これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。


今回は、指摘しにくい「外見」についてです。生まれつきの「顔かたち」はそのままでも、努力や知識で外見は別人級に変わります。ですが「その努力をしたほうがいい」と誰からも指摘されずに、婚活・恋愛で敗退し続ける男女がとても多いのです。なぜ、そんな「もったいない」ことが起きるのでしょうか?

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結婚相談所が、外見のアドバイスをしない裏事情

容姿がよい人がモテる。これは大昔から言われることです。特に婚活市場においては、女性だけに限らず、男性も外見は人気に大きく人気に影響します。男性の言う「優しい人が好き」というのは「可愛くて優しい人が好き」という意味です。

とはいえ、ルッキズム(外見至上主義)への批判が高まる現代において、堂々と他人の外見について言う人はほとんど見かけなくなりました。結婚相談所も外見の指摘はほぼしません。大手ほどしません。会員が傷つくし、言い方には神経を使うし、感謝されるよりクレームになる確率のほうが高いためです。

また、容姿に気を使わないお二人がお見合いして、そのまま成婚していくケースもあるのです。

取引先の某大手結婚相談所からプロフィール文作成のため、ある会員を紹介された際に、
「この方は写真も残念なんです。
菊乃さんから撮り直しも提案していただけないでしょうか」
と言われたことがありました。

素朴な19歳ぐらいの学生にもみえるけれど、子育て中の40代主婦にも見える、マイナスの意味で年齢不詳な写真の30代前半公務員女性でした。服も生活感がありすぎて残念でした。
今の写真にした理由をさりげなく尋ねたのですが、「特に何もアドバイスされなかったから」とのことでした。

「外見って残念すぎると指摘できない…」やれば激変するのに、誰にも言われず損し続ける不幸
画像はイメージです
その方が結婚相手として希望しているのは、大卒以上・年収400万円以上・身長165cm以上、清潔感があって話しやすい同年代の男性です。該当する男性は、おしゃれで美意識が高い20代女性も狙っていること、今の写真では地味すぎて対象男性からスルーされやすい点を伝えました。

また、プロにヘアメイクをしてもらってキレイな写真が撮れても、会った本人が垢抜けない別人だったら断られるため、この機会にヘアメイクを習って服も婚活用に購入したほうがいいことを説明したのです。

昔の私も……「遠回しのアドバイス」は伝わらない

結婚相談所側に、どのようにアドバイスしているのかを確認しました。会員向けに服・写真のポイントを書いた資料を渡し、入会時には「こういうキレイめなフェミニンな服が人気ですよ」と写真を見せながら説明しているそうです。

でも、おそらく残念写真の会員は「人気婚活服の傾向の解説」ぐらいに受け取ったのではないでしょうか。「自分の外見の課題を指摘された」とは気が付いていないのでしょう。

私も20代のころは、ひどい手抜きでした。BBクリームを塗り、眉毛を書くぐらいのメイクで出勤していました。
朝、身だしなみにかけていた時間なんて10分程度。

あの頃も「お化粧したらきれいになるよ」「明るい色も似合うと思うよ」など遠回しに助言してくれた人たちがいました。

ところが、「お化粧したらきれいになるよ」→「顔立ちを褒められた」と前向きに解釈し、遠回しに「化粧しろ」という意味だったと理解したのは、己の外見レベルが低いことを理解してからでした。そして29歳で一念発起して外見を磨くようになったら、周囲の反応がコロッと変わり、長年の非モテから脱出することができました。

美意識が低すぎると、アドバイスしようがない

化粧っ気がない女性のことを「自己肯定感が低い」「自信がない」と思っている方がいますが、(そういう女性もいるでしょうけれど)そもそも手抜きってラクチンなんですよ。
美意識が低いと目が肥えていないので、クマがあるとか顔がむくんでいるといったアラにも気が付きにくいです。だから、垢抜けない残念な女性たちの中にも、自己認識は「私は普通」という人は大勢いると思います。昔の私もそうでした。

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外見指摘
この美意識レベルが低い状態は、伸び代は最もあるのですが、本当にアドバイスが難しい。

写真左端の、外見の努力レベルが「残念」な人に、アドバイスできますか?

改善点を全て言えばダメなところが多すぎて、言ったら人格否定と受け取られてしまいかねない。友達や同僚でも言いにくいことなのに、お客様ならなおさら言えません。

「くすんでいる」「透明感がある」といった感覚的なことを言っても通じないでしょう。
この外見でずっと生きてきているのなら、今の容姿で損したとも気が付いていない(かつての私のように)。
キレイになれば出会いのチャンスは格段に増えますが、オシャレして得した経験がない方に、納得感をもって伝えるすべがないのです。

現代だと、外見への努力を全然しない人でも、パーソナルカラー診断や骨格診断を受けているケースがあります。診断を受けてもパーソナルカラーは教えてもらえるでしょうけれど、自分の外見レベルは指摘してもらえません。根本の問題は解決していないのです。

1カ月もあれば激変するのにもったいない!


一方で、「ちょっと惜しい」ぐらいの人が一番アドバイスをもらえるでしょう。「耳を出したほうが可愛いよ」「髪を下したほうがいい」とか具体的にアドバイスもしやすいです。
だから、こうしたレベルの方は、婚活するとどんどん垢抜けてキレイになっていく場合もあります。

「外見って残念すぎると指摘できない…」やれば激変するのに、誰にも言われず損し続ける不幸
アドバイス
とても歯がゆいのは、指摘しづらいかなり残念な方に対して、現代において、本人が求めてこない限りアドバイスしようがないことです。1カ月もあれば激変するのにもったいない。

本人が気付いて改善してくれればよいのですが、多分、3パターンの写真を見ても「違いが分からない」と感じる方はいると思います。申し訳ないですが、3パターンの違いが分からないと感じる方は、目が肥えていないので、左端の「残念」に近いレベルかもしれません。

結婚相談所で紹介された、写真が残念だったあの公務員女性はあれから撮り直したのか、気になっています。
ドン臭そうに見えると、婚活以外の仕事などでも損だと思うのですが…。

気になる方は、メイク教室などに行って「ホンネの辛口アドバイス」を求めてみるのもいいと思います。

<文・写真/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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