奈淳一役を熱演しています。

 23年前の事件に深く関り大人になった淳一の苦悩や葛藤を繊細に表現。自身の罪を自白する際の涙と汗の吹き出し方、手の震え、呼吸が荒くなる様は、淳一がいかに重たい闇を抱えてきたかを痛感させられました。


 小説が原作で、先に2時間ドラマとして実写化されている『再会』。連続ドラマにすると間延びしそうなところですが、竹内さんの主演、座長としての吸引力でそれを感じさせませんでした。

2つのドラマで注目『テミス』『リブート』松山ケンイチ

 第3位は『テミスの不確かな法廷』(NHK総合)主演の松山ケンイチさん。ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)と診断されるも、裁判官となった安堂清春を丁寧に演じています。

 普通の人として生きたいけれど、普通ではいらない苦しみを抱えながら、人と違う視点で解決策を見出す清春。松山さんは発達障害の特性を見事に捉え、わざとらしさも無く、ごく自然に清春として存在しています。

 冬ドラマで松山さんは、『リブート』第1話にサプライズ登場したことも大きな話題となりました。熱き父親である早瀬と、純粋無垢さで松山さんの実年齢より若く見える清春。2つのドラマで異なる役を完璧に演じ分けました。

『東京P.D.』で見せた福士蒼汰、32歳の色気

 第4位は『東京P.D. 警視庁広報2係』(フジテレビ系)主演の福士蒼汰さん。あまりスポットライトを浴びてこなかった警視庁の広報課を舞台に、刑事課から移動してきた主人公・今泉麟太郎を演じています。

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画像:『東京P.D. 警視庁広報2係』フジテレビ公式サイトより
 警察、報道陣、加害者、被害者、ネットを含む世論といった様々な立場の橋渡しとなる広報課。その役割を、32歳の色気を纏いながらもフレッシュさを残す福士さんが1から学んでいくことで、視聴者も同じ視点に立つことが出来ます。

 今泉が刑事ではなく、広報課にいるからこそ出来ることを見出し、事件解決に導いた際には、その成長ぶりに胸が熱くなりました。


 警察による事実隠蔽、実名報道、報道協定など重い題材をじっくり描く骨太社会派ドラマとして、じわじわ支持が広がっている今作。第6話まででTVerお気に入り登録数59.3万と、冬ドラマ6位まで後伸びしてきました。

子犬のような可愛らしさ!『パンチドランク・ウーマン』SixTONES・ジェシー

 第5位は『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』(日本テレビ系)出演のSixTONES・ジェシーさん。強盗殺人の容疑がかかった未決拘禁者・日下怜治と、その父・日下春臣の大学時代を1人2役で演じています。

「ぶっ飛び設定でも圧巻!」冬ドラマで輝いた俳優ベスト5。大バズり作から一転、32歳が見せた“闇”の顔
画像:『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』日本テレビ公式サイトより
 怜治は、真面目な女性刑務官である冬木こずえ(篠原涼子さん)がどうしてもほっておけず、共に脱獄までしてしまいたくなる存在。ジェシーさんは怜治を演じるにあたり、冷たく鋭い眼差しの奥に、子犬のような可愛らしさも同居させています。

 一方で、元は柔和で優しい春臣が、冷徹に豹変してしまう様も顔つきの違いだけで表してしまう。1人2役ながら、いくつもの人格を巧みに使い分けているようでもあります。

 今作は視聴率面で苦戦しているものの、第6話までのTVerお気に入り登録数は62.5万とベスト5に入っています。今波に乗っているSixTONESのジェシーさんの好演が、この数字に大きく寄与していることは間違いありません。

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 冬ドラマ最終盤に向け、熱き俳優達がどんな演技を見せてくれるのか、ますます目が離せません。

<文/こじらぶ>

【こじらぶ】
ライター・コラムニスト。
上智大学大学院外国語学研究科修了・言語学修士。ドラマ、男性&女性アイドル、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419
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