2021年、ネット上の広告に突如現れ、大きな話題をさらった漫画『ワタシってサバサバしてるから』(以下『ワタサバ』/DPNブックス)。特に主人公である網浜奈美の強烈な言動とルックスは強い印象を残し、一躍“時の人”となった。


当時は出版社やアパレル企業で働いていた網浜さんだが、現在は高校教師や政界進出、保険業界など舞台を変えて“網浜節”を炸裂させながら活躍中だ。

50歳の“サバサバ女”にスカッ!離婚、介護、孤独…“人生の後...の画像はこちら >>
さらに網浜さんの小学生時代を描く漫画『ワタシってサバサバしてるから~最強ちび浜伝説~』や母親を主人公とした『ママってサバサバしてるから』(ともに小学館)も展開。

また、2025年10月にはなんと自衛隊とのコラボレーションも実現し大きな話題となった。出版社やジャンルを超えて展開する網浜奈美の魅力を原作者・とらふぐ氏に聞いた。

併せて女性セブンで連載中の『ママってサバサバしてるから』1話目の中編をお届けします。
※本記事は全3回のうちの2本目です

50歳の“サバサバ女”にスカッ!離婚、介護、孤独…“人生の後半戦”を楽しく生きる最強マインド<漫画>
『ママってサバサバしてるから』1話(とらふぐ/小学館)

50歳の“サバサバ女”にスカッ!離婚、介護、孤独…“人生の後半戦”を楽しく生きる最強マインド<漫画>
『ママってサバサバしてるから』1話(とらふぐ/小学館)


50歳の“サバサバ女”にスカッ!離婚、介護、孤独…“人生の後半戦”を楽しく生きる最強マインド<漫画>
『ママってサバサバしてるから』1話(とらふぐ/小学館)

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『ママってサバサバしてるから』1話(とらふぐ/小学館)


“ちび浜”を通して小学生たちに伝えたい

――ちゃおプラスで配信されている『ワタシってサバサバしてるから~最強ちび浜伝説~』についてお聞かせください。小学生向けの媒体で連載を決めた経緯は?

とらふぐさん(以下、とらふぐ):『~最強ちび浜伝説~』では、私が子供の頃に言って欲しかった言葉を網浜さんに言ってもらってます。子ども時代に誰に会うかで考え方や価値観がガラッと変わるんですよね。作中にありますが、大人にも「使える大人と使えない大人」がいて、使える大人はとことん頼って欲しいと思っています。

――小学生の網浜さん(以下、ちび浜)もそう友達に言っていますね。他人のルールでしか動けない大人がいると。

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『ワタシってサバサバしてるから~最強ちび浜伝説~』(小学館)本文より
とらふぐ:それから、ちび浜は誰ともつるまないんですよ。「嫌いな人と無理して仲良くするのは無理」「それなら付き合わない方がいい」と言っていますし、「スクールカーストも気にしない」と。
そんな網浜さんの考え方に希望を持ってもらいたいですし、ちび浜を通すことで説教臭くならず、上手く伝えられたらいいなと。

大人よりベビーな側面もある子どもの世界

とらふぐ:子ども時代に辛いことがあっても、その先に楽しいことやいろんなことがあるから、嫌なことがあっても諦めないでほしいし、頑張ってほしい。

50歳の“サバサバ女”にスカッ!離婚、介護、孤独…“人生の後半戦”を楽しく生きる最強マインド<漫画>
『ワタシってサバサバしてるから~最強ちび浜伝説~』(小学館)
子どもは大人のように自由に動けないし、決められた中でしか生きることができないので、大人よりヘビーな面もあるんですよね。でも、ちび浜さんを見ることで、“こんな感じでもいいんだ”と思ってもらえたら嬉しいですね。子ども時代に辛いことがあっても、その先には楽しいことがありますから。

