2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。

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 TBS退社から紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。
アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
 第74回となる今回は「お金の使い方」をテーマに綴ります(以下、アンヌさんの寄稿です)。

確定申告の準備で膝から崩れ落ちたワケ

 突然ですが、お金とどう向き合っていますか?

 昨今、なんでも値上がり。しかもこの国際情勢で先が見通せない不安もあり、お金との付き合い方は年々難しくなる一方。

 SNSを開けば「副業でこんなに稼げる!」とか、「お金にお金を生み出してもらいましょう」とか、眉唾ものともいえるような内容もちらほら目に入ってくるわけですが、それだけ多くの人が「もっとお金があったらよいのに!」と思っているということ。

 40にして気づいたことは、「お金は使わなければ、貯まる」ということ。

 あまりにも当たり前すぎて……大丈夫? と言われそうですが……お金がたまらないということは、使っているということ。間違いなく。

 私は普段そこまで浪費をするタイプではないと感じていましたが、つい最近確定申告をきっかけに膝から崩れ落ちるくらい衝撃を受ける出来事が。

 実はクレジットカード明細のペーパーレス化をして以来、しっかりと利用明細をチェックする習慣から遠のいてしまっていたのです。

 この度お金の計算をするにあたり自分の出費を確認して度肝を抜かれました。ドーンと何かを買う、ということはしないものの、「ちりつも出費」が腹立つくらいに多い!

 こまかーく見てみれば、〇〇ペイ、〇〇払い、といったスマホ決済のちょこちょこづかいが連続している!!!!

 そしてそれが500円、800円、と重なっていくとびっくりするような数字になるのね、という当たり前の数字マジックに今さらながら絶句。え、この足し算、合ってますよね……?

自分にルールを課すことに

「ひざから崩れ落ちそうに…」40歳・元TBSアナの私が確定申告の準備で衝撃を受けたワケ
アンヌ遙香さん
 使っていないようで、実はしっかりお金、使ってた!

 現金をもっていなくとも気軽にピッとお買い物できてしまう現実があり、ある時は「お財布を出すのが面倒だから」という理由でスマホ決済に頼り切りだった私。

 この積もりに積もったスマホ決済の呪いに心底怖くなりました。


 ショックが薄れないうちにどうにかしよう、支出を見なおす! と自分にルールを課すことにしました。

1. 使用するのは現金のみ
2. サブスクの見直し
3. 食料品の買い物は予めきめたスーパーとコンビニのみ

 これくらい当たり前にやっている方、多いかもしれませんが……。

 まずてきめんに効果を発揮したのがサブスク見直し。不要なものを5つも解約する事態に。中には、3か月無料の誘い文句に惹かれて契約したものの、その期間が過ぎたままずっと忘却の彼方だった「短編映画を観られるアプリ」なるものがあったり……。

 毎月これだけでいくら払っていたのだろうと思うと恐ろしすぎて計算したくない…。

 3の「あらかじめ決めたコンビニやスーパーでしか買わない」のも有効でした。

 特にスーパーに関しては食材を一週間に一度、ポイント10倍の時に買いだめをし、それを使い切っていく方式にしたことで、食材を無駄にすることがなくなりました。

 お肉類も「冷凍庫にもう隙間ないかも」と思えば、どんなに安くとも買いすぎることがない。よしよし、いい感じ。

「現金しか使わない」は効果てきめんだった!

 そして1の「現金のみ」。これ実はかなり功を奏しました。

 通販で衣装などを購入しようとしても、代引きしか選択肢がないため単純にめんどくさい!=夜中のなんとなくのポチリがなくなる、という良い循環が!

 デパートのコスメ売り場を横切って、アイシャドウや新作リップに一目ぼれしても、今現金しかないし……と思えば買わない! そもそも「ほしいな」という眼差しで見なくなる!

 現金のみパワーが私にもたらした恩恵はなかなかなのです。


 このままいけば今回のクレジットカードの請求は劇的に下がるかも!? 順調順調! ともはやゲーム感覚で楽しくなってきた私ですが、ここで大誤算が。

 私が愛してやまない北海道日本ハムファイターズの聖地、エスコンフィールドHOKKAIDOは、現金が一切使えないのです!

 先日オープン戦観戦の際、事前に交通系ICカードに購入予算分だけ現金をチャージすることで実質「現金のみ」ルールを徹底しようと考えていたのですが、すっかり忘れていたことに気づいたのです。

エスコンでお金を使わないなんて……

「ひざから崩れ落ちそうに…」40歳・元TBSアナの私が確定申告の準備で衝撃を受けたワケ
アンヌ遙香さん
 やってしまった……でも、でも、でも、エスコンでお金を使わないなんてありえない。

 ビールの売り子さんから購入して座席で楽しむあの味は最高だし、大好きなラーメン屋さんもあるし、推し活グッズだって買わなくちゃならない。

 この日はスマホ決済の使用を解禁したものの……案の定、はい、爆買いの一日となってしまったのでした。

 期間限定のクラフトビールは1100円、グッズは4000円、美味しい美味しい海鮮カレーは2000円……スマホ決済だとお会計が早いし簡単だからついつい「ついで買い」も発生する……当然ですが1万円では収まらないですよね……。ああ、なかなかこのチャレンジうまくいかない。

 我慢しすぎもよくないけど、もはや今の私は「現金チャレンジ」を楽しんでいる。

 どこまでクレカの支出をおさえることができるのか。しばらくこれは続けてみる予定。

 現金という原点回帰、賛否両論でしょうが、結構おすすめですよ。

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。
現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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