ギリギラウ選手を巡っては、一部の日本メディアの放送で漢字表記の「吉力吉撈鞏冠」を基に「キチリキキチロウ・キョウカン」と発音されていた。
原住民族青年陣線はこのことについて「パイワン語の発音とは大きく異なっている」と指摘。できる限りパイワン語の発音に沿った形での放送を求めた。
またギリギラウは個人名であり、コンクアンは家屋の名前だと説明。「個人名を呼ぶときは、個人名のみを用い、家屋名のみで呼称することはありません」とした。さらに、ギリギラウの短縮形は「ギラウ」としながらも、「親しい友人や家族の間で使われるもの」とし、正式な放送での使用を避けるよう提言した。
ギリギラウ選手は、かつては「朱立人」という漢人の氏名を使っていたが、後に原住民名に変更した。日本のインターネット上で話題になっていることについては17日、「(自分の名前の)どこが言いにくいのか分からない」と笑顔でコメントしている。
(張雄風、楊啓芳/編集:齊藤啓介)