網浜さんの母が主役!50歳からでも楽しいと伝えたい

――そして女性セブンで連載されている『ママってサバサバしてるから』(以下、ママサバ)は網浜さんの母である網浜多江が主人公に。

とらふぐ:網浜さんのお母さんというとあけっぴろげな“ザ・おばちゃん”のような人を想像する方が多いようなんですが、美人で頭のいい、天然な人なんです。多江さんは、娘のことが大好きなゆえ過干渉気味だし、間違ったことには正論を言ってくるので、網浜さんは大嫌いなんですよ(笑)。

そして実は網浜さんのライバルである、本田麻衣にそっくり。本田麻衣のことを嫌っているのは無意識下でその影響もあるんです。

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『ママってサバサバしてるから』多江プロフィール(小学館)
――なるほど!そんな多江さんは50歳という設定。多江さんを通して描きたい点は?

とらふぐ:50代以降というのは、子育ても終わりつつあって、これからどうするかと考える年齢だと思うんです。熟年離婚、介護問題、経済的な不安……老後に向かって歩いていくことを意識し始める時で、なんとなく閉塞感があるように感じる。夫やママ友のコミュニティで「自分には何もない」と縛られている人もいるかもしれません。
でもそうじゃなくて、女性は50歳からでも楽しめるということを浸透させたいんです。

そして20代や30代の人たちに多江さんを見てもらうことで、年を取ることは怖いことじゃないんだよ、ということを伝えられる作品にしたいと思っています。

話題を呼んだ「自衛隊」コラボの経緯

――スピンオフ漫画に留まらず、『ワタサバ』は様々な展開をしています。話題となった自衛隊とのコラボレーションはどのように生まれたのでしょうか。

とらふぐ:X(旧Twitter)に網浜さんの履歴書をアップしたことがきっかけです。彼女の自信満々な性格の裏には、サバイバル検定や狩猟免許など様々な資格の取得、さらにバックパッカーとして世界中を周った経験があることを発表したんです。

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『ワタシってサバサバしてるから』自衛隊コラボイラストより
その結果、フォロワーさんから「網浜さんは自衛隊向きだ」言われ、そこから自衛隊関係の方が「いいね」をくださって、そのご縁からコラボに繋がりました。

「防災フェアinお台場」自衛隊ブースでは自衛隊の格好をした網浜さんの等身大パネルを置いてもらったり、本物の自衛隊員の方が真似をしてくださったり。ネットニュースにも取り上げられて反響が大きかったです。

痴漢撲滅キャンペーンのアンバサダーに抜擢!

――今後はどんなコラボをしていきたいですか?

とらふぐ:4月から、東京都の「痴漢撲滅プロジェクトキャンペーン」にて、網浜さんがアンバサダーに就任することとなりました!

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『ワタサバ』東大和警察署の特殊詐欺防止コラボ
――ぴったりですね!

とらふぐ:数か月前に、東京都が山手線に「痴漢は重大な犯罪です」と書いたラッピング電車が走っていたんですが、それを見た時に“網浜さんが似合いそう”と思っていたんです。

1月には警視庁東大和警察署の「特殊詐欺アンバサダー」に就任しました。網浜さんってそういった詐欺師や痴漢をしっかり捕まえてくれそうだし、女性の味方いわゆるシスターフッド的な存在になれるのではと感じていたので、とても嬉しいコラボになりました。

ツラい時は心の中に網浜さんを!

――容易に想像がつきますね(笑)。最後に4月から新生活を迎える人にメッセージをお願いします!

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『ワタシってサバサバしてるから』合冊版(DPNブックス)
とらふぐ:読者の方から「網浜さんの精神を持ったらうまくいった」という感想をちらほらいただきます。
みなさんの心の中に網浜さんを宿していただけたら、きっとポジティブな方向に進むと思います。でも、くれぐれも憑依させすぎには注意してくださいね(笑)。

<取材・文/吉田可奈>

【吉田可奈】
エンタメ系フリーライター。作詞家。著書『うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる』『シングルマザー、家を買う』
X(@knysd1980)
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