当初、行政院院会(閣議)が4月に決定した案では特別予算の上限を4100億元(約2兆円)とし、台湾電力への補助金1000億元(約5000億円)を計上。
行政院の李慧芝(りけいし)報道官はこの日の記者会見で、立法院が予算案や法案で大幅な支出増を必要とする場合、必ず行政院に意見を求め、財源を確保しなければならないが、これまで1年間、無視されてきたとの卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)のコメントを発表した。また卓院長は、違憲審査の申し立てで、行政と立法の分権に対するいざこざを終わらせたいとも語ったという。
台湾では2024年に行われた立法委員(国会議員)選挙で、野党の議席数が与党・民進党を上回り、「ねじれ」が生じている。
(頼于榛/編集:齊藤啓介)