NHK Eテレで長年放送され、多くの子どもたちに親しまれてきた人気番組『天才てれびくん』シリーズ。放送開始から30年を超える長寿番組だけあって、生田斗真さんやウエンツ瑛士さん、岡田結実さんなど、多くのスターを輩出してきました。


 今回は、そんな“元・天てれ”という肩書きを飛び越え、いま独自の輝きを放っている3人に注目。アイドル、料理家、俳優――異なるジャンルでブレイク中の彼らの魅力を紹介します。

“かわいい”を更新し続けるアイドル 鎮西寿々歌

「実は、“NHKの教育番組”出身」27歳・ViViモデルも務...の画像はこちら >>
 2009年度から12年度にかけて“てれび戦士”として出演していた鎮西寿々歌(ちんぜい すずか)さんは1998年生まれの27歳。現在は7人組アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」のメンバーとして活躍中です。

 グループは「NEW KAWAII」をコンセプトにZ世代を中心に人気を拡大。第65回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞し、その後も優秀作品賞を連続受賞。さらに昨年、『NHK紅白歌合戦』への出場も果たしました。鎮西さんの担当カラーはオレンジ。“おすず”の愛称で親しまれ、現在インスタグラムのフォロワー数は65.5万人を誇り、いま最も勢いのあるアイドルのひとりです。

 鎮西さんは愛らしいルックスに加え、関西弁の軽快なトークと高いパフォーマンス力で、天てれ時代からひときわ存在感を放っていました。当時、NHKホールで行われたイベントで楽曲をアカペラで披露した経験もあり、その歌唱力は早くから注目されていたといいます。

 念願だった紅白出場の際には、SNSに《てれび戦士として初舞台に立った場所に、紅白歌手として戻ってこられて本当にすごい》《夢を信じ続ける姿に勇気をもらった》といった祝福の声が多数。子ども時代から見守ってきたファンにとっては、感慨深い瞬間だったようです。


 アラサー世代となったいまも、彼女の太陽のようなエネルギーは健在。さらに磨きのかかった可愛らしさで、現在はファッション誌『ViVi』の専属モデルとしても活躍中です。“かわいい”を更新し続ける鎮西寿々歌さん。これからも目が離せません。

“バズる”レシピを生み出す料理家 長谷川あかり

「実は、“NHKの教育番組”出身」27歳・ViViモデルも務める“紅白”出場の超人気アイドルの正体。各界で躍動する「元てれび戦士」たちのいま
画像:株式会社Neautech プレスリリース
 2007年度から2009年度にかけて“てれび戦士”として出演していた長谷川(はせがわ)あかりさんは1996年生まれの30歳。現在は料理家、そして管理栄養士として活躍しています。

 子役・タレントとして活動後、大学で栄養学を学び、食の道へ。SNSに投稿し始めたレシピが注目を集め、瞬く間に人気アカウントへと成長しました。現在は雑誌やWeb、テレビなど幅広いメディアでレシピ開発を手がけ、レシピ本も複数出版しています。

 長谷川さんの料理は、“手軽なのに、きちんと美味しい”のが魅力。身近な食材で作れるのに、どこかセンスが光るレシピが多く、SNSでは《あかり、信じてるからな》というフレーズとともに“バズりレシピ”が拡散されるなど、大きな話題に。忙しい毎日の中でも挑戦しやすいアイデアは、多くの支持を集めています。

 長谷川さんは、子ども時代はダンスに打ち込み、実力も折り紙付き。
自ら「ダンスは得意だった」と振り返るほどで、常にセンターを任される存在だったといいます。「褒められることが一番頑張れる」という思いは、いまの活動にも通じているそうです。

 芸能界入りのきっかけは、ダンサーを目指して受けたオーディション。そこで子ども番組のオーディションも勧められ、挑戦した結果、『天才てれびくん』への出演が決定。当時は空手も習っており、番組内では視聴者の悩みを書いた板を正拳突きで割るなど、体を張った企画にも挑戦。元気いっぱいの“活発女子”として親しまれていました。

 子役から料理家へ――華やかな世界を経て、いまは“日常の食卓”を支える存在に。長谷川あかりさんの歩みは、好きなことを軸にキャリアを切り開く新しいロールモデルともいえそうです。

“爽やかさ”と“色気”が共存する大人気俳優 小関裕太

「実は、“NHKの教育番組”出身」27歳・ViViモデルも務める“紅白”出場の超人気アイドルの正体。各界で躍動する「元てれび戦士」たちのいま
画像:株式会社ベスト販売 プレスリリース
 2006年度から2008年度にかけて“てれび戦士”として出演していた小関裕太(こせき ゆうた)さんは1995年生まれの30歳。現在はドラマ、映画、舞台と幅広いジャンルで活躍する俳優です。

 代表作には、ドラマ『ごめんね青春!』『来世ではちゃんとします』、映画『わたしに××しなさい!』、そして舞台『ミュージカル「テニスの王子様」』など。映像から舞台まで着実にキャリアを重ね、近年はフォトグラファーとしても活動するなど、多才な一面も注目を集めています。

 天てれ出演当時は、愛くるしい笑顔が印象的な“可愛い系男子”。
視聴者の間でも人気の高い存在でした。それから約20年。現在は180cmの長身を生かしたスタイリッシュな佇まいと、落ち着いた雰囲気をまとい、大人の魅力あふれる俳優へと成長しています。

 爽やかな“王子様”タイプから、甘いマスクの裏に狂気を秘めた役どころなど、シリアスな怪演までこなす振り幅の広さが彼の強み。子役時代から培ってきた確かな演技力に加え、カメラやタップダンスといった趣味にも真摯に向き合うストイックさも魅力です。

 子ども時代から積み重ねてきた経験を糧に、着実にキャリアを広げてきた小関さん。これからどんな役で私たちを驚かせてくれるのか――その進化から、ますます目が離せません。

進化し続ける「元てれび戦士」たち

「あの子、いまこんなに頑張っているんだ!」という驚きと喜びは、同じ時代を過ごしてきた私たちにとっても、明日への大きな活力になるはず。

 元てれび戦士という輝かしい過去を大切に抱えながらも、自らの力で新しい扉を開き続ける3人。進化を続ける彼らの姿に、今後の活躍にもますます期待が高まります。

<取材・文/逢ヶ瀬十吾(A4studio)>

【逢ヶ瀬十吾/A4studio】
(あいがせじゅうご/エーヨンスタジオ)編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。有名脚本家に師事している脚本家の卵。
映画・ドラマ・舞台などエンタメ全般に興味を持つ。『エンターテイメントって何?』を追求していきたい。
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