〈自分が本当に大切だと思えることに時間を使いたい〉

全人類の願いでありながら、常に時間を奪われている現代人。『ものも家事も最低限。
子どもとミニマルに暮らす』(集英社クリエイティブ、2024年)の著者、Nozomiさんもそのひとりでした(〈 〉内は著書や動画からの引用、以下同)。

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主婦で2児の母、仕事もこなすNozomiさんが行き着いたこたえは〈ものを最低限にすれば、自然と家事も減ります〉。実にシンプル!

今やSNS総フォロワー数44万人、YouTube「ミニマリストNozomi」の登録者数7.7万人(2026年3月時点)と支持されています。

Nozomiさんにとってミニマリストとは、〈自分にとって大切なことがわかっている人〉そのために、やめたことと減らしたことは何なのでしょうか。

服はたった1枚、家事は1日37分だけ!2児のママがやめた家事、捨てた物にビックリ
ものも家事も最低限

物が時間を奪っている。実はなくてもよいもの

 キッチンやトイレ、何気なく敷いているマット。でも、それって本当に必要でしょうか。キッチンマットもトイレマットも、ただ汚れを受け止めているに過ぎないのでは? 洗濯が面倒だったり、新調すれば出費もかさみます。

 Nozomiさんは玄関をはじめ、家のマット類を手放しました。さらに、ふきんと洗面台の手拭きタオルもやめて、ペーパータオルを使用。使い捨てついでにその場を掃除すれば、時短にもつながります。

服はたった1枚、家事は1日37分だけ!2児のママがやめた家事、捨てた物にビックリ
キッチンには、マットもふきんもない
 バスルームにはお風呂イスも湯おけもなし。
〈イスに座らずしゃがんで体を洗えばよく、体に湯をかけたい時は決まってシャワーを使っていた〉という、なくてもまったく問題なかったそうです。生活というのは案外、私達の思い込みに影響されているのです。

貯めるためにやめたこと

 とはいえ、やみくもに捨てまくるのはNGです。節約も貯蓄も無理は厳禁。Nozomiさんが目指したのは、自分が自然にできること。自分を観察した結果、〈多すぎる服はストレスになる〉と気づき、服を固定化しました。

服はたった1枚、家事は1日37分だけ!2児のママがやめた家事、捨てた物にビックリ
ワンシーズンにワンピ1枚だけ。下着や靴を入れても、これですべて!
 基本はワンピース。春夏と秋冬、それぞれワンピースが1着ずつ。部屋着やアウターも適宜着用しますが、あくまで最低限。〈枚数よりも固定化するというのが貯まる考え方〉とNozomiさん。

 ものが増えがちといえばキッチンですが、Nozomiさんは冷蔵庫の中身を見える化しました。在庫がどのくらいなのかを把握できる分しか、収納しません。多すぎるストックは持たず、1ヶ月分と決めています。


 ハサミなどの日用品は〈家に代用品を置かない〉というルール。たとえ高くても納得したものを買えば、長持ちしますし、紛失する心配もないですよね。結果的に節約になるのです。

服はたった1枚、家事は1日37分だけ!2児のママがやめた家事、捨てた物にビックリ
キッチンの引き出し。家族4人の食器はこれだけ


1日の家事時間は37分

 1日のうち家事に費やす時間はどのくらいだと思いますか。一般的な子育て世代の女性が、1日に家事に使う時間は2時間53分、育児・介護を入れると7時間48分(東京都・令和7年度男性の家事・育児実態調査)。かなりの長さだと、驚いた方もいるでしょう。

 ところがNozomiさんの家事時間は、わずか37分。内訳は〈1日のうち、料理が20分、食器を食洗機に入れる時間が6分、ロボット掃除機の起動が約57秒、洗濯物をたたむのが5分弱、片付けが5分〉。

服はたった1枚、家事は1日37分だけ!2児のママがやめた家事、捨てた物にビックリ
家族の服を置いた棚。「洗濯物をきれいに畳む」のも、やめた家事のひとつ
 これは、やめたこと、減らしたことの効果です。すべてを手放す、というのではなく、自分に必要なものだけを厳選して大切に使うのが、心地よく過ごすコツ。

 時間が増えればゆとりが生まれ、ストレスもなくなります。部屋も、家族間も、風通しが良くなるのです。

清々しさしかない、ルームツアー

 2025年5月に引っ越しをしたNozomiさん。
〈以前の家よりも、収納が6割くらいの量に減った〉という新居ですが、〈家族4人で暮らす収納としては、ちょうどいいくらい〉と語っています。

 2LDKの間取りは、広々として清潔感しかありません。ルームツアー動画を見ていたら、心のゴミまでも一掃された気分になりました。

 季節は春。本当に必要な物を見極めて、時間を味方につける生き方を始めたいものです。

<文/森美樹、画像/YouTubeチャンネル「ミニマリストNozomi」より>

【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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