芸能界で目覚ましい活躍を見せる「2世タレント」。中でも特に多い印象を受けるのが、俳優として活躍するケースだ。
親から演技の才能や端正なルックスを受け継ぎ、若くして頭角を現す「2世俳優」は少なくない。

  そんな2世俳優のなかで、少し変わった経歴を持つ兄弟がいる。若手俳優の小日向星一(兄)と小日向春平(弟)だ。2人の父は、名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演する小日向文世。現在も話題のドラマ『リボーン 最後のヒーロー』(テレビ朝日系)に出演し、軽快な演技で人気を博している。

大河ドラマやCMで話題を呼んだ「兄弟共演」

 父と同じ俳優の道に進んだ星一と春平だが、兄弟共演や親子共演があり、2世俳優として変わった経歴を持っている。ともに明治大学へ進学した2人は、2021年放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で松平容保・定敬の兄弟役として出演。大物俳優の2世であり、本物の兄弟でキャスティングされたことは放送当時に大きな話題を集めた。

 さらに今年に入り、新菱冷熱工業のCMでも兄弟共演を果たしている。星一は自身のインスタグラムで、「新菱冷熱工業 新CM『私たちは新菱冷熱です』合同説明会篇に出演しています。今回は弟の春平も出演しています」と報告。CMの場面写真とともに、そっくりな顔立ちを披露した。

CMやドラマで実現した「親子共演」

「実は父親が“名バイプレイヤー”」大河で兄弟役を演じた“本当...の画像はこちら >>
 それだけでなく、2018年放送のいすゞ自動車テレビCMでは、星一が父親と親子初共演を達成。文世が主人公のサンタクロースを演じるシリーズ企画の「後継者現る!?」篇に星一が登場し、仲睦まじいサンタクロース一家の様子が放送された。


 また、天海祐希が主演を務めた2025年放送のドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)の最終回でも、親子共演が実現し話題となった。同ドラマの公式Xで星一の出演が報告されると、ファンからは「DNAだなそっくり!」「目元がよく似てらっしゃる」「笑顔もコヒさんそっくり~」といった声が寄せられ、大きな反響を呼んだ。

 昨今の2世俳優は親が俳優であることを伏せてデビューするケースも多い中、親子だけでなく兄弟での共演も自然体でこなしている点は、星一と春平ならではの特徴だといえるだろう。

偉大な父に続くか? 兄弟の現在地

 家族での共演が目を引く小日向兄弟だが、個人の俳優としての実績はどうなのか。父親と同じ事務所に所属する2人のプロフィールを見ると、現在は兄の星一のほうが多メディアで活躍している印象だ。

 最近では山田裕貴主演で話題となった『ちるらん 新選組鎮魂歌 江戸青春篇』(TBS系)や、映画『鬼の花嫁』に出演。2025年には『水戸黄門スペシャル』(BS-TBS)や『大岡越前8』(NHK BS)などの時代劇への参加も控えており、舞台作品での出番も多い。

 一方で弟の春平も、今年はドラマ『旅人検視官 道場修作』(BS日テレ)に出演。過去には、映画『六人の嘘つきな大学生』や『アントニオ猪木をさがして』など話題作への出演経験を持ち、兄と同じく舞台にも精力的に参加している。

 2人ともこれからさらなる飛躍が期待される若手俳優であり、名優である父親の背中にどれだけ近づけるのかが注目されている。数多くの2世俳優が存在する中で、親兄弟との共演も経て経験を積む小日向兄弟。今後、俳優としてどのような表情を見せてくれるのか引き続き期待したい。


<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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